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未経験からITエンジニアになる4STEPを解説!転職成功者の体験談も紹介
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エンジニアの需要は年々高まり、未経験を採用する企業も増えてきています。
しかし、未経験からエンジニアとしてキャリアをスタートさせるのは簡単ではありません。
未経験からエンジニアになるには、しっかりと知識やスキルを身につける準備をして、未経験者のITエンジニア転職に強いエージェントを活用することが大切です。
転職サイト | 専門業界・職種など | 公開求人数* |
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リクルートエージェント | 全ての業界・職種 | 493,140件 |
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ユニゾンキャリア | IT・Web業界 | 11,728 |
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ワークポート | IT・Web・ゲーム業界 | 108,309件 |
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doda | 全ての業界・職種 | 261,763件 |
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Re就活 | 全ての業界・職種 | 12,058件 |
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※2024年11月時点
この記事では、以下の点について解説します。
この記事でわかること
- 未経験からITエンジニアに転職する4STEP
- 【転職成功者が語る】未経験からITエンジニアになるために必要なこと
- 未経験エンジニアが転職で失敗しない企業の選び方
- 未経験からITエンジニアへ転職した後の年収・働き方
- 未経験からエンジニアへ転職したい人におすすめのIT転職サイト・転職エージェント
未経験からエンジニアへのキャリアチェンジを成功させたい方は、最後まで目を通してみて下さい。
目次
未経験からITエンジニアに転職する4STEP
未経験からITエンジニアに転職する際には、次の4STEPを踏まえることがおすすめです。転職活動をスムーズに進められます。
- STEP1. エンジニアに必要なスキルを身につける
- STEP2. 目指すエンジニアの職種を選ぶ
- STEP3. エージェントから転職サポートを受ける
- STEP4. エンジニア未経験でも応募可能な求人に応募する
詳しい内容について、以下で順に解説します。
STEP1. エンジニアに必要なスキルを身につける
まずは事前に、エンジニアに必要なスキルを身につけることがおすすめです。転職に有利に働く上、転職前に向き不向きも把握できます。
エンジニアに必要なスキルを身につける手段としては、以下の5つがあります。
具体的な内容は次の通りです。
資格取得を目指す
未経験からITエンジニアを目指す場合、資格取得を目指すことがおすすめです。
未経験の場合は、資格を持つことで、未経験ながらも一定の知識やスキルがあることが証明でき、転職に有利に働きます。
また、資格を取ることで、ITエンジニアを目指す本気度を企業にアピールすることも可能です。志望動機の説得力が増します。
まず最初に取るべき資格としては、ITパスポートがおすすめです。ITパスポートとは、ITに関する基礎知識を保有していることを示す国家試験です。
まずは、ITパスポートを取れるほどの知識をつけた上で、次に自分に合った職種について、さらに学ぶことがおすすめです。
また、エンジニアとしての方向性にもよるものの、AWS認定資格の取得も良いでしょう。AWSとは、クラウドサービスで世界最大のシェアを持つといわれるAWS(Amazon Web Services)が主催している認定資格です。
AWS認定資格には初心者向けから上級者向けまで資格がありますが、まずは1ステップ目のFOUNDATIONAL、ASSOCIATEといった初心者・初級向けの資格でもアピールできます。
プログラミングスクールに通う
未経験からITエンジニアを目指す場合には、プログラミングスクールに通うこともおすすめです。
スクールに通うことで、効率的に基礎知識や基礎的なスキルを身につけることができます。
未経験からIT職種を目指す人に向けたプログラミングスクールには、例えば下記があります。
運営会社名 | 内容 |
