こんにちは。
ヒューマンリレーション事業部のD.Kです。
人は同じ場所に3年住むとその環境に適応してしまうと先輩から聞きました。
北海道からやってきて2年、すでに東京の冬で膝が震えるくらいにはなっております。
思い返せば、一昨年のちょうどこの頃は、
研究室で昼夜逆転生活を送っていたと記憶しています。
地方大学院理系の出身として、今回は理系就活の実態について、
少しお話させていただければと思います。
一般的に公開されている、解禁までの理系就活生の就活スケジュールには、
以下のようなものがございます。
<参照元>3.理系の就活スケジュールー仕事・働き方を知る特集「理系の選択」ー就活支援ーマイナビ2018 https://job.mynavi.jp/conts/2018/tok/p/8829/(最終アクセス2017年12月22日)
上記のように、学部3年、修士1年の~2月にかけて、
インターンシップが実施され、就職への余裕のある学生たちはその中で、
各企業のインターンシップへ参加し、解禁後に選考をまとめて受けていく形になります。
これはあくまで、全体の傾向であり、
実際には下記2パターンの学生たちは例外になります。
・地方から都心へ就職活動に赴く層
・生物系・生命科学ならびに、実験の時期・拘束時間帯が決まっている研究室層
ここで両者に共通している課題として、
時間とお金があります。
17卒対象の調査では、スーツを含む就活用品、宿泊ならびに交通費、
就活にかかった費用の全国平均は約16万円。
関東の学生平均費用が約13万円なのに対し、
地方では、平均費用が約19万円と、1.5倍近い差があることが明らかになっています。
(四国地方の学生が就活に使った費用の平均は約43万円にものぼっています。)
※サポーターズ様調べ 2017年卒生対象就職活動実態調査より
また、生物系の研究室ではインターン期間を含む4月~11月にかけて調査シーズンとなり、
天候やその年の周辺環境によっては大学を離れることができません。
化合物系の研究室では生成までの時間、装置の前に張り付いて大手ナビサイトからのメールをさばききるなど、隙間の時間で就職活動を行っていかなければならない現状があります。
加えて、地方から就職活動にでるためには、それ以前にアルバイト等で貯蓄をし、
1日に多くの企業を回るなど、時間とお金を厳選して使わなくてはなりません。
そうした狭い環境ですので、研究室内や友人からの情報というものが非常に役立っていたのを覚えております。
スタンダードな就職活動については前述のとおりですが、
地方で研究を行っている層にアプローチされるなら、
ぜひオススメは下記3つです。
1、大学主催のイベント参画、研究室へのコネクション作り
…なかなか持ち場を離れられない理系学生にとって、
なんといっても嬉しいのは大学の教室で行われる企業説明会です。
加えて、教授からの推薦企業や職種、研究室で日々目にするカレンダーや機器、
引いては突然のOB訪問など、就活時期なると突如、走馬灯のように理系学生の脳内を駆け巡ります。
2、地方での認知度を高める施策、コンテンツの投下
…全国的には無名でも、その地域であれば誰もが知る有名企業様がいらっしゃいます。
そういった企業様は突如、就活時期になると学生へキャリアセンターから勧めがはいり、
あれよあれよという間に同級生が就職を決めていったり致しました。
しかし、もうひとつここで大切なのは、これは地場でなくても良いということです。
狭いコミュニティの中では口コミの広まりも早く、地方説明会で面白い施策を打っていた企業には多くの友人がエントリーをしていました。
※地域によっては採用で有名な企業もあるようです。
3、WEBの活用
…理系学生は卒業に向けて、時間がなくなります。スマートフォンを息抜きにいじる時間はあります。しかし、もうひとつに、動画を作るような時間はなかなか難しいのが現状です。
そこで、研究結果をそのままプロフィールとして使用できるようなWEBエントリーなど、
いまの自分の頑張りがそのまま就活に活きる道があれば活用したいと考えるのも事実です。
つまり、学生にとって魅力的だと思える入り口を用意することが大切になります。
以上、いろんな理系学生が世の中にはいますが、
地方大学の学生たちのなかには、光る原石でありながら就職活動というウェーブに乗り遅れる人たちがたくさんいます。
理系採用は世の中的には非常に難易度の高いものと見られていますが、
地方にはまだまだ日本中の魅力的な企業をしらない学生がたくさんいます。
何かもう一つ、いまのやり方からシフトする方法をお考えの際は、
ぜひカケハシにご相談ください!