中途採用ノウハウ

ベンチャー企業の採用が難しいのはなぜ?大手に負けず優秀な人材を採用する方法を解説

ベンチャー企業の採用が難しいのはなぜ?大手に負けず優秀な人材を採用する方法を解説

大手企業と比べると採用力でどうしても劣ってしまうベンチャー企業。

特に「ブラック企業」という言葉が流行ってからは求職者も待遇面を重視するようになり、ベンチャー企業にとってはますます採用が厳しい状況になりました。

そんな難しいベンチャー企業の採用を成功させるためにとるべき戦略は何か。

本記事では、中堅中小企業を中心にこれまでのべ12,000社の採用支援をおこなってきた弊社が、実際にベンチャー企業の採用支援をおこなう中で培った採用成功のポイントをお伝えします。

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なぜベンチャー企業の採用は難しいのか?

ベンチャー企業の採用が難しいのは、大手企業にはない独自の理由があります。
大手企業でも採用は難しくなっている中、ベンチャー企業が採用を成功させるには、課題を知り策を講じることが重要です。

採用が難しい主な理由として、以下の3つが挙げられます。

ベンチャー企業の採用が難しい理由
  • 求職者のイメージが悪い
  • 予算と人材が限られる
  • 採用ノウハウが不足している

求職者のイメージが悪い

ベンチャー企業は、安定性や待遇面で大手企業に劣るというイメージを持たれがちです。

求職者の多くは、福利厚生や給与面で安心できる大手志向が強く、ベンチャー企業は選択肢から外れやすい傾向にあります。

知名度の低さから、求職者へ事業内容や職場環境などの情報が伝わりにくいことも、応募が集まらない要因の一つです。

予算と人材が限られる

大手企業と比較すると、ベンチャー企業の多くは採用にかける予算や人的リソースが限られます。

求人広告や採用イベントなどへの投資が難しく、自社の魅力を広く発信する機会が少なくなることも。

また、採用担当の人員不足から、応募者に対して十分な対応ができず、採用の難易度が高くなります。

採用ノウハウが不足している

ベンチャー企業の多くは、設立して間もない会社で、採用活動に関する十分なノウハウが不十分です。

特に創業初期は、経営者自らが採用活動をおこなっていることもあり、求職者に適切なアプローチをする方法や、効果的な面接手法を確立できていない場合もあります。

難しいベンチャー企業の採用を成功へと導く3つのポイント

ベンチャー企業が採用を成功させるためにとるべき戦略のポイントは3つあります。

ベンチャー企業の採用を成功へと導くポイント
  1. 経営者が語る、口説く
  2. 全社一丸で採用活動に取り組む
  3. 自社の魅力をアピールして共感を得る

ポイント(1)経営者が語る、口説く

設立が浅いベンチャー企業は、大手企業ほど福利厚生を充実させられない場合も少なくありません。
安定性を謳えないことも仕方ないでしょう。

一方で、ベンチャー企業が大手企業に絶対に負けてはいけないものがあります。
それは経営者の魅力です。

事業を通して実現したいこと、世の中に貢献したいことををメッセージとして発信する。
ただ発信するだけではなく直接会って熱く語る。

具体的に経営者が伝えるべきポイントとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 創業の経緯や思い
  • 自分たちの事業がどんな風に世の中の役に立つのか
  • どんな組織を作っていきたいのか

ベンチャー企業が採用を成功させるためには、経営者が自ら採用の最前線に立って取り組む必要があります。

ポイント(2)全社一丸で採用活動に取り組む

さきほどベンチャー企業の採用成功のポイントとして「経営者の魅力」を挙げましたが、経営者だけではなく社員の協力も必要不可欠です。

今いる社員がどういう思いで入社を決意し仕事をしているのか。
社長と同じぐらい熱く語れる必要があります。

特に創業間もない頃は採用にそこまで大きな費用もかけられないケースが多いため、全社一丸となって取り組まなければ採用は成功できません。

面接後に社内を見てもらう、実際に働く社員と10~15分程度話す時間を設けるなど、社員にも積極的に採用活動に関わってもらうことが重要となります。

ポイント(3)自社の魅力をアピールして共感を得る

求職者の共感を得るには、自社ならでは魅力を打ち出し、興味を引くことが大切です。

大手企業との採用競争に勝つために、給与や福利厚生などの条件のみならず、求職者に共感してもらえる点をアピールしましょう。
例として、以下3つが挙げられます。

自社の魅力の例
  • 多様な経験ができるため、自身が成長できる機会が多い
  • 裁量権が大きく、成長スピードが速い
  • 経営層との距離が近く、意思決定のプロセスを間近で見られる

このようなベンチャーならではの魅力をしっかりと伝えることで、大手企業にはない価値を求職者に理解してもらいやすくなります。

ベンチャー企業におすすめの採用手法

ベンチャー企業にとって、優秀な人材の採用は自社の成長に直結する重要な経営課題です。

予算や人員が限られる中で採用活動を進めるには、低予算で効率的かつ効果的な採用手法を組み合わせることが、成功のカギとなります。
特に有効な手法は、以下の4つです。

ベンチャー企業におすすめの採用手法
  • 「SNS」を活用して低予算でブランディング
  • 「ダイレクトリクルーティング」で転職潜在層にアプローチ
  • 「リファラル採用」で社員の人脈を活用
  • 「採用代行サービス」の活用で採用プロセスを効率化