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SHElikes |
「プログラミング入門コース」の例
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AKKODiS |
「AKKODiSのIT未経験向け研修」の例
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ユニゾンキャリア |
「WEBプログラマーコース」の例
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SHElikesは、未経験からIT・WEB系職種への転職をしたい女性向けのキャリアスクールです。動画視聴でプログラミングの基礎を学ぶ事が出来ます。働きながらエンジニアのスキルを身につけたい女性の方におすすめです。
本格的なITエンジニア研修を受けたい場合は、AKKODiSの未経験向け研修がよいでしょう。AKKODiSは、ITエンジニア・研究開発に特化した人材サービス企業です。入社制度付き「IT未経験向け研修」を提供しており、研修後には入社試験を受けられます。
ユニゾンキャリアは、IT・Web業界専門の転職エージェントです。転職サービス利用者はITスクールを完全無料で利用できます。
働きながらプログラミングスクールに通う場合、平日の夜や土日で勉強する人が多いです。プログラミングスクールを選ぶ際には、カリキュラム(内容)が自分の希望と合っているかどうかや、無理なく通える時間や金額であるかなどを確認しておくことが大切です。
書籍で独学で勉強する
未経験からITエンジニアを目指す場合、書籍を活用し独学で勉強する人も少なくありません。
書籍では自分のレベルや自分の時間に合わせて柔軟に学ぶことができます。例えば、Webサイト制作を目指す人、HTMLとCSSを基本から学びたい人は下記のような書籍で基礎を学べます。
書籍で独学する際の注意点は、成功法を学ぶことが大切です。勉強した後にはコードや要件定義を書くことになります。必要な知識を得るのに、独学では無闇に学習範囲を広げて時間がかかることも少なくありませんが、成功法に従うことで、短期間で効率的に学べるでしょう。
職業訓練校に通う
職業訓練校に通うことでも、ITエンジニアを目指すのに必要な知識やスキルを学ぶことができます。
職業訓練とは、就職に必要な知識や技術、資格を得るための学びの機会を無料で提供する公的な制度です。プログラミングやWebサイト制作など、IT分野のさまざまなコースが、訓練施設・学校によって用意されています。
職業訓練校に通いたい場合は、近くのハローワークに問い合わせましょう。また、下記ページで、どのような訓練校があるか検索できます。
なお、東京都では、下記のような支援事業も行っています。
成長産業分野キャリア形成支援事業は、主に都内在住・在勤の非正規雇用労働者を支援するサービスです。無料でeラーニングを受けられ、就職を支援してもらえます。
社会人インターンやアルバイトで実務経験を積む
未経験からITエンジニアを目指すには、社会人インターンやアルバイトで、エンジニアとしての実務経験を積むこともおすすめです。
インターンやアルバイトでの業務を経て、知識やスキルが身につき、実績を積むことができます。社会人インターンは、例えば下記のサイトを活用するなどして探せます。
ゼロワンインターンとは、日本最大級の長期インターンシップ募集の情報サイトです。IT系ベンチャー企業から大手企業まで、様々な企業のインターンシップ募集情報が検索できます。
STEP2. 目指すエンジニアの職種を選ぶ
エンジニアに必要な基礎知識を学んだ後は、目指すエンジニアの職種を選ぶようにしましょう。職種を選ぶ際には、未経験からの転職しやすさに注意して選ぶことが大切です。
ここでは、下記の通り、転職の難易度別にITエンジニアの職種を紹介します。
未経験から目指しやすいITエンジニアの職種
未経験から目指しやすいITエンジニアの職種には次のようなものがあります。
- プログラマー
- Webエンジニア(フロントエンド、バックエンド)
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- テストエンジニア
- フィールドエンジニア
システム構築に不可欠なこれらの職種は、需要が高く、未経験者でも採用されやすい傾向といえます。人手不足で「未経験者OK」とする募集が多いため目指しやすい職種です。
また、未経験の場合は、これらの職種の中でも、コードを書かなくてもできるノーコードの業務が目指しやすいといえるでしょう。
ノーコードの業務とは、コードが書けなくても、専用のツールなどを使ってアプリを作成したり運用をしたりする業務のことです。コードに慣れていない場合でも目指しやすいといえます。
未経験では難しいITエンジニアの職種
