テクノ・ホルティ園芸専門学校には農業に挑戦する若者が増加?そのメリットとは

ハウスの中での手入れ

今、農業に参入する若者が増えている。

後継者不足の問題を抱えていたが、2008年から2017年までの約10年間で49歳以下の※新規就農者が2倍近く増えているというのだ。(農林水産省『平成29年新規就農者調査』

※原則18歳以上45歳未満の青年または知識・技能を持つ者

埼玉県行田市にあるテクノ・ホルティ園芸専門学校 野菜生産コースでは、農業への新規参入を目指す社会人経験者も勉学に励んでいる。テクノ・ホルティ園芸専門学校で学ぶ魅力について、野菜生産コース長の湯本達夫先生と広報担当の重本真由美さんに話を聞いた。

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畑を耕す

テクノ・ホルティ園芸専門学校は、専門実践教育訓練給付金制度が適用できるため、年間最大で40万円の給付を受けられる。専門実践教育訓練給付金制度は、専門学校で学び直しする社会人経験者のための制度だ。テクノ・ホルティ園芸専門学校ではこの制度の認知を上げていきたいという。

「学費面への不安から、専門学校への再進学を諦める社会人の方は少なくありません。専門実践教育訓練給付金制度を利用すれば、2年間で最大80万円の給付金を受け取ることができます。ほかにも、年間最大150万円を受け取とることができる就農準備資金もあるので、どちらも条件はありますが、国の助成金をうまく活用して学業に専念していただきたいです」

毎週月〜金曜日まで授業があり、1年目は栽培管理や土壌の種類、病害虫の対処法といった基礎知識を幅広く学ぶ。

「本校には、野菜生産コースの他にも4コースあります。花き生産コース、グリーンコーディネートコース、フラワーコーディネートコース、造園コースがあり、1年目の前期は土壌肥料や植物生理といった 農業・園芸の基礎知識を学んでいただきます。これは、全コース共通です」

選択コース以外の分野を学ぶことで、農業・園芸に関する幅広い知識を身につけることができるのがテクノ・ホルティ園芸専門学校ならではの特徴だ。

「選択コース以外の分野を学びたいと思った場合、1年次の後期と2年次の進級時に他のコースへ変更することも可能。ただし、『安全な農産物を栽培したい』『農業ビジネスで起業したい』といった明確なビジョンがすでにある社会人は、コース変更を申し出るケースは稀です」

野菜生産コースでは、1年目の後期から種植えや肥料の散布、雑草の除去、自然災害への対策、収穫といった実技メインの授業にシフトしていく。

「学校の敷地内にある畑では、ブロッコリーやじゃがいも、いちご、スイカなど年間通してさまざまな種類の農作物を栽培しています。手塩にかけて育てた農作物のおいしさはひとしおです。農作物を自分の手で一から育てる喜びを知ってもらえたらと思っています」

ナスの収穫

育てたナスを収穫中。収穫した野菜は、毎週金曜日に近くの地場産野菜コーナーで販売。

農業の楽しさや厳しさを知ってもらいたいとの思いから、半年〜1年に一度、農家や農業法人でのインターンシップ(校外実習)を行っている。

「耕うん機や自動で草刈り作業ができるロボット草刈機の導入など、機械化が進んだことで農作業の効率・生産性は大幅にアップしました。しかし、収穫までの手入れを手作業で行うところも未だに多くあります」

同じ姿勢での作業や収穫した農作物が入ったコンテナの運搬など、農業は体力的な負担が大きい。それでも、2週間のインターンシップを終え学校へ戻ってきた学生たちの表情は晴れ晴れとしている。

「『より実践的なスキルが身に付く』、『大変だったけど、それ以上に楽しかった』という声が多くて嬉しいです。地域によって生産されている農作物の違いを知りたいという理由で、敢えて埼玉県外の農家で就業体験を行う学生もいます」

学校では得られない経験を積めるインターンシップは、学生にとって農業の楽しさを再認識する貴重な機会となっているようだ。

日本農業技術検定

日本農業技術検定や園芸装飾技能士、大型特殊免許といった幅広い資格を取得できる。

現在、野菜の生産会社や貸農園管理会社、野菜の加工会社などさまざまな分野で多くの卒業生が活躍している。

「今後のキャリアプランを一緒に考えながら学生の適性に合った就職先を紹介しています。履歴書やエントリーシートの添削、面接練習も行っており、夢の実現に向けて全力でバックアップいたします。農業に興味のある方、ぜひお待ちしております」

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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