採用が売り手市場の近年、中途採用の求人募集をしても応募がないと悩む採用担当者が多いようです。
人材紹介を利用するも紹介が少なく中途採用できないというケースもみられます。
今回の記事では、中途採用の募集に応募がない原因と、応募を増やすための4つの対策を紹介します。
目次
中途採用で応募がない原因とは?
中途採用の募集をしても応募がなく、ずっと求人を出し続けるという企業が多くいるようです。
中途採用をおこなう上で押さえるべきポイントは、「中途採用市場の人材は、一度社会を経験したことから転職には慎重になっている人材が多く、新卒者よりもより積極的に情報を収集する」ということ。
この前提を踏まえた上で、中途採用の求人に応募がない原因を探っていきましょう。
原因(1)ホームページ・採用サイト・クチコミの情報が少ない
中途採用で応募がない原因の1つ目は、ホームページ・採用サイト・クチコミの情報が少ないことです。
求職者の大半は、ホームページ・採用サイト・クチコミサイトを確認し、慎重に転職先を探します。
応募が集まらない企業の特徴として、ホームページや採用サイトに中途採用求人を公開していない、または求職者にわかりやすく掲載されていない、クチコミがない、もしくは少ないなどが挙げられます。
また、採用サイトやクチコミがあったとしても、その情報が古いと信憑性に欠けると判断されることも。最新の情報が掲載されているよう注意しましょう。
原因(2)他社と比較した際に秀でた要素がない
大手人材紹介会社を使っているのに紹介がない、という場合は求人の内容が原因と考えられます。
求人内容には他社と比較した時に秀でた要素が必要です。年収、待遇、働きやすさ、商材の魅力、マーケットの魅力などから、自社がアピールできるポイントを求人内容に反映させましょう。
他社と比較し秀でた要素がない求人というのは、人材紹介会社も紹介しにくく、求職者からも選ばれにくい原因となります。
中途採用の応募を増やす4つの対策
ここからは中途採用の応募を増やす4つの対策を紹介します。
対策(1)採用サイトを持ち情報を更新する
応募を増やす1つ目の対策は、企業サイトとは別に求職者向けの情報を発信する「採用サイト」を持つことです。
企業ホームページは、顧客向けの情報を発信することが目的のため、求職者が必要とする情報がない、または見つけにくい作りになっている場合があります。
採用サイトでは、募集要項はもちろん、一緒に働く社員の声などターゲットに合わせた内容を掲載することで応募・入社意欲を高めることができます。
中途採用で応募につながる採用サイトのコンテンツについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
対策(2)企業クチコミサイトに社員の声を投稿する
中途採用の応募を増やす対策2つ目として、企業クチコミサイトの充実を図ります。
転職に慎重になっている中途採用の応募者は、リサーチ段階で企業クチコミサイトを見て、現役社員や元社員の声を参考にする場合が多いです。
企業クチコミサイトに社員の声がない場合は、自社社員に投稿を依頼し、クチコミの数を増やしましょう。
対策(3)求める人材にあった採用手法を選ぶ
対策の3つ目は、求める人材にあった採用手法を選ぶことです。
応募が集まらない場合は、ターゲット層が転職活動に使っている求人サイトではないのかもしれません。
例えば中途採用で特定の資格を採用条件に挙げているにもかかわらず、その資格の保有者が利用しない求人サイトに掲載していては意味がありません。
求める人材からの応募を獲得するには、きちんとリサーチし適切な採用手法を選ぶ必要があります。
対策(4)求人の内容を詳しく書く
4つ目の対策は、求人の内容を詳しく書くことです。求職者はよく分からない、イメージしにくい仕事には応募しません。
また、求職者の多くは転職する上で「自分にもできるか」を不安に感じています。
具体的には「仕事の内容がよく分かること」「自分にもできそうと思えること」「その仕事をやってみたいと思えること」の3つのポイントをおさえ、求人を作成すると伝わりやすくなります。
仕事の意義ややりがいなど、その仕事を選ぶ魅力についても詳しく記載することで、他社の求人と差別化することができます。
中途採用の応募を増やすためのポイントとは?
のべ3,000社の採用支援をおこなうカケハシ スカイソリューションズで中途採用支援に携わるコンサルタントに、応募を増やすためのポイントを聞いてみました。
中途事業部リーダー
中途採用コンサルタント
掲載中の求人に応募がない場合、どのような対策をすべき?
まず、求人広告だけに頼り過ぎずいろいろなチャンネルを活用することですね。
中途採用の情報収集は、求人広告、ダイレクトリクルーティング、SNS、自社サイト、クチコミサイトなど、多くの方法でおこなわれます。
求職者がインターネットを利用し、包括的に情報収集する世の中になったことで、求人広告だけに多額のコストをかけたからといって採用できる時代ではなくなっています。
企業が求人広告で気をつけるべきポイントは、「バランスと一貫性と更新頻度」です。
求職者に自社の魅力を訴求することが前提で、その内容を統一して発信することと公開されている情報が常に最新であることが重要です。
応募を集めるための求人の書き方のコツは?
求人に具体性をもたせることですね。例えば「アットホームな会社」「稼げる会社」というのは求人でよく使われるワードです。
これに、なぜそのような会社といえるのか、具体的なエピソードを添えるとよいでしょう。
たとえば「社内ですれ違うときに声を掛け合い談笑をする文化」や、「数字だけを追うのではなく、目標を達成する過程をチームで話し合い、結果につなげる」など、社内で実践されている具体的なエピソードを求人にも出すことがポイントです。
中途採用の採用成功に向けてまず取り組むべきことは?
これから中途採用をする場合には、まず過去に出した求人を把握するとよいでしょう。
意外と採用担当者が過去の求人を把握しておらず、一貫性の無い魅力訴求をしてしまうケースがあります。
また、応募者に求めるスキルだけを記載していては、仕事の魅力が伝わらず、まるで意味のない求人になってしまいます。欲しい人材の要件を記載しただけの求人にならないよう、見せ方を工夫しましょう。
例えば、応募者の転職理由にも目を向け、入社することであなたがHAPPYになれる会社とアピールできる求人を書けるとよいのではないでしょうか。
その他の手法として、中途採用に特化した採用サイトを制作するのも有効です。その場合には、より求職者へダイレクトにメッセージを伝えることができます。
まとめ
中途採用で求人を出しても応募がない場合は、対策をおこなうことで改善できる可能性があります。
インターネット上で多数のチャンネルから求職者が情報を収集できる時代になった現在、中途採用でも求人の出し方、方法を見直す必要がでてきているといえるでしょう。
今回の記事を参考に、求職者を惹きつけられる中途採用に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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