更新日時:
名古屋平成看護医療専門学校のはり・きゅう学科は学生の約6割が社会人経験者
自宅の一室を使えば、小スペース且つ低コストで開業できる鍼灸師。スポーツトレーナーや美容鍼灸など活躍の幅が広く将来性も高いことから、セカンドキャリアとして鍼灸院を開業する人が増えています。
名古屋平成看護医療専門学校のはり・きゅう学科では、多くの社会人経験者が在学しています。そこで、はり・きゅう学科教員の柿木玲子先生に話を伺いました。
名古屋平成看護医療専門学校の公式HPはこちら
学生の約6割が社会人経験者
臨床実習では、専任教員からの指導を受けながらスポーツ鍼灸や美容鍼灸についても学んでいく。
名古屋平成看護医療専門学校のはり・きゅう学科(3年制・昼間部AM/昼間部PM)には、毎年40名近い学生が入学しています。
「昼間部のみの学科としては珍しく、学生全体の約6割が社会人経験者です。鍼灸院に通っていたことがきっかけで、鍼や灸に興味を持つようになったという学生が多いですね」
学生のほとんどが業界未経験者ですが、現役の看護師や助産師の方の入学者も多いそうです。
「鍼灸は副作用がなく、妊婦さんやお腹の赤ちゃんにも安全なことから、逆子を治す有効的な施術の方法として古くから行われてきました。そのことから、勤め先の病院で鍼や灸を行えるようになりたいと、鍼灸師資格の取得を目指す助産師さんもいらっしゃいます。薬剤師や理学療法士といった医療関係者も多いですね」
はり・きゅう学科のクラスは、午前(9:00〜14:30)と午後(13:00〜17:55)に分かれています。入学時に昼間部AMまたは昼間部PMを選択できるため、働きながら鍼灸師資格の取得が可能です。
「朝からお昼まで仕事をした後学校で勉強という具合に、ライフスタイルに合わせて学習を進められることが本校の大きな特徴です。業種によっても異なりますが、在学中だけ雇用形態をアルバイトにしたり、勤務時間を午前or午後に変えたりして、仕事をしながら資格取得を目指す方もいらっしゃいます」
国家資格である鍼灸師には、解剖学やリハビリテーション医学、東洋医学概論などさまざまな専門知識が求められます。
学生は2人1組のペアになり、ツボを触って確認し合いながら学んでいく。
「1年次は鍼灸師の基礎を学ぶ座学と並行して、鍼とお灸の練習を繰り返し行い、鍼灸師に必要な技術の基礎を身につけていきます。ここで、インプットした知識を実践に落とし込む。インプットとアウトプットを繰り返すことで経験値が増え、知識と技術を定着させていきます」
3年次に上がると、学内に併設している臨床施設「名古屋平成附属鍼灸接骨院」での臨床実習がスタート。臨床実習は卒業まで約1年間かけて行うとのこと。
「名古屋平成附属鍼灸接骨院は、即戦力として活躍できる鍼灸師・柔道整復師を育成する臨床施設です。資格を持った専任教員の指導のもと、患者様に鍼や灸を使った施術を行います。また、院内の掃除をはじめ、受付やお会計、電話応対、備品管理など従業員と同じ業務を行うため、1年間の臨床実習を通じて自然と実践スキルが身についていくんです」
名古屋平成看護医療専門学校では、2年次の段階で他校が3年次で学ぶ技術をすでに習得しているため、即戦力として活躍することができます。
「質の高い医療サービスを提供するのはもちろん、経営ノウハウなどのマーケティングスキルを強化する授業も行います。『自院の強みは何か』『競合とどう差別化するのか』などを深掘りしていくことで、経営に必要なスキルの習得が可能です」
卒業後、すぐに開業する学生が多いのも名古屋平成看護医療専門学校ならではの特徴です。
「リスキリング(学び直し)で入学を希望する社会人が増えている一方、『勉強についていけるのだろうか』『クラスに馴染めるか不安』といったお問い合わせも多くいただきます。全員ゼロからのスタートなので、問題ありません。
むしろ、看護師や薬剤師といった医療関係の仕事に携わる学生が中心となって、わからないところを教え合っている姿をよく見かけます。学生同士の仲が良いので、切磋琢磨しながら学べる環境です。鍼灸師に興味がある方はぜひ、オープンキャンパスにお越しいただけたらと思います」