「SNS」を活用して低予算でブランディング

SNSは、ベンチャー企業が自社の魅力を発信するための強力なツールとなります。
様々なSNSの特徴を活用して、企業文化や働く環境を伝えることで自社のブランディングを強化できます。

またSNSの投稿は無料でできることに加え、コンテンツがバズれば多くの求職者にアプローチできます。
そのため、発信の手法次第では低予算でも高い効果が期待できます。

さらに、投稿の中で経営者や社員が自身の考えや仕事への想いを発信することで、自社の価値観に共感する人材との出会いにもつながります。

「ダイレクトリクルーティング」で転職潜在層にアプローチ

ダイレクトリクルーティングは、求人広告を使わず、企業が求める経験やスキルを持った候補者に直接アプローチする手法です。

例えばビジネス特化型のSNSや人材紹介サービスなどを活用して、転職を積極的に考えていない人材層にもアプローチします。

特にベンチャー企業の場合、自社のビジョンや成長機会を直接伝えることで候補者の興味を引くことができます。

さらにスカウトメッセージで個々の経歴や強みに言及すれば、返信率を高めることも可能。

この手法はターゲットを絞ってアプローチできるため、効率的な採用活動が期待できます。

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「リファラル採用」で社員の人脈を活用

リファラル採用(社員紹介採用)は、既存社員のネットワークを活用して候補者を募る採用手法のこと。

紹介者である社員が企業の価値観や文化を理解した上で候補者を推薦するため、採用後のミスマッチを防ぎやすく、定着率も高くなる傾向があります。

また、採用にかかるコストを抑えられるのに加え、信頼できる候補者をスピーディーに採用できるメリットもあります。

効果的な運用のためには、紹介制度の報奨金設定や、募集職種・求める人材像の社内共有など、社員の参加意欲を高める施策を検討することをおすすめします。

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「採用代行サービス」の活用で採用プロセスを効率化

採用代行サービスは、人事部門が十分に整備されていないベンチャー企業にとって、有効な選択肢です。

求人原稿の作成や応募者の書類選考、面接日程の調整など、採用に関する煩雑な業務を外部に委託することで、経営層や現場社員は本来の業務に集中しながら効率的な採用活動を進めることができます。

特に、専門性が高い職種の募集では、専門エージェントを活用することで、より質の高い候補者とのマッチングが期待できます。

ただし、最終選考や採用の意思決定は自社でおこない、採用基準や企業カルチャーとのフィットを慎重に見極めることが重要です。

また、採用代行会社との密なコミュニケーションを通じて、求める人材像や選考基準を明確に共有することも、効果的な採用活動につなげるためのポイントになります。

ベンチャー企業の採用事例

ここでは、ベンチャー企業の採用成功事例を2つご紹介します。
求める人材を採用できたベンチャー企業の事例を、自社の採用戦略のヒントにしてみてください。

リファラル採用で企業規模を拡大|株式会社IVRy

2019年3月に設立された株式会社IVRy(アイブリー)は、対話型音声AIによる電話自動応答サービスを開発・提供している企業。

同社は社員の約7割がリファラル採用による入社とのことで、2022年7月に15名だった社員数は、100名超に増加しています。

社員が求職者をただ紹介して終わるのではなく、こまめな声がけをおこないクロージングまで選考を進めるようにして、リファラル採用の効果を最大限に引き出しています。

SNS動画を活用して認知度を向上|株式会社BEEM

株式会社BEEM(ビーム)は、2020年3月に設立された、SNS・動画マーケティング、Webサイト制作、職業紹介事業などを手がけている企業です。

同社は様々なSNSに公式アカウントを設けており、それぞれの特徴によって使い分けて企業イメージが伝わる内容を発信しています。

特にTikTokでは、代表と社員たちによるエンターテイメント性があるやり取りを配信することでコメントも多く付き、「こんな会社で働いてみたい」と求職者の興味を引くきっかけとなっています。

ベンチャー企業への入社の決め手は熱意やビジョンへの共感

ベンチャー企業の採用支援ならカケハシ スカイソリューションズ採用活動は大手企業でも苦戦しているのが実情です。

ベンチャー企業の採用では、求職者が企業のビジョンや成長性に共感する工夫が不可欠。
求職者の意思決定を後押しする工夫と、採用の効率化を検討しましょう。

人材の採用・育成・定着を支援するソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズでは、中途採用コンサルティングや採用代行、求人広告掲載と人材紹介のいいとこどりの特別企画「カケハシリクルーティングシステム」など、中途採用支援サービスを多数展開しています。

採用のコストを抑えたいベンチャー企業の方にも最適なプランをご提案します。ぜひ一度、お問い合わせください。

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「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。中途採用の知恵袋では、採用担当向けに、中途採用全般に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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