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amsu tea house(アムシュティーハウス)で転職者が見つけた情熱と目標
大阪市東住吉区の静かな住宅街に佇む「amsu tea house(アムシュティーハウス)」。“日本にもっと美味しい紅茶を届けたい”というコンセプトのもと、2017年にオープンした紅茶専門店です。渋みや苦味が少なく飲みやすい紅茶だと、多くのファンから愛されています。
今回は、「amsu tea」のブレンドフレーバーティーを手がけているティーハウスのスタッフの前川さんに、転職のきっかけや仕事のやりがいについて話を聞きました。
<amsu teaの公式サイトはこちら>
店内に足を踏み入れると、紅茶の優しい香りに包まれる「amsu tea house(アムシュティーハウス)」。店内のカウンターの後ろには、amsu teaと書かれた紅茶缶が一面に陳列されています。常時約60種類以上の紅茶を取り揃えています。
「当店では、世界有数の紅茶の産地として知られるスリランカ産のセイロンティーを中心に、インド産のダージリンやアッサムなど厳選した上質な茶葉のみを直輸入しています。定番のホットティーやアイスティー、ミルクティーだけでなく、紅茶を炭酸で割ったティーソーダや、デザート感覚で楽しめるフラッペティーといったオリジナルドリンクも豊富です」
また、多くの方にもっと気軽に紅茶を楽しんでもらえるよう、同店ではフレーバーティーにも力を入れています。前川さんは、フレーバーティーの商品開発に携わっているメンバーのひとりです。
旬の果物を使った季節限定のフレーバーティーも人気があるという。
「これまで10種類以上の商品開発に携わらせていただきました。そのなかで最も思い入れがあるのは、ピーチとレモンのフレーバーティーです。お湯を注ぐと、甘い果汁をたっぷり含んだみずみずしい白桃の甘さとレモンの酸味が広がります。まるでデザートを食べているかのような、満足感のある味わいです。さわやかなレモンの香りが気持ちをリフレッシュさせてくれるので、仕事の合間や休憩時など、ほっと一息つきたいときにもおすすめですね」
レモンとチョコレートを組み合わせた『レモンショコラ』や、アプリコットの甘さとローズの華やかな香りがクセになる『ピンクローズ』など、現在50種類以上のフレーバーティーを販売しています。
「果物の色味を見たときに組み合わせを思い浮かべ、そのイメージをもとに茶葉をブレンドします。しかし、フレーバーティーの特性として、ほんの数グラムの茶葉の違いで味や風味が大きく変わってしまうため、頭の中に描いたイメージを正確に再現するのは簡単ではありません。試作品は先輩方に飲んでもらい、アドバイスを参考に試作し続けました」
ティーハウスでの仕事は、自分のイメージが形になり、お客様から直接『おいしい』と言ってもらえるとてもやりがいのある仕事だと、前川さんは続けます。
「完成までの道のりは長く大変ですが、自分が開発に携わった商品を『おいしい』『また飲みたい』と言っていただける瞬間の喜びは格別ですね。やはり、自分自身がおいしいと思えるものをお客様にも飲んでいただきたいです。そのためにも、インスピレーションのアンテナは常に張るようにしています」
「amsu tea house」では、クロテッドクリームと手作りジャムをたっぷり乗せて食べる『スコーン』や、もちもち食感の『パンケーキ』など、紅茶に合う軽食・食事メニューも充実。
前川さんが「amsu tea house」に入社したのは約2年半ほど前。自身も「amsu tea house」の紅茶の深い味わいに引き込まれ、気がつけばその大ファンになっていたと言います。
「もともと食に関わる仕事に興味があり、前職では惣菜事業を行う会社で働いていました。楽しくやりがいもありましたが、将来のキャリアを考えたとき、せっかく働くなら好きなことを仕事にしたいと思ったんです。昔から紅茶が好きで、中でも『amsu tea house』の紅茶が本当においしくて初めて飲んだ時の感動は今でも鮮明に覚えています」
飲食店の未経験者も多く、紅茶の基礎知識や茶葉のグレード、産地ごとの特徴など紅茶について一から学べるため、経験がなくても安心です。
「静岡県の茶農家でお茶の研修をしたり、ラグジュアリーホテルのアフタヌーンティーに行ってお店で提供するメニューを研究したり、インプットする機会が多く刺激的な環境だと思います。他社の良いところはどんどん真似して、amsu tea houseならではの商品開発や接客に落とし込んでいきたいです。当店ではハーブティーも販売しているので、今後はハーブティーのブレンドにも携わっていきたいと思います」