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62年の歴史と新たな挑戦「株式会社河本総合防災」が目指す働きやすさと成長の両立
各地で記録的な豪雨や地震が頻発し、人々の防災意識は高まっている昨今。帝国データバンクが、事業継続計画（BCP）の策定状況について全国2万7,104社を対象に調査を実施し、「策定している」が19.8％と過去最高の数値となった。事業継続計画（BCP）とは、地震・台風などの自然災害、感染症拡大など緊急事態に備えることを指す。
株式会社河本総合防災（神奈川県相模原市）は、消火設備や避難設備の設計・施工、防災用品の販売など、BCPに欠かせないソリューションを提供している。
消火器製造から総合防災へ62年の歩み
「3Day'sライフカプセルⅢ」には、保存水 500ml×2、エマージェンシークッキー（チョコ・プレーン・抹茶）×各3、簡易トイレ5回分×3、アルミブランケット×1、ウェットティッシュ×1、常備用カイロ×3、マスク×3、ポケットティッシュ×2を収納
株式会社河本総合防災（以下、河本総合防災）は、1957年の創業当初「河本製作所」という社名で消火器の製造・販売からスタート。その後、消防設備の設計施工やメンテナンス、そして災害備蓄品の販売へと事業を拡大し、防災に関するあらゆるニーズに応える総合防災企業として成長を遂げている。
河本総合防災の主力商品である防災セット「3Day'sライフカプセルⅢ」は、累計20万セット以上の販売数を誇る人気シリーズだ。ライフカプセルⅢには、災害時に必要な物資を網羅的に収納し、いざという時にすぐに持ち出せるよう設計されている。食料や飲料水はもちろん、簡易トイレ、アルミブランケットなど、3日間の非常時に対応できる内容だ。
河本総合防災の執行役員の河本 裕太さんは、「ライフカプセルⅢは、A4ファイルサイズで非常時でも持ち運びやすいのが特徴です。単に物を詰め込むのではなく、使いやすさや保管のしやすさも重視しています」と商品開発へのこだわりを話す。
さらに、2017年には永谷園とコラボレーションしたフリーズドライご飯を開発。通常の非常食とは一線を画す美味しさと栄養バランスで、備蓄食の新たな選択肢として注目を集めている。
近年、河本総合防災が注力しているのが、企業向けのBCP（事業継続計画）対策サービスだ。グループ企業である株式会社BE-KANが運営している防災用品専門のWebショップ「Be-kan 備館」では、数万点以上の防災関連アイテムをラインナップ。
「東日本大震災以降、一般家庭だけでなく企業の防災意識は確実に高まっています。我々は単に物を売るだけでなく、お客様の事業継続をトータルでサポートすることが使命だと考えています」
防災設備の設計・施工から、備蓄品の提供、さらにはBCPの策定支援まで、ワンストップでサービスを提供できることが同社の強みと言えるだろう。
未経験者でも安心して働ける充実した教育体制
近年、日本では大規模な自然災害が相次ぎ、防災業界へのニーズ増加に伴い河本総合防災の業績も右肩上がりに伸びている。東日本大震災以降、企業や自治体からの防災設備の需要が大幅に増加し、一般家庭向けの防災セットや備蓄品の販売は好調だが、その裏には深刻な課題も潜んでいる。
「多くの業界で人材不足が問題となっていますが、我々の防災業界も例外ではなく採用活動は厳しい状況です。というのも、当社では防災設備を扱う関係上、業務を行うためには消防設備士や消防設備点検資格者といった専門資格が必須です。未経験者の採用も積極的に行っていますが、資格取得までには時間がかかるため、即戦力の確保に苦戦しています」
専門知識や資格が求められる技術職の採用に苦戦する中、変化の兆しが見え始めたのは、ほんの数年前のこと。組織体制の見直しや代表者交代を機に、未経験者も積極的に受け入れる方針に切り替えたのだ。これにより、採用者が増え、社内にさらなる活気が生まれた。
「ベテラン社員にとって、未経験者を育成するという意識が自身の成長を促す機会となり、社内全体のスキルアップに繋がっていると思いますね。また、新しい視点や発想を持つ人が増えたことで社内に刺激が生まれ、これまで以上に風通しの良い職場になったと感じています」
未経験者を採用するにあたって、OJTや資格取得支援、他部署での業務経験など充実した教育体制を整えている。
「専門知識や資格は重要ですが、それ以上に私たちが重視するのは人柄です。明るくコミュニケーション能力の高い方、素直に成長しようと努力できる方と一緒に働きたいですね」
現場発信のアイデアを制度化して誰もが楽しく働きやすい環境へ
同社では未経験者向けの教育プログラムの強化はもちろん、フレックスタイム制度や時間単位での有給休暇制度など、社員の声から生まれた新しい制度も積極的に取り入れていく予定だ。
防災業界に興味はあるが、経験がない。そんな方にとって、河本総合防災は新たなキャリアへの扉を開いてくれるかもしれない。同時に、ワークライフバランスを重視する方にとっても、魅力的な選択肢となるだろう。
「未経験で営業として入社したけれど、メンテナンスに興味があるとなった場合、資格を取得してメンテナンス部門に異動することも可能です。防災はやりがいのある仕事だということを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。」
株式会社カケハシスカイソリューションズから見た株式会社河本総合防災の魅力
全てにおいて「無理」がない堅実な企業です。防災という絶対に社会から無くならない業界だから、会社の未来も、自分の未来も想像しやすいところが魅力だと思います。
若い人の中には、自分がやりたいこと・好きなことに集中したいという考えもあるため、完全反響営業だったり強制的な飲み会がなかったり、そんな環境に魅力を感じる人も多いと思いますね。
また、撮影に行った際も、写真に映りたくないシャイな社員さんもいたのですが、そういった細かな「嫌なこと」も上司に気軽に言い合える、開けた職場だと肌で感じました。未経験からでも定年まで活躍し続けられる会社です。
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