ハラスメント研修

ハラスメントが起きる根本的な原因を理解し、行動レベルで学習する

ノート ハラスメント研修の対象者|管理職、全社員

NG行動やハラスメント事例を短時間で伝えるだけでは、根本解決にはなりません。ハラスメントが起きる根本的な原因を突き止め、ハラスメントを根絶する組織をつくるための考え方と手法を学びます。管理職として、一人ひとりの能力を最大限発揮できるチームづくりの重要性を理解し、行動に繋げるための研修です。

よくあるお悩み

■世の中のハラスメントへの感度の高さと管理職の常識にギャップが生じている
■ハラスメントの根本を組織全体が理解しておらず、居心地が悪く離職が多い
■ハラスメントが実際に起きている

ハラスメント研修の目的

ハラスメントの根本原因の理解と根絶のためのアプローチ習得

NG行動やハラスメント事例を短時間で伝えるだけでは根本解決には至りません。本研修ではハラスメントが起きる根本的な原因を突き止め、その根本原因を理解し、それを踏まえたハラスメントを根絶するための考え方と手法を学びます。これにより、表面的な対応に終わらず、持続的にハラスメントのない健全な職場環境を築くための基盤を形成します。

 

チームづくりの重要性の認識と実践的行動の促進

管理職として、一人ひとりの能力を最大限に発揮できるチームづくりの重要性を理解し、それを実現するための具体的な行動に繋げることが重要です。本研修では、ハラスメントの根絶だけでなく、各メンバーが安心して働ける環境を整えることで、チーム全体のパフォーマンスを向上させるための方法を学びます。これにより、管理職は実際の職場で積極的に行動し、健全で生産的な職場文化を醸成する力を養います。

 

ハラスメントとは何か?防止の必要性

ハラスメントとは、職場や社会生活において、他者に対して不適切な言動や行為を行い、精神的・身体的な苦痛や不利益を与える行為を指します。その種類は、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメントなど多岐にわたり、被害者に深刻な影響を及ぼすだけでなく、職場全体の士気や生産性にも悪影響を与えます。企業にとってハラスメントを防止することは、従業員が安心して働ける職場環境を守るだけでなく、リスク管理や法令遵守の観点からも不可欠です。全従業員が正しい知識を持ち、適切な対応ができるようにすることが、トラブルの未然防止や組織全体の健全な成長に繋がります。

 

ハラスメントの種類

種類 説明
パワーハラスメント 上司や同僚が職場での優位性を利用し、不適切な言動を繰り返す行為。例:過度な叱責、不公平な業務配分。
セクシュアルハラスメント 性的な言動や行為によって他人に不快感や屈辱を与える行為。例:性的な発言、身体的接触、性的な冗談を繰り返す。
モラルハラスメント 精神的な攻撃や無視、悪意のある言動など、相手の精神に苦痛を与える行為。例:侮辱的な発言、孤立させる。
マタニティハラスメント 妊娠や出産に関連して嫌がらせを行う行為。例:妊娠を理由に退職を強要、妊娠・育児休業中の不当な扱い。
アカデミックハラスメント 学問や研究の場での権力を利用した嫌がらせ行為。例:研究テーマの強要、不当な成果の横取り、過度な雑務の押し付け。
エイジハラスメント 年齢を理由に不適切な扱いや差別を行う行為。例:若手社員への軽視、年配者に対する退職の強要。
ジェンダーハラスメント 性別に基づく差別や偏見に基づく言動や行為。例:女性に対する「女性らしさ」を求める発言、男性への家事・育児の軽視。
カスタマーハラスメント 顧客や利用者が従業員に対して不適切な言動を行う行為。例:過剰なクレーム、人格否定的な発言。
SNSハラスメント ソーシャルメディアを利用して嫌がらせや攻撃を行う行為。例:誹謗中傷、意図的な晒し行為、無許可での個人情報の公開。

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ハラスメント研修の重要性

ハラスメント研修の実施は、企業が健全な職場環境を維持し、従業員の尊厳と安全を守る上で非常に重要です。ハラスメントは個人の心身に深刻な影響を及ぼすだけでなく、組織全体の士気低下や生産性の減少を招く可能性があります。さらに、労働施策総合推進法の改正により、事業主には職場でのハラスメント防止のための措置を講じる責任が課されています。ハラスメント研修を通じて、従業員が正しい知識を身につけ、適切な対応ができる環境を整えることは、安心して働ける職場づくりや生産性向上に繋がります。また、カケハシのハラスメント研修は法令遵守だけでなく、上司と部下の距離を縮め、チーム力が向上するコンテンツとなっています。

