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ハイクラス転職とは?ハイクラスの定義や年代別の年収相場、条件を解説

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「ビズリーチなどのCMでよく聞くハイクラス転職とは?」
「自分の年収でもハイクラス転職サイトに登録できるかな?」
ハイクラス転職とは、一般的には高い社会的地位と高収入が得られるポジションへの転職を指します。 また、キャリアコンサルタントへの取材によると、ハイクラスの年収相場はだいたい年収700~800万円以上*とされています。
ただし、これらは明確に定義されているわけではないため、日本の平均年収500万円前後*の人でもハイクラス向けの転職サイトで転職できる可能性があります。
この記事では、ハイクラス転職を専門とする現役のキャリアコンサルタントに取材を行いました。
サービス名 | サービスの種類 | 公開求人数 |
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ビズリーチ![]() |
スカウト型 | 147,438 |
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リクルートダイレクトスカウト![]() |
スカウト型 | 362,115 |
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doda X![]() |
スカウト型 | 61,288 |
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JACリクルートメント ![]() |
スカウト型 | 非公開 |
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*2024年9月時点
求人数は2025年2月時点
なお、当編集部では、ハイクラス向けおすすめの転職サイト・エージェントランキングを作成しました。
目次
ハイクラス転職とは?定義や年収相場を解説!

ハイクラス転職とは、一般的には高い社会的地位や高い収入が得られるポジションへ転職することを指します。
しかしながら、ハイクラスに属するための基準は明確に定義されているわけではありません。
ここでは、ハイクラスの定義、年収相場を解説していきます。
ハイクラス求人の年収相場は800万円以上
一般的に、ハイクラス求人の年収相場は800万以上といわれています。
ただし、年収相場には年代によって差があるといえます。
年代 | 年収相場 | 同年代の平均年収 |
---|---|---|
20代 | 800万円以上 | 342万円 |
30代 | 1000万円以上 | 435万円 |
40代から50代以上 | 1500万円以上 | 495万円~596万円 |
ただし、これらの数字はあくまで目安であり、業界や職種、地域などによって大きく異なることがあります。
スカウト型転職サイトにおけるハイクラス転職の基準は?
スカウト型転職サイトにおけるハイクラス転職の基準は、明確には決まっていません。
しかし、傾向として年収700~800万円以上であることが多いです。
例えば、ビズリーチでは登録審査と同時に、ハイクラス会員と通常会員クラスに選別されます。審査は、ビズリーチ独自の基準に基づいています。
ビズリーチの口コミ・評判を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
企業がハイクラス層に求める3つの条件

企業がハイクラス層に求めている条件を解説していきます。
これから紹介していく条件を満たしていれば、学歴に自信がない場合や、大手企業出身者ではなくても、ハイクラス転職はできる可能性があります。
1. マネジメント経験がある(必須ではない)
企業がハイクラス層に求める条件の一つ目は、マネジメント経験があることです。
マネジメント経験があると、自分自身のみならず他の人をリードし、プロジェクトを遂行する能力があるからです。
ただし、「管理職に就いていた」ということは必ずしも必要な条件ではありません。
なぜなら、そのような経験がなくても、企業側に自ら率先して成果を上げた経験をアピールすれば、「マネージャーの素質」が認められるからです。
2. 専門性をもっている
企業がハイクラス層に求める条件の二つ目は、専門性をもっていることです。
専門性をもっている人材とは、特定の分野で深い知識やスキルをもち、高い水準で業務を遂行できます。
その結果、経験豊富なプロフェッショナルとして、企業の成長に貢献することができます。

例えば、専門性がハイクラス転職につながった例を挙げると、建機(建設現場や土木工事などで使用される機械)の職の方がいました。その方は、特別学歴が高いというわけではなかったです。
しかし、建機だけを25年続けて、国内の建機の分野では知らない人がいないほどのスペシャリストでした。このような専門性が企業に評価されて、ハイクラス転職を成功させた人もいました。
3. 適応能力がある
企業がハイクラス層に求める条件の三つ目は、適応能力があることです。
適応能力の高い人材は、新たな業務に携わる際にもスピーディーに業務内容を理解し、成果を出すことができます。
企業は、常に変化するビジネス環境において、すばやく判断し行動できる人材を求めています。

事例として「システムエンジニアからITコンサルタント」に転職した人がいます。
SE時代に、システムトラブルが起きても、「冷静に起きている状況を把握し、解決策をチームに共有すること」
に長けていたそうです。
また、本人からも改善策を提案することへの興味がうかがえたので、複数のコンサル業界を提案させていただきました。
ハイクラス転職のメリット3選

