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30代未経験でのIT転職は厳しい?エンジニアの種類や求人探しのコツも解説
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「30代以降は管理職としてキャリアアップしていくべきなのか正直迷う...」
「もっと年収をあげたいけど、30代エンジニアの転職事情ってどうなの?」
当記事では、今後エンジニアとしてキャリアアップしたい30代の方に、市場価値を高める方法や、30代での転職を成功させる方法を解説します。
将来的に管理職を目指すべきか、もしくは更にエンジニアとしてのスキルを追求すべきか迷っている方も多いと思います。
30代は今後のキャリアを見据え大きな決断をしなければいけない時期でもあるため、一人で悩まず、無料で気軽に相談できる転職エージェントに悩みを打ち明けてみるのがおすすめです。
転職サイト | 専門業界・職種など | 公開求人数 |
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リクルートエージェント×IT | 全ての業界・職種 | 180,423件 |
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ビズリーチ | ITエンジニア | 140,040件 |
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マイナビITエージェント | 全ての業界・職種 | 非公開 |
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レバテックキャリア | ITエンジニア、Webデザイナー | 27,264件 |
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ワークポート | IT・Web・ゲーム業界 | 108,309件 |
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また、こちらでもITエンジニア向けの転職サイトをランキング形式でご紹介しております。ITエンジニアに転職したい人はぜひ参考にしてみてください。
転職ハブ編集部/元キャリアアドバイザー
教育業界から株式会社リクルートキャリア(現リクルート)へ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。
30歳を節目に、より多くの人生に貢献したいとの思いからWebマーケティングにキャリアチェンジし、転職に関するメディア運営を行う。
ユーザーや有識者へのインタビューに基づく情報発信をモットーとしている。
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目次
30代のエンジニアは転職しづらい?
結論からお伝えすると、30代のエンジニアは転職できる可能性が高いです。“油が乗っている年代”と見なされることもあり、「即戦力」として高く評価してもらいやすいからですね。実際のところ、30代エンジニア向けの求人は数多く存在します。
30代は大幅な年収アップを見込めるため、転職によって年収が100~200万円上がる方も珍しくありません。日本ではIT産業が伸びているため、転職のチャンスは十分にあるでしょう。
市場価値が高いと言われる30代のエンジニアとは?
市場価値が高いと言われる30代のエンジニアは、以下のような点で企業から評価される傾向にあります。
市場価値が高いと言われる30代エンジニア
- PMの経験が豊富なアプリ・インフラエンジニアは重宝される
- AI・機械学習の知見が深いデータベース・セキュリティエンジニアは重宝される
アプリ・インフラエンジニアの場合、PM経験の有無が採用に大きく影響します。PM経験が豊富にあれば、転職をかなり有利に進められるでしょう。
データベース・セキュリティエンジニアに関しては、AI・機械学習領域の知見があると有利です。
では、それぞれについて深堀りして解説します。
PMの経験が豊富なアプリ・インフラエンジニアは重宝される
アプリエンジニア・インフラエンジニアともに、PM経験が豊富な30代エンジニアは市場価値が高く、現場でもかなり重宝されます。
特に、次のような経験を積んでいる方、あるいはスキルを持っているエンジニアは転職で評価される傾向にありますね。
PMとして評価される経験・スキル(アプリ・インフラエンジニア)
- 大規模プロジェクトのPMとして5年以上従事(数十人~数百人、数十億~数百億規模)
- 金融・官公庁の大規模プロジェクトを担当
- クラウド系の資格を保有している(AWS、Microsoft Azureなど)
アプリ側・インフラ側ともに経験のある「フルスタックエンジニア」の場合、市場価値はさらに高くなります。現場を中心に技術を追求している方が多いため、企業からは“現場のスペシャリスト”として評価されることも。アプリとインフラ、それぞれの最前線で活躍してる方が多いですね。
PM経験が豊富なアプリ・インフラエンジニアの場合、30代だと以下の年収が期待できます。