 

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ハラスメント研修の期待効果

ハラスメント知識の習得と多様性理解の向上

本研修を通して、管理職として知っておくべきハラスメントの正しい知識を習得し、組織内での適切な対応ができるようになります。また、ハラスメント行為の有無にかかわらず、一人ひとりの経験、感情、価値観を相互に理解することの重要性を深く認識できます。この理解は、多様な視点を持つことで、職場の全体的な調和と協力を促進するために不可欠です。

 

ハラスメント根絶のための実践的スキルの習得

ハラスメントを根絶するために必要な「第三者的視点」を体感し、理解することができます。さらに、理想的な関係性構築やかかわりを実現するために、自身が何をすべきかを明確にします。このプロセスを通じて、職場環境を改善し、健全な職場文化を醸成するための具体的な行動を取る力を養うことができます。

ハラスメント研修のカリキュラム概要

セクション1

ハラスメントの現状を理解する

ハラスメントの基礎知識を踏まえ、実体験の共有や紐解きを通して、人によって感じ方に違いがあるということを理解する。

▼ハラスメントの定義やその種類について学び、代表的なハラスメント(パワハラ・セクハラ・マタハラ・カスハラ)を知る
▼発生件数や対策など、社会全体のハラスメント対策の状況を学ぶ
▼Activity ハラスメントだと感じるのはどんな行為か?
-職場で発生する可能性のあるハラスメントの種類や具体的なシーンを考える
-その行為はなぜハラスメントだと感じるのか、個々人の感じ方の差について考える

セクション2

根本的な原因と対策を考える

職場のハラスメントが起きる原因を考え、ハラスメント予防のために何ができるかを具体的に考える。

■管理職向けの例
▼Activity ハラスメントはなぜ生じるのか?(原因を考える)
-ケーススタディを用いて、相談者と行為者の気持ちを想像し、お互いの主張を理解する
-役割・価値観の違い・経験の差・仕事へのこだわり等について考える
▼Activity ハラスメントの予防のための具体的な対策を考える
-予防(未然に防ぐ)ために管理職がすべきだった対策を検討する
-対話や関係性の構築の重要性に気づき、管理職一人ひとりがメンバーを思い浮かべる

■全社員向けの例
▼Activity もし私が○○と言われたら、○○をされたら、どんな気持ちになるか?
-ケーススタディを用いて、自分の感情がどう動くかを考える
-参加者同士でこのケースにおける自分の感情を共有し、他者との違いに気づく
▼Activity ハラスメントはなぜ生じるのか?(原因を考える)
-相談者と行為者の気持ちを想像し、お互いの主張を理解する
-役割・価値観の違い・経験の差・仕事のこだわり等について考える

セクション3

部下との対話スキルを磨く

ハラスメントを予防するための関係性強化(1on1面談、コーチングスキル等)を学ぶ。

■管理職向けの例
▼Activity 信頼関係を構築するための対話(1on1面談)の練習をする
-信頼関係とはどのように構築されるのか、良好な関係性とは何かを学ぶ
-部下との1on1を設定し、上司役・部下役・観察する役に分かれて練習する
-対話に役立つ、コーチングスキル(問いのバリエーション)についても紹介する

■全社員向けの例
▼Activity これらはハラスメントに該当するのか?
-ハラスメントに該当する行為と該当しない行為の区別をケースを用いながら判断する
-仕事を通じて感じることのある不平不満のすべてが、上司や先輩の“ハラスメント”だと置き換えてしまわないような心構えを持つ

セクション4

振り返りを経て実践につなげる

管理職同士でプログラムの内容を振り返り、行動を宣言し、実践力を高める。

■管理職向けの例
▼Activity ハラスメントが起こらず、働きやすいチームを作るために何をすべきか
-人による感じ方や捉え方の違い、アンコンシャスバイアスの存在を理解する
-理想的なチームに向けて管理職として何ができるのか、「今週」「今月」「半年」「1年」の時間軸を置き具体的な行動を考える(計画表をその場で作成する)より実践力を高めるために(研修後に忘れる/廃棄する等を防ぐために)管理職同士でメッセージを計画 書の中に記入し合う

■全社員向けの例
▼Activity ハラスメントが起こらず、働きやすいチームを作るために何をすべきか
-ハラスメント行為を目にしたときにどのような対処ができるのかを考える
-理想的な職場・チームのために私は何をすべきか、「今週」「今月」「半年」「1年」の時間軸を置き具体的な行動を考える
-「新たに始めるべき行動や習慣」「これからも続けるべき行動や習慣」「やり方を変える・やめるべき行動や習慣」の3領域について行動を考える
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カケハシのハラスメント研修のこだわりポイント