ハイクラス転職を目指すことは、求職者にとって多くのメリットがあります。
ここでは、ハイクラス転職を目指す3つのメリットを解説します。
メリット1.一気に年収が上がる可能性がある
ハイクラス転職は、通常の転職と違って、一気に年収が上がる可能性があります。
企業は、欲しい人材には多額の給料を支払います。
その結果、ハイクラス転職では、年収の10~15%上がることが平均的だといわれています。
中には、年収が一気に2倍に上がったケースもあります。

私が担当した方で、年収を1千万円以上上げることができた
ケースがあります。
その方は、小規模の風力発電の会社の代表でした。しかし、役職の割に給料が低いというのが悩みでした。
この経歴を活かさないのはもったいないと提案させていただき、風力発電に特化した会社の立ち上げのポジションを紹介しました。
結果として、年収が一気に1千万円から2千万円まで上がりました。
メリット2.経営陣に近い役職に就けることがある
ハイクラス転職のメリットの二つ目は、経営陣に近いポストを目指せることです。
企業の中には、経営層のポジションに、外部からの優秀な人材を募集している場合があります。
特に、新規に設立されたスタートアップ企業では、まだ幹部候補が不足しているため、経営に深く関わる人材を募集している場合があります。
経営に近いポジションから、幹部候補として、組織経営を実践的に学ぶことができることもハイクラス転職のメリットといえるでしょう。

「30代/小規模の商社」の方のケースを紹介します。その方は、もともと商社で美容関係の商品の立ち上げに関わっていました。
面談を通して経営サイドを目指していきたいとの希望を伺えたので、0→1を作った経験を活かして、スタートアップ企業の貿易会社の経営サイド
を提案させていただきました。
メリット3.外資系企業に挑戦できる
ハイクラス転職のメリット三つ目は、外資の企業に挑戦することができることです。
なぜなら、高いスキルや経験をもったハイクラス人材であれば、たとえ語学力が不足していても国内外で通用する可能性が高いからです。

アメリカの水素貯蔵タンクメーカーの企業から、「英語はそこそこでいいけどとにかく日本人の優秀な技術者が欲しい」と言われたことがありました。
そこで、英語力はあまり考慮せずアメリカ駐在に興味のある日本の技術者を企業に紹介しました。
結果的に、この人は転職を成功させ、アメリカと日本の二国間で働けるようになりました。
ハイクラス転職のデメリット3選

ハイクラス転職をすることは、求職者にとってデメリットも存在します。
ここでは、スカウト機能のある転職サイトを利用する3つのデメリットを解説します。
デメリット1.即戦力としてすぐに成果を求められる
ハイクラス転職のデメリットの一つ目は、転職直後から高いレベルの業務が求められることです。
ハイクラスな人材は、高い給与と役職を伴っているため、報酬に見合った成果を求められるからです。
結果として、求職者は、即戦力として転職後すぐに成果を求められてしまう可能性があります。
しかし、転職を成功させた場合、企業は「求職者を期待に応えられる人材」として認めています。
したがって、そこまで心配する必要はないかもしれません。

あくまで私の経験上ですが、今まで転職を支援したハイクラスの方が即戦力として成果を出せなかったケースは少ないといえます。
例えば40代で「ビジネス構築力」に長けた方がいました。彼は自動車関連から再生エネルギー関連の会社に転職すると同時に、国内の事業拡大の責任者として活躍されています。
デメリット2.求人の数が少ない
ハイクラス転職のデメリットの二つ目は、一般的な求人と比べて数が少ない傾向があることです。
なぜなら、「ハイクラス」と呼ばれる人材に求められるスキルや経験が高度であるため、求めている企業が限られているからです。
特に、求職者が希望している条件が厳しい場合、転職する際に半年以上かかってしまうケースもあります。
そのため、なかなか転職が決まらない場合は、希望条件を考え直すことも大切です。
それでも妥協したくない場合は、転職エージェントと相談したり、複数の転職サイトを利用することを検討しましょう。

私が担当したケースだと、自動車部品業界を希望していた方がいました。
その人は、年収1200万以上を希望しており、なかなか転職が決まらず長引いていました。
すると、焦りから判断力が鈍って間違った決断をしてしまいそうになりました。
そこで、面談を複数回設けて希望条件を設定し直しました。
デメリット3.非公開の求人が多い
ハイクラスの求人は、一般の求人と比べて非公開の求人が多いということです。
なぜなら、ハイクラス人材の需要を満たす求人を公に募集してしまうと、多数の応募が殺到してしまい、選考が困難になってしまうからです。
その結果、非公開の求人が多くなってしまい、自分一人でハイクラス求人を探そうとすると見逃してしまうリスクがあります。
ハイクラス転職を成功させるために意識しておくべきこと