30代前半 | 700~900万円 |
30代後半 | 約1,000万円 |
AI・機械学習の知見が深いデータベース・セキュリティエンジニアは重宝される
データベースエンジニア、あるいはセキュリティエンジニアとしての開発経験が長い30代の場合、そうした領域での経験を積んでいるというだけで、転職市場ではまさに引っ張りだこともいえる存在です。
経済産業省が「IT人材育成の必要性」について記している資料を見ると、「データベースの設計をする人材は引き続き重要」と記載があり、データベースエンジニアの需要がかなり高いことが伺えます。機密情報や個人情報をはじめ、企業にとって大切な資産を守るセキュリティエンジニアの需要も高いですね。
なかでもAI・機械学習についての深い知見を持つエンジニアは現場で重宝されます。以下のような経験がある方も高く評価されるでしょう。
評価される経験(データベース・セキュリティエンジニア)
- セキュリティ・データ周りの開発経験がある
- 大規模プロジェクトのPMに5年以上従事
30代のデータベース・セキュリティエンジニアの場合、次のような高年収を期待できます。
30代前半 | 約1,000万円 |
30代後半 | 1,200~1,500万円 |
30代のエンジニアが市場価値を高めるための方法2選
「市場価値を高めたい」と考えている30代のエンジニアにおすすめの方法を2つ紹介します。
30代エンジニアが市場価値を高める方法
- クラウド系の資格を取得する
- PLの経験がない場合はPLにチャレンジしてみる
方法1.クラウド系の資格を取得する
クラウド関係のスキル・経験があると市場価値が一気に上がります。そのためエンジニアとして市場価値を高めたい30代の方は、「AWS」「Microsoft Azure(アジュール)」「Google Cloud Platform」などのクラウド資格を取得するのがおすすめです。
クラウドについての知見を深め、社内SEのクライドエンジニアとして転職する方も多いですね。これは社内のIT化が遅れている企業が多く、社内SEを中心に、クラウドを用いて業務改革推進を図ろうとする企業が多いことが理由として挙げられます。転職市場においては「クラウドエンジニア」という肩書きだけで高く評価されるでしょう。
クラウド周りの知見があると、社内SEなど、これまでとは異なる職種にも挑戦しやすくなります。自身の市場価値を高めるうえでも、まずはクラウド系の資格取得を目指してみましょう。
方法2.PLの経験がない場合はPLにチャレンジしてみる
PLとしての経験が30代後半までにあると、市場価値は高いほうといえます。そのためPL経験がない場合は、PLにチャレンジできそうな転職先を選ぶのがおすすめです。
要件定義をはじめ、PL経験を高く評価される30代エンジニアの方は少なくありません。調整力や対人折衝力、プロジェクト推進力などの能力が身についていると判断されるからですね。特に、そうしたスキルが重宝されやすい大手SIerやITコンサルタントに転職しやすい傾向にあります。
反対に、30代後半までにPL経験がない方は「どうして30代で現場なんだろう?」「ネガティブな理由があるのでは?」といった疑念を持たれてしまう可能性があるでしょう。
PL・PMの知見を深めたい方は、プロジェクトマネジメントに特化した資格(PMP)の取得がおすすめです。
2次請けのSIerでPLをしていた38歳の方が、大手SIerのPMに転職された例もあります。製造業・製薬業向けの基幹系の業務テスト、要件定義の経験をアピールしたことで転職に成功し、年収も670万から750万へとアップしました。
キャリアアップ・年収アップを目指している方は、30代の早いうちにPM経験を積んでおきましょう。
クラウド系やPLのスキル・経験がなくても、転職によって年収が上がる場合もある
ここまで紹介してきた「クラウド」や「PL」のスキルや経験がなくても、人によっては年収が上がる場合があります。そもそもIT業界は成長産業で景気が良く、転職しやすい環境だからです。
「2030年には78.9万人のIT人材が不足する*」というデータもあるなど、ITについての知見を持った人材の需要は今後もますます伸びていくことが予想されます。そのため、クラウドやPL周りにおいて誇れるスキルや経験がなくても、転職によって年収が上がるチャンスはあるでしょう。
クラウドやPLの経験や知見があると、年収アップが叶いやすいのはたしかです。しかし、それらがなくても諦める必要はありません。年収アップの可能性は十分にありますし、この先で紹介する「30代のエンジニアが転職を成功させる方法」を取り入れることで年収アップに大きく近づけます。
*経済産業省「IT分野について」IT人材育成の必要性について(p.1)30代のエンジニアが転職を成功させるための方法2選
30代のエンジニアが転職を成功させるためには、次の2つに取り組むことが欠かせません。
30代エンジニアが転職を成功させる方法
- キャリアの棚卸をしっかりする
- 自分の希望を優先順位付けする
方法1.キャリアの棚卸をしっかりする
まず取り組んでおきたいのが、キャリアの棚卸。次のようなポイントを言語化しつつ、職務経歴書に落とし込んでみてください。
キャリアの棚卸で重要なポイント
- 自身のメインキャリアは?
