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「旭川荘厚生専門学院」で介護福祉士の資格を取得!人の役に立つやりがいを
少子化による人口減少で、将来的にさらなる人材不足が懸念される介護業界。
日本の人口は2010年をピークに減り続け、2025年には国民の5人に1人が75歳以上の後期高齢者となる。誰も経験したことのない超高齢社会は、介護業界へ深刻な影を落としている。
厚生労働省は2021年7月、介護職員の数や年齢、有効求人倍率の推移をまとめた「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の将来推計について」を発表。その結果、2040年には約69万人の介護人材が不足すると推測された。
介護職員の人材不足が深刻化
旭川荘厚生専門学院で介護福祉学科の学科長を務める小渕順子氏は、慢性的な人材不足の深刻さを痛感しているという。
「介護福祉士の不足は、利用者に質の高いサービス提供や、介護職員の働きやすい職場環境の実現を妨げる大きな課題です。介護職は、入浴や排泄の介助など体力的な負担が大きいことから、きつい・汚い・危険の頭文字を取って3Kと揶揄されることがあります」
大変な面ばかりがメディアで取り上げられ、ネガティブなイメージが根付き、多くの人々が職業選択から介護職を敬遠してしまう。
その結果、応募者が減り、さらなる人手不足を招くという負のスパイラルに陥っている。介護職は他の業種に比べて離職率が高く、外国人介護人材の受け入れや社会人など異業種からの人材確保が急務となっている。
「当校も例外ではなく、介護職へのキャリアチェンジを志す社会人を積極的に受け入れています」
異業種から介護福祉士へのキャリアチェンジを目指して
平日の昼下がり、「旭川荘厚生専門学院」の教室では介護福祉学科の授業が行われていた。高校新卒者に混じって、20代から50代まで幅広い世代の社会人が真剣な眼差しで講師の話に耳を傾けている。
空港の外貨両替所スタッフ、一般事務、飲食店勤務など、さまざまなバックグラウンドを持った社会人が、介護福祉士資格の取得に向け勉強に励む。
「コロナ禍で自分のキャリアを見つめ直し、介護福祉士の資格取得を目指す社会人が増えています。介護福祉士を選んだ理由を尋ねると、『専門的な知識・スキルを身につけたい』『人の役に立ちたい』とおっしゃる方が多いです」
学生は、2年間かけて介護福祉士のほか、サービス提供責任者や認知症サポーター、全国手話検定、認定特定行為業務従事者といった福祉・介護業界で活かせるさまざまな資格を取得できる。
「例えば、サービス提供責任者は、訪問介護事業所において、訪問介護サービスの計画立案や訪問介護員への指示・指導ができます」
認定特定行為業務従事者になれば、介護職員として特定行為(経管栄養・喀痰吸引)にも対応できるようになるという。
「持っている資格が多ければ、幅広い活躍ができるようになるためキャリアアップにもつながるんです」
さらに、旭川荘厚生専門学院のキャンパス内には、同グループが運営する2つの高齢者施設が併設されている。カリキュラムの一環として、高齢者施設(グループホーム・有料老人ホーム)での実習を多く取り入れているという。
「利用者と日常的に関わる機会が多く実務に近い実習が行えるので、入浴・食事・排泄介助といった技術面だけでなく、コミュニケーション力も磨かれていきます」
新型コロナウイルス感染対策のため、コロナ禍以降は高齢者施設での実習授業は一時中止に。以前ほど頻度は高くないものの、現在はボランティア活動という形で授業を行っている。
「利用者とのコミュニケーション機会を増やすため、文化活動入門という授業にも取り組んでいます。華道や茶道、書道など、高齢者に馴染みのある科目をひとつ選択して、完成物を施設利用者に披露するというものです。利用者の方々との交流を通じて、文化活動の楽しさや奥深さを学び、介護職のやりがいを感じてもらえたらと思っています」
最後に小渕さんは、介護福祉士の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたいと語った。
「『介護職=きつい』というイメージを持たれがちですが、人手不足の改善に向けて、多くの施設ではICT化が進み、労働環境も大きく改善されてきています。介護福祉士は、利用者やその家族からの感謝の言葉を受け、自分が誰かの役に立っていると実感できるやりがいのある仕事です。
現場経験が豊富な講師陣が一から丁寧に指導するので、未経験からでも心配ありません。ぜひ一緒に介護福祉士にチャレンジしてみませんか?」
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