未経験では難しいITエンジニアの職種としては次のようなものが挙げられます。
- セキュリティエンジニア
- AIエンジニア
- システムエンジニア
これらの職種については、高度な専門知識とスキル、豊富な経験に基づいた対応力が必要です。未経験者にとって、知識・スキル・対応力における難易度が高い職種といえるでしょう。
もし、難易度が高いとされるエンジニア職を目指したい場合には、他の職種で就職し、経験を積んでから、異動するといったキャリアプランがおすすめです。
STEP3. エージェントから転職サポートを受ける
目指す職種が定まった後は、エージェントから転職サポートを受けつつ転職活動を進めましょう。企業の内情をよく知るエージェントのサポートを受けることで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
具体的には、下記の点についてサポートを受けることで、内定率も高まるといえます。
以下で詳しく解説します。
履歴書や職務経歴書の作成・志望動機を考える
目指す職種を見定めたら、履歴書や職務経歴書を作成し、志望動機を考えていきましょう。
企業がエンジニアの求人で未経験者を募集している場合には、その人の潜在能力を評価するポテンシャル採用を行なっているケースがほとんどです。
企業は、即戦力としてではなく、入社後どのような能力を発揮してくれる人なのかを見極めようとしています。
そのため、応募者は、なぜその企業で、その職種を希望するのか、具体的なエピソードを含めて話せるようにしておくことが大切です。
具体的に話すことで、企業側も応募者の能力や活躍する姿をイメージしやすくなります。
ITスキルはゼロでも問題はないものの、「論理的思考」「コミュニケーション能力」といった能力は、入社後、業務を遂行する上で必要となるため、選考で重視されます。
エンジニア未経験の場合は、この2つのスキルは自己PRに書いた方が良いです。また、マネジメント経験もあると優遇されやすいため、明記しましょう。
ポートフォリオの作成
未経験者の場合でも、ポートフォリオの作成は大切です。
ポートフォリオとは、スキルや実績などを伝えるための作品集のようなものです。エンジニア未経験の場合は、業務上の実績はないため、自作したツールやアプリをウェブページなどにまとめるなどして実績をアピールするようにしましょう。
なお、未経験者を募集する求人の中には、ポートフォリオの提出を不要とする企業もありますが、個人でなんらかの制作物がある場合にはポートフォリオを作成しておくことがおすすめです。
採用担当者にやる気を伝えることができ、好印象を与えることができます。
面接対策
未経験者からエンジニアを目指す場合、転職エージェントを活用して面接対策を行っておきましょう。
転職エージェントを活用すると、エンジニア特有の聞かれやすい質問や、希望する企業で聞かれやすい質問などについてアドバイスを受けられます。
本番さながらの模擬面接を行なってもらえる上、企業の内情をあらかじめ聞くことができ、内情に合わせた回答を準備することができます。
サポートを活用して、十分に事前準備をしておくことがおすすめです。
STEP4. エンジニア未経験でも応募可能な求人に応募する
転職サポートを受けつつ、エンジニア未経験でも応募可能な求人に応募していきましょう。
未経験者歓迎とするエンジニアの求人を探すほか、二段階転職を前提に探すことがおすすめです。二段階転職とは、異なる職種に一挙に転じるのでなく、段階を踏んで転じる方法です。
二段階転職の例
例えば、エンジニア未経験の営業職から、いきなりエンジニアに転職するのでなく、一度、システム開発会社のカスタマーサポートなどに転職します。そして、自社サービスを熟知してから、開発部門のエンジニア職に異動するといったケースが考えられます。
二段階転職は、現状の職種から本命の職種への転職のハードルが高いときに有効な方法です。未経験者歓迎の求人のほか、この二段階転職を前提にした求人も当たってみるなどして、選択肢を増やすことがおすすめです。
未経験エンジニア歓迎の求人がある理由
なぜ、エンジニア職において未経験歓迎の募集が多いのか、不思議に思っている人も多いでしょう。
企業が、エンジニア職の募集で未経験者を歓迎する理由は、若い未経験者を採用して育てた方が、採用のコストパフォーマンスが良いからです。
一般的に、四大卒の情報系学部の人材を採用するよりも、中途採用で未経験者を採用する方が、年収を抑えることができます。
未経験者でもキャッチアップ能力や成長意欲の高い人材を採用できれば、多額の育成コストもかけなくてすみます。
そのため、エンジニア職として未経験で伸びしろのある25歳くらいまでの若手を採用する企業が多い傾向があります。
【転職成功者が語る】未経験からITエンジニアになるために必要なこと