- メインキャリアをどう活かせるか?
- エンジニアとしての強みは?
キャリアの棚卸が必要な理由は、30代のエンジニアは企業から「即戦力」としての活躍を期待されているからです。自分の強みを明確にアピールできないと「即戦力」として評価してもらえないため、キャリアの棚卸は特に重要な意味を持ちます。
アプリ開発エンジニアのPMとして働いていた35歳の方(年収820万)の転職を支援しましたが、自身の経験は漠然と伝えられる一方で、言語化に苦手意識を持たれていました。そこでメインキャリアをどう活かせるか、強みは何か、という視点で職務経歴書を5回添削。ITコンサルタントを志望されていたため、ロジカルシンキングやケーススタディ、圧迫面接の対策も一緒におこないました。結果的として大手ITコンサルに転職。年収は1,080万までアップしましたね。
自分の市場価値を把握したい方は、IT特化型の転職エージェントにキャリアの棚卸を手伝ってもらっても良いでしょう。
方法2.自分の希望を優先順位付けする
転職で叶えたい希望について優先順位を付けておくことも大切です。かなり高いスキルがないと「働き方」や「年収」「仕事内容」などの希望をすべて叶えるのは難しく、現実的には何かしらの条件を妥協する必要が出てくるからです。
30代後半でPL経験があり(PM経験なし)、製造業向けのアプリ開発エンジニアをしていた方の話ですが、経験は十分だったものの、年収を700万から1,100万に上げたい、フルリモートで働きたい、といった希望が多く、転職エージェントの担当者から「妥協点を見つけましょう」とアドバイスを受けたようです。そこで、その方は子供の大学費用を賄うことを第一に考え、年収アップの道を選択、ワークライフバランスは捨てることに。最終的にはITコンサルファームに転職し、年収も1,020万までアップしました。
スキルや経験はあるのに、条件を妥協できなかったことで転職活動に失敗する方は多いですね。希望を変えられず、結局は求人がなくなってしまう、といったケースは特に見られます。
将来の希望だけを追及してしまうと、転職失敗の可能性が高まります。「自分は特に何を大切にしたいか」を常に意識しつつ、冷静な視点をもとに転職先を探しましょう。
あわせて読みたい
30代のエンジニアにおすすめの特化型転職エージェント3選
キャリアの棚卸や優先順位付けを手伝ってほしい方は、IT特化型転職エージェントを利用しましょう。
エンジニア転職に詳しい担当者から、書類添削や面接対策などのサービスも受けられます。希少な求人を紹介してもらえる可能性もありますよ。
最短で年収アップを狙いたい方はレバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニア・Webデザイナーの求人をメインに扱う転職エージェントです。
約8,700件の求人のうち、年収800万円以上の求人がおよそ4,800件*を占めるなど高年収求人の多さが特徴のひとつ。スピーディーなサポートも魅力なため、最短で年収をアップしたい方におすすめです。
「アドバイザーの業界知識は豊富だと感じましたか?」という質問に対し、利用者の90%**が「当てはまる」と回答しているなど、たしかな専門知識のもとサポートを受けられるのもメリット。IT業界に詳しいアドバイザーから具体的な助言を受けたい方も利用してみましょう。
* 2023年5月時点** 公式サイトより
公開求人数 | 27,264件 |
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業界・職種 | ITエンジニア、Webデザイナー |
年代 | 20~40代におすすめ |
サービス種別 | 転職エージェント |
特徴 | IT経験者向け |
主な拠点 | 東京、名古屋、大阪、福岡 |
運営会社 | レバテック株式会社 |
豊富な求人から検討したい方はリクルートエージェント×IT
リクルートエージェントは、豊富な求人数が魅力の転職エージェントです。
IT業界特化型のサービスではありませんが、「SE・ITエンジニア」に関してはおよそ18万5,000件件*の求人を扱っており、これはIT特化型の転職エージェントを上回る数。「ネットワークエンジニア」を筆頭に、「社内SE」「テスト・QAエンジニア」まで様々な職種の求人を扱っているので、ひとつでも多くの求人を比較検討したい方におすすめです。
IT・Web業界の転職に対応するため、IT人材を専門的にサポートする部署も設置。IT転職に詳しいキャリアアドバイザーが揃っているのも強みといえるでしょう。
*2023年5月時点(公開求人と非公開求人の合算)公開求人数 | 105,994件(SE・ITエンジニアのみ) |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