ここでは、ハイクラス転職を実現させるために、求職者が意識しておくべき点を解説していきます。
1. 面接では、実績よりも過程を重視して伝える
面接では、実績よりも過程を重視して伝えることを意識しましょう。
特に、ハイクラス転職を目指している求職者の場合、実績だけをアピールしてしまうことはよくあります。
企業の採用担当者は、「実績」よりもそれに至るまでの「過程」を重要視しています。

例えば実績よりも過程を重視した例を挙げると、自動車部品会社の販売職から同職種へ転職して、年収を100万円上げた事例があります。
この方は、アピールできるような実績は上げていませんでした。しかし、お客様とのコミュニケーションがとても上手な方でした。
そのため、数字に表れる成果は上げていないものの、自動車の部品を販売していく中で、取引先とトラブルになったことは一度もありませんでした。
企業からは、「実績」よりも長年お客様との関係を続けられた「関係構築力」を評価されて、転職に成功しました。
2. 年収だけを重視しない
高年収の求人が多いハイクラス向けの転職では、年収だけに着目してしまうケースも少なくありません。
例えば年収のためだけに、自分の希望していない業界に転職すると、モチベーション低下やストレスに悩まされてしまうかもしれません。
年収より「自分のやりたいこと」を軸にしましょう。

私が担当した事例として、「30代/女性/建設事務所」のケースを紹介します。その人は、3歳未満の子どもがいました。
今の職場では、ワークライフバランスの整った生活ができず、子育てがしにくいことが悩みでした。
そこで、年収は落としてでもいいから業界が一緒で仕事と生活が両立できる会社に転職したいと相談を頂きました。
なので、業界は一緒でも、「定時に帰れる
」「フレックス制度がある
」などの子育てがしやすい会社を紹介しました。
ハイクラス転職に関するQ&A
ここでは、ハイクラス転職に関するQ&Aを紹介していきます。
ハイクラスとエグゼクティブとの違いは何ですか?
ハイクラス人材とエグゼクティブ人材の違いは特になく、明確な定義はありません。
ハイクラス人材は、高い給与や職位が与えられた人材を指す場合が多いのに対して、エグゼクティブ人材は、組織の最高レベルの管理職や幹部、重要な意思決定権をもつ人材を指す傾向があります。
ただし、企業によっては、エグゼクティブ人材を重役に限定せず、専門性の高い人材を含めた幅広い範囲で定義している場合もあります。
ハイクラス転職に挑戦できる年収はいくらからですか?
ハイクラス転職は、現在の年収が600万円以上の人が挑戦するといわれています。
国税庁による統計では、日本の正社員の平均年収は508万円(令和3年分)ですので、ハイクラス転職は一般的な会社員の年収よりもかなり高い年収を想定しています。
ハイクラス転職は何歳まで可能ですか?
ハイクラス転職は、50代後半までは可能だといわれています。
一般的な転職は、35歳を超えると難しいといわれていることを考えると、年齢は高めです。
エージェントとヘッドハンターの違いは何ですか?
転職エージェントのことをヘッドハンターと呼称するケースもあり、明確な定義は決まっていません。
しかし、一般的な傾向として転職エージェントは、転職サイトやエージェントに登録した人に対してのみ、求人を提案します。
一方、ヘッドハンターは、転職サイトに登録していない人であっても、共通の知人などを通じて電話やメールで直接コンタクトを取る場合があります。
ハイクラス層とは何ですか?
ハイクラス層は、一般的には高収入の職業や求人を指す言葉です。転職エージェントの取材によると、年収700~800万円以上の求人が多く含まれているそうです。
ただし、ハイクラス層の定義は単に年収だけでなく、教育水準や地位などの要素も考慮される場合があります。
管理職経験がないのにもかかわらず、プロダクトマネージャーへの転職を成功させた人もいます。その人は、エンジニアとして自分の業務を行うだけでなく、業務を効率化できるツールを作成してチームに共有しました。
また、プロジェクトを適切に進行できるように、週次のミーティングの開催や進捗(しんちょく)報告の管理を率先して行いました。
このようなチームを成功に導くリーダーシップが企業に評価され、プロダクトマネージャーとしての採用が決まりました。