企業は内定者に対し、入社前の段階でどのような研修をするべきなのでしょうか。
今回の記事では、内定者に早期戦力として活躍してもらうため、内定の時期から取り入れたい研修の内容や施策について紹介します。
目次
内定者研修の目的は「早期戦力化」
内定者研修の目的の一つに、入社後の「早期戦力化」が挙げられます。
企業が入社時点で求めるスキルを内定者研修で身につけられれば、入社後スムーズに業務に移行することが可能です。
入社後に大きな負担なく早く業務に慣れることは、早期戦力化と同時に早期退職の防止効果も期待できます。
内定者研修で早期戦力化を実現する3つのポイント
内定者研修を実施する際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
ポイント(1)研修の目的とゴールを明確にする
なぜ入社前に研修をおこなうのか、研修自体の目的とゴールを明確にすることで、意義のある内定者研修を設計できます。
目的とゴールを設定し、内定者が入社後にどのように活躍してほしいのかを考えましょう。入社後の新人研修と、どのように関連性を持たせていくのかも考慮し設計することが望ましいです。
研修ごとの目的を明確にし、内定者にも目的とゴールを理解してもらえるプログラムとすることが、効果的な内定者研修につながります。
ポイント(2)対人コミュニケーション能力を高める
内定者研修で重要視すべきポイントは、対人コミュニケーションスキルの強化です。
特にコロナ禍で学生生活を過ごした直近の内定者は、コロナ以前の新卒者に比べ、人とのコミュニケーション機会が減少していました。
目上の人や初対面の人とのコミュニケーション機会が少なかった世代なので、どのように関係性を築きあげていくのかなどもわからない可能性が高いです。
例えば、挨拶も含め基本的なことから研修内容に入れ込むことで、社会人として必要なコミュニケーションスキルの習得につなげます。
ポイント(3)内定者の特性・スキルを把握する
選考過程だけでは把握しきれなかった内定者の特性や持っているスキル、キャリア志向の把握などを内定者研修の間におこないます。
内定者の特性やすでに身につけているスキルは、入社後の配属決定にも活かせる情報です。
内定者研修に取り入れたい4つの内容
入社後に早期戦力として活躍してもらうには、どのような内定者研修を提供すべきでしょうか。具体的な内容を紹介します。
(1)学生から社会人への意識転換
学生と社会人の違いを理解し、自立して働くためのマインドを構築します。
内定者自身がそれぞれ目指すビジネスパーソン像を描くことで、組織への帰属意識を高め、働くことへのモチベーションを高めることもできるでしょう。
また、この時点で「学生と社会人の違いとはなにか」を自ら考える時間を研修で設けるのも効果的です。
(2)コミュニケーションスキルの習得
ビジネスマナーの基礎や対人コミュニケーションスキルの習得を内定者研修に盛り込みましょう。
特にコロナ禍で学生生活を送り新社会人となる場合、経験値の不足から社会人としてのコミュニケーションやマナーについて初歩から習得する必要があります。
(3)チームで働くことの大切さを理解する
チームとして働くことの意識や、社会人としての責任感を強めるには、例えばグループワークによるビジネスゲームなどを研修内容に取り入れます。
体験を通じて、チームワークの重要性や仕事の進め方について気づきを得ることができます。
(4)先輩社員とのコミュニケーション
内定者研修の一環で、先輩社員とコミュニケーションをとる機会を設けるのも理想的です。
入社までに人事担当だけでなく他の部署の先輩社員と直接関わりを持つことで、企業内のさまざまな部門の仕事内容、働き方のイメージを掴むことができます。
内定者の配属先がすでに決まっていたり、成長意欲を高めたりしたい場合は、エース社員との接触機会を持ち「目指すべき姿」をイメージしてもらうことも効果的です。
早期戦力化に有効な内定者研修の施策とは
早期戦力として活躍してもらうための内定者研修の内容について、のべ3,000社の採用支援をおこなうカケハシ スカイソリューションズ(以下カケハシ)のHR部事業部長に、ポイントを聞いてみました。
HR部 事業部長
早期戦力化のため、内定者研修でおさえるべきポイントとは?
コロナ禍の影響もあり対人コミュニケーションを苦手とする昨今の学生の状況を踏まえ、社会人になる前の内定者研修の段階で必要なコミュニケーションスキルを高めるべきでしょう。
ポイントは、学生のコミュニケーションレベルを高く見積もりすぎず、挨拶などの基本的なレベルから研修の内容に入れ込むことです。
実際の新入社員の現状を見ると、具体的なPCスキルなどよりも、コミュニケーションの基礎が身についている方が、入社後にスムーズに会社に馴染み、即戦力となっています。
カケハシが提供する内定者研修で早期戦力化に効果的なサービスとは?
カケハシではビジネスコミュニケーション研修として、「きく力・話す力」を強化する内定者研修プログラムを提供しています。
この研修では、学生時代のコミュニケーションと社会人のコミュニケーションは全く異なることを前提に、内定者が社会人のコミュニケーションを身につけることを目的としています。
入社時には、挨拶や感謝の気持ちを伝えるなどの社会人としてのコミュニケーションの基礎が身についているので、新人教育を担当する社員からの評判もよい研修プログラムです。
まとめ
近年の内定者は入社後のコミュニケーションに不安を感じている場合が多く、社会人としてふさわしいコミュニケーションスキルの習得を内定者研修に取り入れることで、内定者が自信をもって入社を迎えることができます。
対人コミュニケーションの基礎ができていることは、その後の社会人生活でも幅広く役にたち、早期戦力化にもつながります。
今回の記事を参考に、コミュニケーションを重視した内定者研修を実施してみてはいかがでしょうか。
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