年代 | 全ての年代におすすめ |
サービス種別 | 転職エージェント |
特徴 | 未経験にもおすすめ |
主な拠点 | 東京、大阪、名古屋、福岡 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
IT専門のアドバイザーからサポートを受けたい方はマイナビITエージェント
マイナビITエージェントは、総合型転職エージェント「マイナビエージェント」の中でも、IT領域特化のアドバイザーチームで構成されている転職サービスです。
IT専門のアドバイザーがサポートしてくれるので、他の大手転職エージェントにありがちな「ITの専門知識を担当者が持っていないかもしれない」「自分の希望を理解してもらえないかも…」といった懸念や不安を払拭できます。
IT・Web業界のエンジニア向けに、様々な転職イベントを開催しているのもポイントです。大手IT企業から内定をもらうためのノウハウが手に入る「企業別相談会」、社内SEを目指すエンジニア向けの「個別転職相談会」など、こうしたイベントに無料で参加できます。
公開求人数 | 非公開 |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
年代 | 20~30代におすすめ |
サービス種別 | 転職エージェント |
特徴 | IT経験者向け |
主な拠点 | 東京・札幌(北海道)・仙台(宮城県)・名古屋(愛知県)・大阪・福岡 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
30代のエンジニアにおすすめのスカウト型転職エージェント2選
転職活動を効率的に進めたい方は、スカウト型転職エージェントにも登録しておきましょう。
基本的には、ヘッドハンターや企業からのスカウトを確認するだけでOK。担当者は付きませんが、そのぶん転職活動をマイペースに進められるのもメリットです。
20代、30代でキャリアアップを積みたい方はDirect type
Direct typeは、ITエンジニアを募集している企業からスカウトを受け取れる転職サービスです。転職サイトtypeなどを展開する「株式会社キャリアデザインセンター」が運営しています。
登録後はスカウトを待つだけで良いので、普段は忙しく働いているエンジニアでも効率的に求人を確認できるのが魅力。20代~30代のエンジニアの転職成功例も多く、国内外で名の知れた大企業も利用しているサービスなので、転職を機にキャリアアップを狙っている方にもおすすめです。
「フルリモートOK」の企業の利用も多いので、エンジニアとして、より柔軟な働き方を希望している方もぜひ登録してみましょう。
公開求人数 | 非公開 |
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業界・職種 | IT/Web業界・エンジニア |
年代 | 20~30代におすすめ |
サービス種別 | スカウト型転職サービス |
特徴 | IT経験者向け |
主な拠点 | 非掲載 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
ハイクラス、高年収を目指す方はビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス求人を専門に扱っている転職サービスです。
管理職向けのハイレベルなスカウトがメインのため、「マネジメント領域でのキャリアを歩んでいきたい」と考えているエンジニアにおすすめ。年収1,000万円以上の求人が3分の1以上*を占めるなど、高年収求人の多さも魅力です。
首都圏を中心に、北海道から沖縄まで全国の求人を扱っているので、地方の高年収求人を探している方にもぴったり。ビズリーチに登録しているヘッドハンターには直接コンタクトも取れるので、サイト内に掲載されている得意領域・支援実績を確認しつつ、サポートをお願いしたいヘッドハンターがいれば連絡を取ってみても良いでしょう。
*2021年1月時点公開求人数 | 140,040件 |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
年代 | 20~50代におすすめ |
サービス種別 | 転職サイト(※転職活動もフォローしてもらえる) |
特徴 | IT経験者向け |
主な拠点 | 東京、大坂、名古屋、福岡 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
30代の実務未経験でもエンジニアに転職できる?