能力を最大限に発揮できるチームづくりにつながる研修です。

一般的なハラスメントの種類や定義を理解するのはもちろんのこと、ハラスメントを根絶するための行動を考える研修です。ハラスメント行為の有無にかかわらず、一人ひとりの経験、感情、価値観を相互に理解することの重要性を学び、日々の行動・習慣への反映方法を学びます。ハラスメントのNG行動を示すだけでは、ハラスメントを根絶することはできません。そのためには、第三者介入の仕方を学び、職場で起きているハラスメントの可能性をどうやって解決するかを考え、職場での実践につなげることに主眼を置くことが重要です。本プログラムでは参加者同士で多くの対話を重ねながら、既に存在する組織内の多様性に目を向けていただき、対話によるチームリード・マネジメント力の向上を図ります。

さらば、やりっぱなし研修 ~行動変容を持続させるための取り組み~

業務の中で学びを活かすための行動計画を作成。

学んで終わりではなく、自身の業務の中でどう活かしていくのか、研修の終わりに、受講者の方に行動計画を立てていただきます。それを受講者同士で共有し合っていただき、翌日からの業務に活かせるような意識づくりをおこないます。

貴社の社員の課題に合わせてカスタマイズが可能です。

ベースとなるプログラムのご用意はございますが、実施の際には貴社の該当社員の課題をお伺いし、より行動が変わるようプログラムをカスタマイズいたします。まずはお気軽にフォームよりご相談ください。

本研修を受講した受講者の声

コミュニケーションをもっと上手くしていく事により、店全体、会社全体が良くなる事、トラブルが減り、良いサービスにつながる。色んな人の考えを聞くことができ、新たなコミュニケーションのバリエーションが増えたと思います。
(業種|サービス 階層|管理職層)

よくニュースなどで言われているがあいまいだったハラスメントへ理解を深めることができました。問題の発生原因と対策に必要なコミュニケーションと、解決できた時にチームワークの向上による業績の向上を知ることができました。チームワークに必要なものや対策を知れて有意義な時間でした。
(業種|サービス 階層|管理職層)

自分が大丈夫だと思ってる事が相手にとってはそうではない事もあると学びました。わかりやすく、整理されたテキストで、読みやすく、取り組みやすかったです。進行も伝わりやすかったです。
(業種|サービス 階層|管理職層)

今までの研修の中でも一番良い研修だと思いました。普段からバイアスを持ち、多種多様な考えがあるのに対して、バイアスが排除されて話したりしている人も多くあると感じていた為、双方の考えを知り、両者寄り合うことで少しでも良い方向へ進むと思いました。
(業種|サービス 階層|管理職層)

普段アルバイトの子と接していて、無意識に相手が嫌がる発言になっていたのかなと気づいたので、考え直すいいきっかけになりました。パワーハラスメントの定義について、何となくしか知らなかったですが、色々な種類があると知り、気をつけようと思いました。
(業種|サービス 階層|管理職層)

価値観によって、ハラスメントになるのか、ならないのかが大きくかわる事が、話し合い共有する事で気付きました。自分が部下に対して行っていたことが必要なこともあったし、逆に改善した方が良いこともあるのだと知れました。
(業種|サービス 階層|管理職層)

楽しい研修でした。先日一緒にハラスメント研修を受けた上司から注意される際、「注意」のこれまでが少しやわらかい口調でした。私も素直に嫌な気持ちではなく、良い気持ちで受け取る事ができました。ありがとうございました。
(業種|小売・販売 階層|若手社員層)

ハラスメントに感じることでもハラスメントではない場合もあることに気付けました。部下の立場も上司の立場もどちらも普段のコミュニケーションで良くなるのではないかなと思いました。ありがとうございました。
(業種|小売・販売 階層|若手社員層)

パワハラに関して敏感になっていると指摘されたのが少し驚きました。なんでもハラスメントになるわけではない、相互の理解が必要だと分かりました。
(業種|小売・販売 階層|若手社員層)

本人が嫌がったらハラスメントと思っていたが、基準や判断材料について詳しく学べて意識が変わりました。一つの物事でも色々な見方・考え方があり、同じ考えが伝わっていない事の多さを感じました。
(業種|その他ビジネスサービス 階層|管理職層)

