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技術の粋を集めた製紙工場を支える「三菱製紙エンジニアリングの挑戦」未経験者も歓迎!
少子高齢化により、業種を問わず人材不足が課題となっている。なかでも、機械設備や電気・計装装置や各種プラントの設計、製作、施工、修理、保全管理などを行うメンテナンス業は技術者の高齢化や需要増加で人手が不足しているという。紙パルプ製造設備を中心とした技術分野では、高度な専門知識と経験が求められるだけに、技術継承の問題は一層切実だ。
三菱製紙株式会社のグループ会社である三菱製紙エンジニアリング株式会社(青森県八戸市)も例外ではなく、若手人材の確保と技術継承が喫緊の課題となっている。数年前から同社では、産業の未来を担保すべく次世代を担う技術者の採用・育成に力を入れているという。
同社では、一体どのような人材を求めているのか、また、三菱製紙エンジニアリングで働くメリットとは。三菱製紙エンジニアリング株式会社顧問の星野義晃氏に話を伺った。
三菱製紙エンジニアリングとは
八戸、北上、京都、兵庫の4拠点に事業所を構える、三菱製紙エンジニアリング。三菱製紙グループの各製紙工場の製造設備における、機械設備や電気・計装装置をはじめとする保守・メンテナンスを手がけている。
「製紙工場の設備メンテナンス・設計はもちろん、増設、改造など、工場の環境整備全般を手がけています。海外の仕事を受託していた時期もありましたが、原点回帰として母体である三菱製紙の工場メンテナンスに軸足を置いた事業にシフトしていますね」
同社の強みは、製紙工場の複雑で多種多様な設備や工程を熟知している点だ。チップ船からの原料の受け入れからベルトコンベアでの工場内搬送、パルプ工程での繊維の抽出、薬品回収、そして抄紙機(紙を抄く機械)、加工機、各種仕上機械で生産した巨大なロール状の製品群、さらには自動搬送システムによる管理に至る全行程を一気通貫で手がけている。
若年人口減少と大学進学率の上昇で高卒就職者が激減。近年は、未経験者の採用・育成にも注力
三菱製紙エンジニアリングのように、紙・パルプ製造設備の保全・メンテナンスを中心とした技術分野は、広域かつ高度な専門知識と経験が求められるだけに、技術継承の問題が深刻な課題となっている。星野氏は、「従来の採用方法では、必要な人材を確保するのが難しくなっている」と採用の厳しさについて次のように話す。
同社の従業員のボリュームゾーンは50代前半で、60代の熟練技術者も多く、若手の人材が不足している状況だ。
この背景には、地方における若年層の減少と大学進学率の上昇が挙げられる。2014年4月に始まった高校授業料の無償化により、以前は経済的理由で就職せざるを得なかった学生が大学進学を選択するようになった。その結果、高校を卒業後、地元企業へ就職する人口が減少。
こうした状況に対応するため、同社では採用の幅を広げているという。
「以前まで、新卒採用では工業高校の卒業生を中心に募集を行っていましたが、人材確保の難しさから、現在は普通高校からの採用も積極的に行っています。従業員の年齢構成のバランスを取るため、新卒採用だけでなく30~40代の中途採用も強化している段階です。世代間ギャップが大きくなりすぎないよう配慮していますね」
未経験者も活躍できる三菱製紙エンジニアリング
紙製造の現場では、化学処理によるパルプの製造、抄紙機や様々な加工設備、巨大なロールを用いての紙の製造、そして最終的な仕上げまでさまざまな工程を経て製品ができあがる。そのため工場規模の大きさ、設備の複雑さ、種類の多さなどから、一人前になるまで短くて5年、人によってはそれ以上かかるという。
「当社の工場で扱っている機械装置や電気装置は、他社の工場と比べて種類が多く、大型のものが多いんです。全ての装置をマスターするには、相当な時間と経験が必要になりますね」