30代前半の場合、職業訓練やスクールに通うことで未経験からエンジニアに転職できることも。
一方で「30代後半・未経験で受かった人を見たことがない」と話す業界関係者もいるなど、30代後半になるとハードルは一気に上がります。
あわせて読みたい
30代の実務未経験からエンジニアへの転職を成功させる方法2選
30代で実務未経験からエンジニアを目指す場合、次の2つに取り組むことで転職成功確率を高められます。
30代実務未経験者がエンジニア転職を成功させる方法
- 職業訓練やスクールに行く
- 自発的に、外部に向けて行動を起こす
方法1.職業訓練やスクールに行く
30代前半の方は職業訓練校やスクールに通い、ITについての知識を備えてから転職しましょう。30代を過ぎると「即戦力として貢献してくれるかどうか」という点が評価に大きく関わるからです。
職業訓練校とは公的なサポート機関のことで、大きく次の2つに分けられます。
訓練名 | 主な対象者 | 期間 |
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公共職業訓練 | 雇用保険受給者 | 3ヶ月~2年 |
求職者支援訓練 | 雇用保険を受給できない方 | 2~6ヶ月 |
基本的には無料で受講できるのが職業訓練のメリット。令和3年で見ると、プログラミング言語などを学べる「IT分野」の受講者は15,993人となっており、30代が4分の1を占めています*。
プログラミングスクールに通うのもひとつの手。たとえば「テックキャンプ」でJavaを習得してSIerに転職したり、SES**で働いたりする方は多いですね。特にSESは教育制度が整っている企業が多いので敷居が低いのがメリットです。
内定確率を高めるためにも、職業訓練やスクールへの通学を考えてみましょう。
* 令和3年度 公共職業訓練等実績「離職者訓練計」(p.13)** エンジニアを派遣する企業。「派遣エンジニア(派遣契約)」ではなく「準委任契約」として勤務する
方法2.自発的に、外部に向けて行動を起こす
30代未経験からエンジニアへの転職を成功させるには、外部に向けて自発的に行動を起こすことも欠かせません。なぜなら昨今のIT業界は技術の入れ替わりが激しく、新しい技術を積極的に吸収しているエンジニアが求められているからです。
事実、エンジニアの採用においては技術力だけでなく、主体性や行動力、熱量を評価する企業も少なくありません。
具体的には、次のようなアクションがおすすめです。
おすすめのアクション
- エンジニア用のアカウントをSNSで開設し、交流会を開催してみる
- GitHub*でポートフォリオを作成してみる
- 副業サービスに登録し、プログラミングの実務経験を積む
上記のようなアクションを積極的に起こしている方は、入社に向けての熱意などを買われ、多くの方が未経験からの転職に成功しています。
受け身の状態では、転職に役立つ情報を手にするのは困難です。一方で視点を外に向け、自発的な行動を意識するとスキルアップにつながるだけでなく、新しい情報や人脈も手に入ります。
ぜひ、取り組みやすいものから始めてみてください。
あわせて読みたい
30代の実務未経験からエンジニアを目指す人におすすめの転職エージェント3選
実務未経験からエンジニアを目指している30代の方は、未経験転職に強い転職エージェントの利用も考えてみましょう。
これから紹介する3社はサポート体制が整っているので、IT業界への転職がはじめての方でも安心して利用できますよ。
未経験向けの求人を探したい方はリクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最多クラスの求人数を誇る大手転職エージェントです。
業種・職種問わず幅広い求人を扱っており、なかでもSE・ITエンジニアの求人数は約180,423件と、ほかの転職エージェントを大きく上回る数を保有。「未経験可」の求人も9,000件近く扱っています*。
利用者数が多いことから、転職ノウハウが豊富に蓄積されているのも特徴のひとつ。面談での丁寧なヒアリングをもとに「キャリアの棚卸」を手伝ってもらえるのも嬉しいポイントです。
「【SE職】職務経歴書作成セミナー」など、ITエンジニア向けの無料講座も定期的に開講しています。
*2023年5月時点(公開求人と非公開求人の合算)公開求人数 | 493,140件 |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
おすすめの年代 | 全ての年代 |
サービス種別 | 転職エージェント |
おすすめの人 | 実務未経験の人にもおすすめ |
主な拠点 | 東京、大阪、名古屋、福岡 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
手厚い未経験者向けのサポートを受けたい方はマイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代~30代の若手社会人からの評価が高い転職エージェントです。
