![]() 2025/4/23 vol.332 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “「ボーナス後に転職」は過去の話? ![]() キャリア採用事業部 マネジャー 福村優介 中途採用支援に10年以上携わる中で、よく聞かれるのが
「中途採用の広報で最適なタイミングはいつか?」という質問です。 「8月はお盆なので控えた方がいいですか?」 「ボーナス支給後のタイミングが狙い目でしょうか?」 ……そう思う気持ち、正直よくわかります。 ただ、結論を言ってしまうと、今は“始めるタイミング”で劇的に差が出るような時代ではありません。 その理由は、転職活動が長期化・潜在化しているから。 数年前までは、「3ヶ月以内に転職したい」という“顕在層”が中心でした。 しかし今は、「いい会社があれば転職したい」といった“潜在層”が圧倒的に多くなっています。 転職サービス側も、「今すぐ転職したい人」だけでなく、「まずは情報収集したい人」を積極的に取り込むようになりました。 つまり、「6月入社を狙って4月に求人掲載」は間違いではありませんが、その施策では潜在層には響きにくく、アプローチできるのは転職顕在層だけということになります。 特定の時期に限定せず、常に情報を発信し続けなければ、「いい会社があれば転職したい」という潜在層にまではアプローチできない時代になっているのです。 さらに最近では、以下のような声も多く聞かれます。 ・面接を設定したのにドタキャンされる ・面接の案内を送ったけれど音沙汰なし ・まずは適性テストを…と思ったら応募を辞退された こうした事象の背景には、企業が「応募者を見極める」姿勢を強く打ち出しすぎていることが要因として挙げられます。 まだ検討段階にある求職者に対して、企業が早い段階で選考モードに入ってしまうと、求職者は心理的に距離を感じ、離脱につながってしまうのです。 今はもう、企業が“選ばれる側”に回っているという前提で、採用戦略を組み立てなければ、思うような成果は得られないでしょう。 転職市場は「求職者主導」の構造に変わりつつあり、企業側が“選ばれる立場”であることを前提とした採用活動が求められています。 だからこそ、今企業が意識すべきなのは、「選ぶ前に、選ばれる存在になること」です。 採用広報は、短期的におこなうのではなく、企業の魅力や姿勢を継続的に伝えていく取り組みであるべきです。 「いい人がいれば採りたい」と考えるのではなく、「いい人に選んでもらえる企業であるか」を常に意識する。 その姿勢こそが、これからの採用競争を勝ち抜くために最も重要なポイントです。 カケハシ スカイソリューションズでは、市場分析に基づいたターゲット策定、選ばれる企業になるために打ち出すべき企業の魅力の整理・言語化、必要な施策のご提案から実働の請負まで、中途採用を一貫して支援しています。 これからの採用活動で何を、どのように、どのような戦略で進めていくべきかお悩みの企業様は、まずは一度当社無料相談会にお越しください。 ![]() Pick up Seminar Articles |