導入背景・課題
- 新卒採用のリスタート
- 新卒入社社員の定着
実施施策
- 新卒採用コンサルティング
- 採用ツール制作
効果と実績
- カケハシ導入初年度から5名の採用に成功
- 新卒入社社員の高い定着率を実現
- 業界・職種イメージの転換に成功
2018年のHR EXPOにて弊社代表の田村がカケハシさんのブースに立ち寄ったのがきっかけでした。
当時は配送員という職種で新卒採用をすることも、そのノウハウも弊社にはなかったので、田村がセミナーなどで聞いたノウハウを我流でアレンジして採用活動していたのですが、「やはり我流で成果を上げるのは難しいのでは」という懸念がありました。
説明会の資料もビジネスシーンのプレゼン資料に近かったように思います。だから学生からすると、お堅いし、知りたい情報じゃないことを一生懸命我々は伝えている状態になってしまっていたんですね。我々が伝えたいことと、学生が知りたいことが違うというようなことすら気づかないまま、学生にアプローチしていたという形の我流でしたね。
でも、本気でやるならその知見のある人のアドバイスをちゃんと聞いて取り組まなければ、時間もお金も無駄にするだけだと考え始めていたんです。その知見のある人のうちの一社がカケハシさんでした。
正直こういうご依頼って、成果が約束されるものでもなければ、割と抽象的な取り組みとしてとらえられてしまうので、どこの会社が良いか悪いとかっていうのは、商談の時には正直わからなかったんです。なのでカケハシさんが良いのか、他の会社が良いのか商談だけでは判断がつかなかったのですが、決め手は、応対してくれる方。その会社の顔である方の振る舞いや、いただいたご提案に根拠があるか、論理的に組み上げられているかを 選定指針として見ていました。そういう意味では、我々の素人としての考えを捨てて、自分たちの意見をあまり出さないようにしようと決めてお話を聞いていました。
他社さんとの商談では「どうしたいですか?」「どうしますか?」というような質問を繰り返しもらって、「これではノウハウのない我々の考えが反映されてしまう」と、危機感を覚えたのに対して、カケハシさんは弊社の話をもとに、「これはこうあるべき」とか、「こうした方がいい。なぜなら、」と具体的な施策と理由を丁寧に提案してくださいました。要は我々のニーズに対して、明確にアンサーがあったんですね。
わからないなりにも直感的にいいとか悪いとか、感覚的に何か感じてしまうことがあって、「言ってることはわかるけど、何となくこれは違う」というようなことを担当のSさんに、お互いのイメージが擦り合うまで、当時は相当厳しくゴリゴリお伝えしていたと思います。でもSさんは嫌な顔をせず、自分の意見を押し付けることもなく、こっちに妥協することもなく、一番いい方法を選ぼうとしてくれている姿勢に信頼感を持ったということが、決め手かなと思います。
選んだ経緯はお伝えした通りですが、カケハシさんへの発注を継続してくべきかどうかは、当然お仕事なので、結果が伴うかどうかが一番の肝でした。「我々に知見がないから、むやみに我々の考えを入れるのはやめよう」と、まずはカケハシさんを信じて、やりきってみようっていうのが私の中のコンセプトでもあって、社内でいろんな意見を結構押しのけて進めていたんですね。社内には私とSさんの信頼関係は目に見えないので、「大丈夫なのか」という不安の声が実はあったんです。
でも結果的に、初年度から大学生を含む5人の採用ができました!これが実は社内的にはめちゃめちゃ大きかったんです。それまでは、1人も採用できなかったり、「長野県だったらどこでもいいです」という方が来て、入社してみたら「怖いから、運転しません」という方だったり。うまくいっていませんでした。
さらに入社したはいいが、すぐ辞める。新卒社員はまったく定着しない、ということが続いていましたが、カケハシさんにご提案いただいてから採用したスタッフは今でも活躍しています。だからカケハシ作ってくれたこの採用の設計は正しいんだなっていう実証になっていますね。
「新卒入社で配送員になりたい人なんていないでしょ」というような環境でのチャレンジを打破したことがとても大きな価値でした。
一般的な学生が、トラックの運転手になりたいかというと、ゼロじゃないかもしれませんが、全国で見たらすごく少ないんです。そういったニッチなニーズの学生たちが、どういう会社を選ぶかというと、やはり名の知れた大手企業さん。大きな会社の名前を想像して就職に行くはずという前提がある中で、アルプスウェイという長野県の小さな会社に全国から入りたい、という学生を集められているこの事実は、実は業界では奇跡に近いんですよ。
中には数年に1回、1名採れましたよ、というような会社もありますが、毎年コンスタントに5名、8名と採用できている会社は、我々くらいの規模の配送会社では、先ほどもお伝えした通り、本当に奇跡の話なんだろうなと思っていますし、同業他社も感じていると思います。だから本当にカケハシさんじゃなかったらこの結果にならなかった。「カケハシさんなければ採用なし」という標語を会社に掲げようかなぐらいの勢いです。
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