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Kist金沢科学技術大学校自動車工学科でメカニックの世界へ!
通勤・通学や買い物、旅行など、私たちの生活に欠かせない自動車。安全且つ快適なカーライフを送るうえで重要なのが自動車整備士です。
交通インフラを支える自動車整備士ですが、人手不足が深刻な問題となっています。令和3年度における自動車整備士の平均年齢は46.4歳となっており、高齢化が進んでいるのが現状です。(出典:日本自動車整備振興会連合)
石川県金沢市にあるKist金沢科学技術大学校の自動車工学科では、人材不足・高年齢化問題を解決すべく最短2年で自動車整備士資格を取得できるカリキュラムを提供しています。
今回は、Kist金沢科学技術大学校 自動車工学科教員 佐々木孝先生に、カリキュラムの特徴や同校で学ぶ魅力について話を聞きました。
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自動車業界に貢献できる人材育成に注力
Kist金沢科学技術大学校の自動車工学科は、2級コースと1級コース、2種類のコースがあります。
「整備士の資格は、3級・2級・1級があり、階級によって整備作業や診断作業のレベルが上がっていきます。2級資格(ガソリン・ディーゼル)を持っていれば点検や修理など整備業務全般に携われます。また、車の心臓部となるエンジンやサスペンションなどの部品を分解して整備する分解整備も可能です」(佐々木先生、以下同)
業界的に2級整備士資格の取得者数がもっとも多く、Kist金沢科学技術大学校の自動車工学科でも2級コースを選択する学生が大半だと言います。
「2級コースは、その名の通り2級整備士資格を目指すコースです。通常、2級整備士資格を取るには、3級整備士資格を取った後に3年以上の実務経験を積んでようやく受験資格を得られます。つまり、2級整備士の資格を取得するまでに最低でも4〜5年かかるんです。
しかし、当校では卒業と同時に実務経験なしで2級整備士の受験資格が与えられ、加えて実技試験が免除されます。2級コースから1級コースへ転学することもできるので、2級からチャレンジする方が多いですね」
最短ルートでの資格取得を目指し、高校卒業後すぐに入学する方はもちろん、社会人経験者や大学中退からの学び直しの方も在学しています。
「『ガソリンスタンドでの仕事がきっかけで自動車整備士に興味を持った』『手に職を就けたい』など、自動車整備士を志すきっかけは十人十色。なかには、中古自動車販売店を営む旦那さんをサポートするために入学した学生もいますね。毎年、学生全員が自動車整備士国家試験を受験しており、2022年度卒業生も全員合格。さらに、13年連続で100%の就職率を達成しています」
自動車工学科の試験合格率や就職率がここまで高いのには理由があります。
1.実習時間が多い
1年次はエンジン構造や電気・電子理論の理解といった座学を中心に学び、自動車整備士としての専門知識を身につけていく。
「戦力として通用する技術力を身につけられるよう、2年間でトータル1300時間以上の豊富な実習時間を設けています。他校と比べても当校の実習時間は圧倒的に多いですね。整備の対象となるのは、トラックや普通自動車、小型自動車まで多岐にわたり、各メーカーの実車を幅広く用意し実習で実践的なスキルを身につけていきます」
実習内容は、サスペンションやトランスミッションなどの構造を理解する「シャシ実習」、車検時の検査・定期点検ができるように、各種測定機器の取り扱い方を理解する「総合実習」などさまざま。
「当校ではハイブリッドカー(HV)や電気自動車(EV)も導入。自動車業界の変化に合わせて最先端技術やテクノロジーも学べる環境です」
国家試験の実技試験や実務経験免除を受けられるのは、厳しい履修要件をクリアしているからこそだと、佐々木先生は続けます。
「授業は平日9時から16時10分まであり、出席率が9割を下回ると卒業はおろか、進級も難しくなります。通常、4〜5年かかる2級資格をわずか2年で取るわけですから、卒業までの道のりは決して簡単なものではありません。仕事をしながら続けられる環境ではない分、みなさん覚悟を持って取り組んでいます」
2.試験に向けての補習授業&勉強会の実施
Kist金沢科学技術大学校では、経験豊富な専任教員が担任として学生生活をサポートしています。
「国家資格取得に向けて、また、即戦力となるための学習強化として、定期テストや国家試験前は集中講義やプラスαの勉強会を開催しています。自動車整備士国家試験は3月と10月の年2回。学生全員が3月の試験を受けるので、卒業式後も学校へ通って前日ギリギリまで筆記試験対策に取り組む学生もいます。暗記が苦手な方でも、不得意なところを何度も繰り返し解いていくことで苦手な問題パターンを把握できるようになります」
学生一人ひとりと向き合う手厚いサポートにより、学生全員が自動車整備士試験に合格。多くの卒業生が、メーカーや各カーディーラー、整備工場、ロードサービス、損害保険会社など幅広いフィールドで自動車整備士として活躍しています。
「男性の割合が圧倒的に多いですが、女性も大歓迎です。女性のお客様も多いことから、女性整備士の採用に力を入れるカーディーラーや自動車整備工場が増えています。自動車工学科には一級自動車整備士兼自動車整備技術コンサルタントの女性教員も在籍しているため、気になる方はぜひオープンキャンパスにお越しください。ぜひ、お待ちしています」