転職サポートが手厚いエージェントとして知られ、利⽤回数や期間に制限なくアドバイスを受けられるのが大きな魅力。職務経歴書のブラッシュアップや、応募企業を想定した模擬⾯接など、こうした選考対策をマンツーマンで親身にサポートしてくれます。
全年齢対象のサービスですが、登録者の80%以上*を34歳以下の求職者が占めていることもあり、若手層向けの求人案件を多数保有。SE・システムエンジニアの求人を見ても、その多くの求人で未経験者を積極的に募集しています。
* マイナビエージェント登録データより(2019年1~12月)公開求人数 | 非公開 |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
おすすめの年代 | 全ての年代 |
サービス種別 | 転職エージェント |
おすすめの人 | 実務未経験の人にもおすすめ |
主な拠点 | 東京・札幌(北海道)・仙台(宮城県)・名古屋(愛知県)・大阪・福岡 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
IT業界の転職ノウハウを手に入れたい方はワークポート
ワークポートは、IT業界の経験・スキルがない求職者のサポートに積極的な転職エージェントです。
未経験からITエンジニアを目指せるスクール「みんスク」を無料で受講できるなど、業界・職種未経験者向けのサービスが充実。「面接基礎講座」「応募書類作成講座」なども無料で受講可能です。
IT特化型エージェントとしてスタートしたこともあり、現在でもIT業界の求人を数多く保有しています。ITに強いキャリアアドバイザーが多数在籍しているので、IT業界の転職ノウハウを手にしたい方にもぴったり。北海道から沖縄まで全国に29の面談拠点を構えているので、地方のIT企業への転職を考えている方にもおすすめです。
公開求人数 | 108,309件 |
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業界・職種 | 全ての業界・職種 |
おすすめの年代 | 20~40代 |
サービス種別 | 転職エージェント |
おすすめの人 | 実務未経験の人にもおすすめ |
主な拠点 | 東京、大阪、名古屋、福岡 |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
まとめ
「30代未経験からIT業界に転職するのは難しい?」というテーマを中心に解説してきました。
記事内でもお伝えしたとおり、30代前半の場合には未経験でも転職できる可能性は十分にあります。ただし企業としては「即戦力を採用したい」という意向が強いため、知識やスキルがまったくない状態だとなかなか難しいのも事実。
そこでまずは以下の方法を試しつつ、スキルアップに励みましょう。
30代実務未経験者がエンジニア転職を成功させる方法
- 職業訓練やスクールに行く
- 自発的に、外部に向けて行動を起こす
IT業界に向けた転職活動をひとりで進めるのが不安な方は、未経験者のサポートに強い転職エージェントを利用するのもおすすめ。特に以下の3社は「未経験可」のIT求人も多く、選考対策などのサポートも手厚く受けられます。
実務未経験者におすすめの転職エージェント
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- ワークポート
エンジニアとしての経験が豊富で、キャリアアップ・年収アップを実現したい方は、ハイクラス求人や高年収求人をメインに扱う「レバテックキャリア」や「ビズリーチ」をぜひ利用してみてください。
こちらの記事でお伝えしたことを参考に、転職成功を目指しましょう。
転職サイト | 専門業界・職種など | 公開求人数 |
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リクルートエージェント×IT | 全ての業界・職種 | 180,423件 |
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doda | 全ての業界・職種 | 292,034件 |
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マイナビITエージェント | 全ての業界・職種 | 非公開 |
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レバテックキャリア | ITエンジニア、Webデザイナー | 27,264件 |
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ワークポート | IT・Web・ゲーム業界 | 108,309件 |
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SIerのアプリエンジニアとして、Microsoft Azureの環境で開発をしていた方がいましたが、クラウドの経験があるというだけで、製造業の大手企業に社内SEとして転職されていました。年収も720万から800万へとアップしましたね。