未経験からITエンジニアを目指したものの、いざ転職してみると「自分に合っていなかった」という結果になることも少なくありません。
以下では転職成功者が指摘する、未経験からITエンジニアになるために必要なことについて解説します。具体的には下記の3点です。
コーディングなど細かい作業への適性
未経験からITエンジニアになるためには、コーディングなど細かい作業への適性が必要といえます。
エンジニアになると、担当業務にもよりますが、日常的にパソコンの前でコードを書き続けることとなります。長時間パソコンに向かい、コーディングなどの細かい作業に集中できる適性がないと、厳しいといえるでしょう。
エンジニア職には、細かい作業をコツコツとこなせる粘り強さや体力、集中力といった適性が必要です。
常に最新の情報を学び続ける意欲
ITエンジニアになるには、常に最新の情報を学び続ける意欲も必要です。
IT分野では技術の移り変わりが激しいため、日々キャッチアップのために勉強しなければなりません。ITエンジニアになれたからOKという感覚でいると、知識やスキルがアップデートできずに、業務に支障が出てしまうことも少なくありません。
ITエンジニアは、好奇心・探究心をもって、常に新しいことを学ぼうとする姿勢が求められます。
はじめから高収入は望まない
未経験からITエンジニアへ転職する場合、最初から高収入を望まないことが大切です。
未経験の分野に転職するため、現在のキャリアやスキルが評価されにくく、最初は年収アップにつなげにくいといえるでしょう。場合によっては、ITエンジニアとしてのスキルやキャリアがないために、一時的に年収が下がることもあります。
最初から高収入を期待するのではなく、転職後にスキルを身につけ経験を積み、年収アップにつなげていくことが現実的といえるでしょう。
【採用担当が語る】エンジニアへの未経験転職が成功する人・失敗する人
未経験でITエンジニアへの転職に成功する人・失敗する人にはどんな人がいるのか、気になっている人も多いでしょう。
以下では、採用担当者の視点から、エンジニアへの未経験転職が成功する人・失敗しやすい人について解説します。
前向きに自分で学べる人は成功しやすい
未経験からITエンジニアへ転職で成功する人は、「前向きに自分で学べる人」といえます。
ITエンジニアという仕事では、技術が日々刷新されていくため、前向きに学ぶ姿勢がないと、最新技術を使いこなせず、業務に支障が出てきます。転職前にプログラミングスクールで技術を学んでいたとしても、転職先の企業ではやり方やルールが異なってそのまま使えないケースもよくあります。
そうした場合に、いかに自ら積極的に情報や技術をキャッチアップして前向きに取り組めるかが、成功のカギといえるでしょう。
後向きで気にしすぎる人は失敗しやすい
未経験からITエンジニアへ転職で失敗しやすい人は、「後向きで気にしすぎる人」です。
未経験からITエンジニアへの転職は簡単なことではないため、思うように採用されないことはよくあります。後ろ向きに考えすぎてしまう人は、そうした場合に、塞ぎ込んでしまう傾向があります。結果として、転職を諦めてしまうケースも少なくありません。
また、ITエンジニアでは問題解決能力が必要とされますが、後ろ向きで気にしすぎる人は、自分一人で問題を抱えて考え込んでしまうことがよくあります。このため、後ろ向きな人は、ITエンジニアへの転職で良い結果を出しにくいといえます。
未経験エンジニアが転職で失敗しない企業の選び方
未経験でのITエンジニアへの転職で失敗しないためには、どのように企業を選べばいいのか、悩んでしまうことも少なくありません。そこで、以下では、未経験でのITエンジニア転職で失敗しないための企業の選び方について、解説します。
押さえるべきポイントは次の4つです。
理想の働き方ができる業界・企業規模か
企業を選ぶときには、理想の働き方ができる業界、あるいは企業規模であるかどうか確認して選ぶことが大切です。
例えば、リモートワークで働きたいといった場合には、現場重視の業界・企業は向かないといえます。現場重視の業界・企業では、リモートワークが定着しにくい傾向があるからです。
また、ITエンジニアの場合、企業規模によっても働き方は異なります。例えば大手企業の場合は、担当業務が一部工程に限られるほか、教育制度が整っている傾向があります。
中小企業は、人数が多すぎないことから、エンジニア業務の上流工程から下流工程まで携わりやすいといえるでしょう。
業界や企業規模で働き方が異なってくるため、事前に確認することがおすすめです。
研修制度・教育体制が充実しているか
未経験でITエンジニアに転職する場合には、研修制度・教育体制が充実した企業を選ぶことがおすすめです。
研修制度や教育体制が整っていると、未経験で入社しても、必要なスキルや知識を早く身につけることができます。そのため、未経験でITエンジニアとして最初に転職する企業については特に、研修制度に注目して選ぶとよいでしょう。