同社の本社がある三菱製紙八戸工場は東京ドーム32個分の広さを誇る、日本でも有数の製紙工場だ。広大な工場が滞りなく稼働できる環境をつくるため、従業員が多様な技術・知識を身に付けられるよう配慮し、さまざまな部署での横断プロジェクトを積極的に実施している。
「部署の垣根を越えて多様な業務に携わることで、特定の専門分野だけでなく、製紙工場全体のシステムを理解し対応できるスキルが磨かれていくんです。経験ゼロからのスタートでも、総合的な視点を持つエンジニアに成長できる環境が整っています」
若手人材の確保は年々厳しさを増しているが、三菱製紙エンジニアリングはこの危機を変革の機会と捉えているようだ。
「即戦力となる経験者の採用は難しくなっているのは確かですが、裏を返せば、未経験者でも活躍できるチャンスがあるということですから」
求めるのは、業界経験よりも学ぶ意欲とコミュニケーション能力
三菱製紙エンジニアリングが求めているのは必ずしも即戦力だけではない。新卒・中途採用ともに、「学ぶ意欲のある人」「コミュニケーション能力のある人」を重視しており、星野氏は次のように断言する。
「知識や技術は、入社してからいくらでも身に付けられます。それよりも、工事業者に的確な指示を出したり、臨機応変な対応や判断ができたり、社内外のプロジェクトメンバーとスムーズなやり取りができる方と一緒に働きたいですね」
では、業界経験がなくても問題ないのだろうか。
「当社では、実務を通じて仕事を覚える独自のOJT制度『BB(ビックブラザー)制度』があります。新卒・中途採用いずれも、製紙業界の専門知識と技術をしっかりと習得できるよう支援しているので、異業種からの転職も大歓迎です」
具体的には、ベテラン技術者によるマンツーマン指導や、段階的なスキルアップ計画の策定など、きめ細かな育成体制が整っている。実際に、昨年中途採用で入社した文系大学出身の従業員は、業界未経験ながらOJTを通じて着実にスキルアップしているという。この事例は、同社の柔軟な人材戦略と充実した育成体制が、業界未経験者でも活躍できる環境ということがわかる。
「それから、資格取得のサポート体制もありますね。電気工事士など専門資格取得に向けた練習環境の整備や地元の教育機関との連携、受験料の負担など、社員の成長を後押しする仕組みが整っています」
会社が指定する資格を取得した従業員には資格手当が付与されるため、頑張り次第で年収アップが可能だ。こうしたサポート体制は、社員の成長と会社の技術力向上の好循環を生み出している。
「単に資格を取得するだけでなく、その過程で得られる知識や経験が、日々の業務にも活きてきます。結果として、個人の能力向上と組織全体の成長にもにつながっていくと思いますね」
三菱ブランドの安心感
最後に、同社の魅力について尋ねると「三菱ブランド」という答えが返ってきた。
「三菱ブランドという安心感はもちろん、安全やコンプライアンスなどさまざまなルールが母体である三菱製紙と同等の水準となっています。ブラックな職場環境とは無縁で、安心して働ける環境です」
手に職をつけたい方、未経験からでも新しいことにチャレンジしてみたい方、そして何より、安定企業で腰を据えて働きたい方にとって、三菱製紙エンジニアリングは大きな可能性を秘めた職場と言える。三菱製紙エンジニアリングで製紙業界の未来を支える一員になってみませんか?
株式会社カケハシスカイソリューションズから見た三菱製紙エンジニアリングの魅力
青森県八戸市や岩手県北上市を代表する三菱製紙のグループ会社であることです。
街の皆様に「三菱製紙ってご存じですか?」と聞くと全員が知っているほど、市民の皆様のシンボル企業となっています。
また、社員の紹介から採用した例もあり、同級生が4人働いている年代もあります。
紹介したくなるくらい働きやすい職場です。
三菱製紙エンジニアリング株式会社の公式HPはこちら