「求人広告に掲載していたけど応募が来なかった。」
「大手企業のような待遇で募集ができないから応募が来ない。」
「人材紹介を利用するも推薦もない…。」
そんなことに日々葛藤しながら、現場や社長からは何とかしてくれと言われ頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
有効求人倍率を見ても、2019年8月現在、東京都の平均有効求人倍率がおよそ1.7倍に対してIT業界はおよそ7倍と恐ろしいほど高い倍率になっています。
今回はそんなITエンジニアの採用活動において、媒体を用いて採用成功に導く方法を、データをもとに分析してみます。
媒体を利用してITエンジニアを採用するときに知っておくとよい【基礎知識編】と、実際にどのように求人広告に打ち出していくとよいかをまとめた【実践編】の二部構成で解説します。
求人広告を利用したエンジニア採用をお考えの企業様は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
媒体を利用したITエンジニア採用虎の巻【基礎知識編】
媒体を利用してITエンジニアを採用するためにまず知っておきたいことは大きく以下の2つです。
- 媒体(求人広告)の大前提
- ITエンジニアの転職理由
1.媒体(求人広告)の大前提
求人広告はただ掲載するだけではなかなか応募が集まらないということはご存知だと思います。
媒体はあくまでも広告枠でしかないため、その枠の中でどんなことを書くかによって効果は大きく変わってきます。
私たちはこのことをよく恋愛に例えたりします。
「どんな相手に」、「どんな言葉を」、「どんなところで伝えるか」で相手の心情は変わるからです。
相手がお金持ちだから、夜景の見える高級なレストランで、静かに料理を楽しんだ後にキザな言葉で告白しなければならないか、と言われるとそんなことはありません。
その相手は意外にも、普段の生活には息苦しさを感じていて「庶民的な生活」に憧れを抱いているかもしれません。
さらには、もっと高級で、もっと綺麗な夜景が心に残っているかもしれません。
つまり、相手の事を知らずして一世一代の勝負に出るのはとても危険だという事です。
そうならないためにどうすればよいか。
その答えは簡単です。まず相手の事を知りにいけばよいのです。
求人広告の大前提がつかめたら、次はITエンジニアの転職理由について理解をすすめましょう。
2.ITエンジニアの転職理由
皆さんの恋愛対象(ITエンジニア)がどのような思いで転職活動に挑んでいるのでしょうか。
求人広告「doda」を運営しているパーソルキャリア株式会社が集計している「ITエンジニアの転職理由」のデータをみてみましょう。
ITエンジニアの転職理由ランキング
1位「他にやりたい仕事がある」・・・17.4%
2位「給与に不満がある」・・・12.7%
3位「専門知識・技術を習得したい」・・・10.2%
4位「会社の将来性が不安」・・・9.1%
5位「残業が多い/休日が少ない」・・・6.3%
6位「市場価値を上げたい」・・・5.7%
7位「幅広い経験。知識を積みたい」・・・4.7%
この結果からわかることは、「残業や休日などの待遇」よりも「自分がやりたい仕事、技術を習得できる会社で力を付けたい」という思いで転職活動をしている方が多くいらっしゃるという事です。
確かに、待遇面を理由に転職活動している層は19%と軽視できない数値です。
しかし自分の提供している価値に見合った「給与・休日が欲しい」という事であって、とにかく高ければいいという事はほとんどありません。
ですが、実際の求人広告を見てみるとどうでしょう。
「残業時間少なめ」
「年間休日120日以上!」
「前給保障」
このように、転職者を甘い言葉で誘惑しているかの様な打ち出しが多く見受けられます。これらがお門違いかもしれないことは、さきほどのデータを見れば一目瞭然ですね。
エンジニアが一番欲している情報は「どんな仕事ができて、どんなスキルが身につくか」ということ。
この情報をより魅力的な言葉で伝えてあげることが、媒体を使ってエンジニアを採用するポイントになります。
媒体を利用したITエンジニア採用虎の巻【実践編】
ここまで媒体を利用してITエンジニアを採用する上で知っておくとよい基礎知識をお伝えしました。
「知識は理解したけど、実際どんな内容の求人広告にしたらいいの?」
そう思われた方のために、具体例をご紹介しましょう。
ITエンジニアの募集といっても、具定的な事は企業様によって変わってくるので、あくまでも一例として事例を参考にしてみてください。
エンジニア募集の求人広告打ち出し事例
今回は企業がターゲットに伝えたい魅力別に、打ち出し例を2つご紹介します。
1.キャリアパス推し
〇想定ターゲット
25歳 男性 PG(客先常駐)
文系、ゲームが好きだったため、新卒でプログラマーとして入社。
職場では少しできる人として扱われてきたが、仕事内容がどの案件もまったく一緒で自分のやる意味、力量がわからなくなってきた。
もっと設計の幅を広げたい。
〇転職動機
・できることを増やしたい。
・実力が不足しているのは分かっているので、動きだすなら今だと思っている。
〇打ち出し例
「二人三脚でキャリアを考える。将来フリーランスになりたい、も歓迎です。」
一人ひとりに担当者がつきます。コンシューマゲームやネイティブアプリの開発・運用、学んで活かしていきたい言語など、計画を立てて質の高い仕事を一緒にしていきませんか?
2.案件推し
〇想定ターゲット
24歳 男性 社内SE
大学は情報学部。SEとして働いているが、自分の必要性を感じられない。
やっぱり開発や設計に携われる仕事につきたい。
自分にしかできない仕事をしたいと考えている。
〇転職動機
・環境を変えたい。
・プログラマーとしての経験がないため、実力が不足していることは自覚している。
・新たに学ぶなら今だと感じている。
〇打ち出し例
「希望の案件を聞いてから、案件を受注します。」
自分の考えや興味を私たちに教えてください。案件ごとにキャリアを積みながら、ITの専門家として企業サポートができます。
いかがでしょうか。
ほんのさわりの部分ですが、それぞれターゲットに合わせて打ち出し案も異なることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
細かいターゲット設定については下記コラムにも取り上げていますので、ぜひ一度読んでみてください。
媒体でのエンジニア採用が難しく感じたら第三者の力を借りる
ここまで媒体を利用してITエンジニアを採用するノウハウをお伝えしてきました。
しかし、自分たちでターゲット設定を細かく決め、そこから自社で打ち出せる魅力は何なのかを考えることは案外難しい事だったりします。
これは、友人Aさんの良いところはいくつも上げられる一方で、自分の良いところを見つけるのは難しいのと同じことです。
さらに言葉にするとなるとうまく表現できないこともあるでしょう。
そんな時はぜひ、当社の様な採用コンサルティング会社にご相談ください。
当社では、ご提案の際から貴社ならではのターゲットと打ち出し案を添えてお話させていただきます。もちろん追加費用はいただきません。
エンジニアの採用にお困りの際は、「中途採用の知恵袋でエンジニアの記事を見た!」と一言添えて、ぜひお気軽にお問合せください。
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