3ヶ月程の研修期間を設けている企業などは、研修制度が充実しているといえます。
雇用条件や労働環境が希望通りか
転職先を選ぶ際には、雇用条件や労働環境が希望通りかどうかも確認して選ぶようにしましょう。
雇用条件や労働環境をよく確認せずに転職を決めてしまうと、転職してから「こんなはずではなかった」と、後悔しかねません。
特にIT業界では、クライアントが委託した業務について、2次請け、3次請けと何層にも渡って再委託される多重下請けとなるケースが少なくありません。下請けの下層になるほど労働環境は悪くなる傾向があるため注意しましょう。
雇用条件や労働環境については、面接などで企業に確認するほか、転職エージェントを利用している場合はエージェント経由で確認できます。
また、下記のような口コミサイトを活用するなどして、実態を確認することもおすすめです。
開発業務を担当できるか
未経験でITエンジニアに転職する際には、本当に開発業務を担当できるかどうかについて、確認するようにしましょう。
エンジニアで採用されたはずなのに、営業や電話対応をさせられるといったケースも少なくありません。
面接時に、以下の点についてしっかり確認しましょう。転職エージェントを活用している場合は、エージェントに確認することも可能です。
- 入社してすぐ担当する業務は何か
- 開発業務は経験できるか
- 1年後のキャリアプラン
なお、入社前に必要な技術について学びきれなかった場合は、最初の半年間は別部署に配属となることがあります。そうならないように、必要な技術については、入社前にしっかりと習得しておくようにしましょう。
未経験からITエンジニアへ転職した後の年収・働き方
未経験からITエンジニアに転職した後の年収や働き方について気になっている方も多いでしょう。以下では、ITエンジニアの年収や働き方、残業時間について解説します。
ITエンジニアはリモート・在宅勤務が9割
IT/WEBエンジニアに特化した転職・就職・学習サイトのpaiza(パイザ)によると、2021年のITエンジニアのリモートワーク実施率は約9割となっています。
リモートワークを実施した企業の約8割がコロナ収束後も継続予定と回答していました。リモートワークを継続する理由について、「リモートワークでも問題なく仕事ができることが分かったため」とした企業が約9割いました。
ITエンジニア職は、在宅で働きやすい職種といえるでしょう。
出典:paiza公式サイト「アンケートから見る「ITエンジニアとリモートワーク」」ITエンジニアの平均年収は454万円
dodaの調査によると、ITエンジニアの平均年収は、454万円です。全職種の平均年収が414万円と比較すると、ITエンジニアの年収は高いといえます。
なお、年代別の平均年収は下記の通りです。企業を選ぶ際には年代別の平均年収と比較して選ぶこともおすすめです。
年代 | 平均年収 |
---|---|
全体 | 454万円 |
20代 | 380万円 |
30代 | 512万円 |
40代 | 642万円 |
50代以上 | 717万円 |
ITエンジニアの平均残業時間は22.6時間
dodaの「あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑(全100職種)」によると、IT/Webエンジニアの平均残業時間(月間)は22.6時間です。
IT/Webエンジニアの職種別に見ると、最も月間残業時間が少ないのは、社内SEの18.3時間です。反対に最も月間残業時間が多いのは、インフラコンサルタントの28.1時間です。ITエンジニアの中でも、インフラコンサルタントは群を抜いて残業時間が多く、最も忙しい職種といえるでしょう。
年代 | 月間平均残業時間 |
---|---|
全体(※) | 22.6時間 |
ITコンサルタント(アプリ) | 26.1時間 |
インフラコンサルタント | 28.1時間 |
Webエンジニア | 20.3時間 |
アプリケーションエンジニア | 21.8時間 |
サーバーエンジニア | 22.0時間 |
ネットワークエンジニア | 23.6時間 |
テクニカルサポート/ヘルプデスク | 19.7時間 |
社内SE | 18.3時間 |
研究開発/R&D(IT/通信) | 23.6時間 |
QAエンジニア | 22.6時間 |
※全体の平均年収は、上記の職種別の平均残業時間から算出。
未経験からITエンジニアへ転職したい人におすすめなIT転職サイト・転職エージェント
未経験からITエンジニアに転職する際には、IT転職に強い転職エージェントや転職サイトを活用することがおすすめです。
転職エージェント | おすすめな人 | 公開求人数(※1) |
---|---|---|