ベースのコミュニケーションを大事に、あまり怖がることなく関わればいいと分かりました。
(業種|その他ビジネスサービス 階層|管理職層)

ハラスメントは強い権力者だけがするものと思っていましたが、すべての人ができる(行為者になりうる)ことがわかりました。上司から部下へのハラスメントだけでなく、思っているより身近にあることが多いと感じた
(業種|その他ビジネスサービス 階層|中堅社員層)

本研修を利用したお客様の声

過去のNG行動を示すハラスメント研修は退屈そうに受講している参加者が多かったが、対話を重視したプログラムであることから参加者の関与度が高くなった。
(業種|サービス 役職|人事担当者)

ハラスメントになるからと職場で部下を叱れない、育てられない管理職が多かったが、研修を通じて育成のための的確な姿勢を理解し、躊躇や遠慮が減ったように感じる。
(業種|その他ビジネスサービス 役職|経営者)

単なる「ハラスメント防止研修」ではなく「マネジメント育成研修」の要素も含まれ、参加者の姿勢も含め、これまでの研修とは一線を画す内容であった。
(業種|その他ビジネスサービス 役職|経営者)

担当講師に関して

経営幹部や管理職層の対話型ファシリテーションに実績のある講師が担当いたします

国内のビジネスパーソン1万人以上に助言を提供。経営幹部や管理職層との対話型のワークショップを構築し、企業力を高める組織開発に定評を持つ。パーソナルコーチとしての10年の経験を持ち、対話型のプログラム提供や効果的な問いかけ、プログラム全体の設計に強みを持つ講師が担当いたします。
プログラム終了後の行動・習慣の変化を重視し、参加者との対話により、一人ひとりが行動を変える、一歩踏み出せるよう伴走しています。

よくあるご質問

ハラスメント研修の目的は何ですか?
社内で実際にハラスメントがあったために実施を検討されることもあれば、「世の中のハラスメントへの感度の高さと上位管理職の常識にギャップが生じている」といった背景をお持ちの企業、「ハラスメントになりそうな社風のため対策をしておきたい」といった背景の企業など、実施目的は様々です。貴社実施目的に合わせたコンテンツを柔軟にご提案いたします。
ハラスメント研修を実施することで、管理職が萎縮しないか心配です。
カケハシのハラスメント研修は、NG例をひたすらに学ぶことでハラスメントを防止する研修ではありません。管理職だけではなくメンバー層にも実施することが多いのが特徴ですが、ハラスメントの正しい共通認識を持ち、捉え方の違いについて学び、部下も上司の言葉の適切な受け取り方を学びます(例:指導とハラスメントの違い)。そして上司と部下のコミュニケーションのバリエーションを増やすことで、上司と部下がさらに関わりやすくすることを目指しています。

POINT
■基礎知識だけでなくコミュニケーションの重要性を学びます
■ディスカッションやグループワーク多め。気づきと学びを最大化させます
■ハラスメント撲滅だけではなく、よりよいチームを目指すことをゴールとしています

そのため、管理職が萎縮するようなコンテンツではなく、チームワークを向上させるようなコンテンツとなっています。
研修の対象者はどのような層ですか?
全階層実施可能です。管理職だけでなくメンバー層にも受講いただくことが可能です。
研修の所要時間や回数について教えてください。
3時間~可能です。内容や企業規模に応じて調整が可能です。
必要に応じてフォローアップ研修や、定期的な再研修のプランもご提供しております。
研修費用はどのように決まりますか?
参加者数、研修時間・日数、プログラム内容により料金が変動します。詳細なお見積もりは、無料相談やお打ち合わせの際にご説明させていただきます。
申込から研修実施までの流れについて教えてください。
ご発注をいただいた後、詳細コンテンツ開発のためのヒアリングをさせていただき、随時ご相談、ご提案をさせていただきます。研修実施後は実施内容のフィードバックに伺います。
相談してから最短どのくらいで研修実施できますか?
まずご相談をいただいてから貴社のご状況を詳しくヒアリングさせていただき、研修内容の詳細のご提案をさせていただきます。その後ご発注いただいてから約2ヶ月間、詳細コンテンツ開発期間を頂戴しますので、ご相談いただいてから最短2ヶ月が目安です。※お急ぎの場合は柔軟に対応いたしますのでご相談ください。

ハラスメント研修の費用

費用
費用や詳細のプログラム内容については下記問い合わせボタンより詳細をお尋ねください。
備考
個社ご要望に応じて内容のカスタマイズが可能です。貴社の課題や目指したい姿をご相談ください。
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