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郡山健康科学専門学校の2022年卒業生は就職率100%を達成!?就職に強いワケとは
「郡山健康科学専門学校は、2022年3月の卒業生が全学科で就職率100%を達成し、厚生労働省と文部科学省が2022年3月に発表した専門学校の平均就職率81.6%を大きく上回った。
そして、卒業生の多くが学校がある福島県内に就職している。郡山健康科学専門学校 企画開発室室長の三瓶健司さんは、「地域の雇用創出や経済活性化につながっている」と話す。
多くの専門学校が就職率の伸び悩みに直面している中、郡山健康科学専門学校が高い就職率を維持している理由とは。
<郡山健康科学専門学校の公式HPはこちら>
学ぶきっかけは人それぞれ
福島県郡山市にキャンパスを構える郡山健康科学専門学校は、保育・介護・医療に携わる人材を育成する専門学校だ。保育士・介護福祉士・柔道整復師・作業療法士・理学療法士など、合計7つの学科を設置している。
2023年4月には、全学科を合わせて十数名の社会人が新たに入学。新型コロナウイルスの影響で、職場環境の変化やキャリア・将来への不安から安定した職を求めて再進学する社会人が増えた。
「社会人の方々に伺うと、『国家資格を活かして働く同僚に触発された』や『子育てがひと段落したから子どもの頃からの夢を叶えたい』といった声が多く聞かれます。入学理由はさまざまですが、専門性を身につけて安定した職業に就き、やりがいを持って働きたいという思いがあるのだと思いますね」
学生からは、年齢が転職のボトルネックになるのではないか?と心配する声も多いが、同校の担当者は年齢は関係ないと断言する。
「社会人は、ビジネスマナーやスキル、経験が備わっています。入社後すぐに戦力として活躍が期待されており、多くの職場で重宝されるんです。人手不足が深刻な医療・教育現場では、社会人経験者を積極的に採用するケースが増えています」
20〜50代まで幅広い世代が在学しており、ほとんどが未経験からのスタートだという。
「社会人入学の多くが異業種からのキャリアチェンジです。初心者でも理解できるように、一から丁寧に指導しますので、ご安心ください」
経済的な負担をサポートする専門実践教育訓練給付金制度
「こども未来学科(2年課程)」「介護福祉学科(2年課程)」「メディカルスポーツ柔道整復学科(3年課程)」の3学科は、専門実践教育訓練給付金制度の対象となっている。
専門実践教育訓練給付金制度は、社会人の中長期的なキャリア形成を支援するための制度だ。専門実践教育訓練給付金制度を利用すると、支払った学費の50%(ただし一定の上限あり)が給付される。
給付額は、こども未来学科と介護福祉学科が80万円、メディカルスポーツ柔道整復学科が120万円。
さらに、卒業後1年以内に正社員として採用されると追加で20%の給付を受け取ることが可能。追加分を含めると、こども未来学科と介護福祉学科は最大112万円、メディカルスポーツ柔道整復学科は168万円が支給される。
例えば、こども未来学科は2年間で約200万円の学費が必要だが、給付金を利用すれば実質の負担は約88万円で済む。仕事を辞めて再進学する社会人にとってこのサポートは大きい。
「対象となる学科は3学科ですが、専門実践教育訓練給付金制度を利用している社会人入学生は少なくありません。経済的な負担を軽減しながら、専門的な知識や技術を身につけることができますから」
学生の経済的な不安を解消し、学業に専念できる環境を整えることが、就職率向上に大きく貢献している。
実践的なスキルが身に付く豊富な実習授業
郡山健康科学専門学校が高い就職率を誇るもうひとつの理由は、実習授業が充実している点だ。
「即戦力となる人材を育てるうえで重要なのが、アウトプットの機会を増やすことです。アウトプットを通して、学んだ知識や身につけた技術を現場でどのように活すかを考え、実践的に身につけることができます。
また、経験豊富な教員や現場をよく知る卒業生たちからフィードバックを受けることで、自分の考えやスキルを客観的に評価し、自己成長につなげることができるんです
学内には、施設用・在宅用のお風呂を完備した「入浴実習室」、食べる・寝る・入浴といった日常生活のリハビリを学ぶ「日常動作訓練室」など、学科の特性に合わせた専門的な実習室が充実している。
作業療法学科・理学療法学科では、4年次に約4ヶ月間の臨床実習を実施。臨床実習指導者の指示のもと、患者様の評価や治療計画の作成、治療の実施といった実際の医療行為に携わる。患者様への施術だけでなく、ドクターや看護師らと共に患者様の治療方針を決める会議に参加することもある。
臨床実習先は、福島県をはじめとしたリハビリテーション病院や介護老人保健施設が中心だ。各施設で活躍している卒業生たちが実習指導者として、後輩でもある学生たちの指導にあたる。
実習指導者は、学生一人ひとりの理解度や進捗状況に応じたきめ細かな指導を行う。また、学生の良き相談相手として、実習の不安や悩みを解消できるようサポートしている。実習に参加した学生からは「面倒見が良く、丁寧に指導してくれる実習指導者が多い」と好評だ。
「卒業生は、福島県はもちろん、全国各地で活躍していますので、学生たちは実習先で卒業生と接する機会が多くなります。現場で働く卒業生が学生にとってのロールモデルとなり、理想とする働き方やキャリア形成を考えるきっかけにもなるんです。
『将来に漠然とした不安がある』『医療分野に興味がある』など、理由は何でも良いと思います。未経験から作業療法士、柔道整復師になった学生はたくさんいるので、ぜひ一緒に目標を叶えましょう」