リクルートエージェント | キャリアの棚卸がうまくできない人 | 421,789件 |
ユニゾンキャリア | 未経験からITエンジニアを目指したい人 | 11,728件(※2) |
ワークポート | 講座受講と転職サポートをセットで受けたい人 | 101,025件 |
doda | 転職イベントやフェアを活用したい人 | 249,458件 |
Re就活 | 20代・第二新卒でキャリアチェンジを目指す人 | 10,867件 |
※2 非公開求人も含む
転職サイト・エージェントを利用することで、自力ではなかなか出会えない選択肢に出会えるほか、書類添削や面談などの通過率を上げるためのサポートなどを受けられます。
それぞれのサービスごとに異なる強みがあるので、この章を参考に自分に合っていそうな転職エージェントに登録してみてください。
リクルートエージェントITは手厚いサポートでキャリアの棚卸しからできる
リクルートエージェントは、日本最大級の求人数を誇る転職エージェントです。ITエンジニアの求人も10万件近くあり、未経験者向けの求人も豊富です。
下記のようにITエンジニアの求人だけをまとめて確認できるサイトもあります。
大手転職エージェントとして豊富な実績があり、蓄積されたノウハウに基づいた手厚いサポートが受けられます。
未経験からエンジニアへの転職に際しては、キャリアの棚卸しが重要となりますが、リクルートエージェントであれば、的確なアドバイスが受けられるでしょう。今までの業務経験が今後のエンジニア人生にどう活きるか言語化し、書類や面接でうまくアピールできるように支援してもらえます。
エンジニア未経験者のレポートが手厚いユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアは、IT・Web業界に特化した転職エージェントです。ITエンジニアやプログラマーなどの求人を中心に取り扱っており、未経験から挑戦できる求人も豊富です。
ユニゾンキャリアで特徴的な点は、転職サービス利用者はITスクール「ユニゾンカレッジ」を完全無料で利用できることです。「ユニゾンカレッジ」では、PythonやJava、CCNA、Linuxのそれぞれを学ぶためのコースが用意されています。動画で学べるため、自分のペースでの学習が可能です。
さらに、IT業界に詳しい専任アドバイザーの転職サポートも受けられます。未経験からIT業界を目指すためのサポート環境が整っているといえるでしょう。
ワークポートはプログラマー講座が無料で受講できる
ワークポートは、IT業界の求人情報を豊富に取り扱っている総合型転職エージェントです。一般的な転職エージェントとして活用できるほか、キャリアに役立つ講座の受講と手厚い転職サポートをセットにしたリスキリング転職サービスを受けることもできます。
リスキリング転職サービスの講座は無料で受講できるものと有料のものとがあります。例えば、未経験からエンジニアを目指すコースである「開発エンジニアコース(JAVA)」「インフラエンジニア入門コース」などは無料で受講可能です。
専任のアドバイザーにキャリア形成について相談しながら、受講講座を選べたり、転職先への応募を進めたりすることができます。
dodaは独自の転職イベントあり情報収集ができる
dodaは業界最大級の求人数を誇る大手転職サイトです。未経験でITエンジニアに挑戦する場合でも、多くの求人紹介を受けられます。
dodaは、定期的に転職に役立つイベントやフェアを開催しているという特徴があります。「ITエンジニアのためのdoda転職フェア」といったオンラインイベントを何度も開催しているため、ITエンジニアを募集する企業と接点をもちやすいといえます。
豊富な選択肢に出会える可能性が高い上、全国どこからでも参加できるオンラインイベントやフェアで情報収集もできるため、利用がおすすめです。
Re就活は20代向けや第二新卒に特化した求人が豊富
Re就活は20代・第二新卒・既卒の転職に強い転職サイトです。未経験の職種・業種にキャリアチェンジをしたい20代の若手社会人・第二新卒の求人を豊富に取り扱っています。
Re就活の運営会社の株式会社学情では、Re就活のほか、Re就活エージェントという20代専門の転職エージェントも運営しています。
Re就活エージェントでは、20代の転職事情に精通したキャリアアドバイザーの手厚いサポートを受けることが可能です。アドバイザーは、20代がキャリアアップよりもキャリアチェンジを希望する傾向にあることを熟知しており、的確なマッチングを行っています。入社後の定着率は93%(※)とミスマッチの少ない支援実績を誇っています。
※Re就活エージェント公式ページより未経験からエンジニアへ転職したい人のよくあるQ&A
未経験からエンジニアへ転職したい人のよくある質問について解説します。取り上げる質問は下記の5点です。
- 実務経験何年あれば年収アップの転職しやすい?
- 文系卒でもITエンジニアを目指せる?
- 30代・40代で未経験からエンジニアを目指すのは無理?
- 未経験エンジニアは増えすぎている?
- 未経験エンジニアはやめとけと言われるのはなぜ?
実務経験何年あれば年収アップの転職しやすい?
年収アップには、実務経験が2年ほどあるのが理想といえます。
一般的に、実務経験が2年あると、ITエンジニアとして一通りの業務を経験していると見なされ、即戦力と判断されます。即戦力のITエンジニアの転職市場における需要は高いため、転職で年収アップを狙いやすいといえます。
1年程度でも転職できる可能性はありますが、その場合は、しっかりとコードを書いた実績があるなど、即戦力と見てもらえる知識とスキルが必要になるといえるでしょう。
文系卒でもITエンジニアを目指せる?
文系卒でもITエンジニアを目指せます。実際に文系学部を卒業したITエンジニア職の人は多くいます。
未経験からのITエンジニアへの転職においても、文系卒の営業職などから転職する人が少なくありません。HTML/CSSなどを触った経験があり、論理的思考が得意などといった素質があれば文系からでもITエンジニアになることは可能です。
30代・40代で未経験からエンジニアを目指すのは無理?
未経験からエンジニアを目指すのが全く不可能という年代はないものの、35歳以上で目指すのは、実際のところ厳しいといえます。
未経験でエンジニアとして採用される場合は、ほとんどの場合、ポテンシャル採用です。
35歳以上は、20代に比べると、ITエンジニアに必要な知識やスキルをマスターするスピードなどが遅いと判断され、採用されにくいといえます。
特に、子育て中の女性などの場合、スクールに通えない、あるいは、休みを増やさなければならないといった点を懸念されて、採用されにくい傾向があります。
未経験エンジニアは増えすぎている?
エンジニアを含むIT職は近年人気が高くなり、未経験からエンジニアを目指す人は多くなりました。しかし、未経験エンジニアは増えすぎているとはいえません。
独立行政法人情報処理推進機構の「DX白書2023」によると、DXを推進するための人材が不足しているとしている回答している企業は、2022年度で全体の9割以上あります。エンジニアは不足しており、増えすぎということはないといえます。
未経験エンジニアはやめとけと言われるのはなぜ?
ITエンジニアは、残業や夜間作業が多いなど、労働時間が長いハードな仕事というイメージがあるからです。
在宅で働くことができる上、高い年収が期待できると期待して未経験からITエンジニアになると、思わぬハードワークで挫折しかねません。そのため、やめた方がいいという意見が見られます。
また、未経験からITエンジニアになる場合、経験不足から必ずしも自分の希望するITエンジニア職に就けるとは限りません。さらに、将来的に生成AIに仕事を奪われるITエンジニアもいるのではないかと予測されています。これらのことから、ITエンジニアへの転職はやめた方がいいといわれることがあります。
この記事のまとめ
未経験からITエンジニアに転職する際の手順や、未経験からITエンジニアになるために必要なこと、未経験エンジニアが転職で失敗しない企業の選び方について解説しました。
未経験からの転職を有利に進めるためにも、転職前に、ITエンジニアに必要な基礎知識・スキルを身につけ、未経験でも目指しやすいエンジニアの職種を選ぶことがおすすめです。
また、転職エージェントの転職サポートを受けることも、効率的に転職活動を進め、ミスマッチを防ぐためにも大切だといえるでしょう。
未経験から納得のいく転職を叶えるためにも、ITエンジニアに精通した転職サイト・転職エージェントをうまく活用してみてください。