導入背景・課題
- 初めての新卒採用実施
- 継続的な採用活動の土台形成
実施施策
- 新卒採用コンサルティング
- 合同説明会ブース装飾制作
- アウトソーシング
効果と実績
- 採用活動初年度から7名の採用に成功
- 新卒採用の継続により社員育成に成功
それまでは中途採用を中心におこなっており、新卒採用は未実施でした。新卒採用をしようと言い出したのは人事チームの若手社員で、社員旅行の夜に今後の抱負として語ってくれたのがきっかけです。それまでも雑談ベースでいつかは新卒採用やりたいね、と話してはいたものの、決意表明をして着手したのはその若手社員のひと言ですね。
完全に未経験の新卒採用に挑戦するわけですから、こちらが指示を出してそれに対応してくれる業者ではなく、コンサルタントとして提案やアドバイスをしてくれて、リクルーターの育成など採用力の強化までサポートしてくれる企業を探していました。
いま思うと当時のオーダーはかなりざっくりとしていたのですが、カケハシさんからのご提案内容はすごく具体的でした。エントリーの想定人数から選考参加後の離脱が何%、といったデータシミュレーションに加え、採用フローごとに学生に対し、どんな内容を・誰の口から・どのように伝えて志望度を上げていくのかというストーリーを描きながら提案してくれたことが印象的でした。「こことなら上手くいく!」という未来が想像できたんです。
たしかに、「我々からは出ない発想だな」と思う提案はありました。ただお話を聞くうちに、「学生を相手にプロモーションするなら、社会人として経験を重ねてきた自分たちとは異なるものだ、まったく別の脳で考えなくては」とも思うようになったんです。弊社の社長もトライ&エラーを繰り返す中で最適解を模索したらいいという考え方で、まずはやってみようと背中を押してくれました。
活動開始してからこの方向で合っているのかと不安もありました。しかし合同説明会のチラシや装飾で、ITスキルに加えてコミュニケーションを通し人の心を動かす力を持ったエンジニアを育成するというスタンスの表明として「文系エンジニアって最強だ」というフレーズを使い、その後の選考の中で学生さんたちの口から「あの言葉に惹かれました」と言ってもらえたんです。その学生の声を聞いて、弊社が求めているターゲット人材にちゃんと刺さっているんだなと実感できるようになりました。
新入社員の受け入れや育成については、これまでも中途で未経験者を採用してきたのでスムーズでした。先輩社員は自分もゼロから丁寧に教えてもらった経験があるので、新卒メンバーに対してもよく面倒を見てくれていると思います。
弊社では新人1名につき先輩社員2名が技術面のトレーナーとしてつくのですが、新卒メンバーには特に期待をかけて、エース社員にトレーナーを担当してもらいました。新卒入社の本人たちも、本当によくやってくれています。1期生・2期生共に7名ずつ採用し、誰一人抜けることなく各プロジェクトで活躍してくれていますよ。1期生は今、2期生のメンター役も担っていますので心強いですし、いよいよ来年には3期生が入社し、新卒採用で階層ができ始めます。
3年目ともなればプログラマーからシステムエンジニアにキャリアアップしたり、新入社員の技術トレーナーになったり、中には役職が視野に入ってくる方も出てきたりと、組織の中でも頭角を現してくることを期待しています!
来年3期生が入れば、弊社の理念に共感して入社してくれた新卒のメンバーが社内の3割ほどを占める割合になってくるので、いよいよ一大勢力。新しい風を吹かせて社内をより活性化させていってほしいですね。
予想していなかった嬉しい変化として、新卒採用のプロセスを経て弊社の採用チームが成長させてもらったという感覚があります。リクルーター個々人の成長も、人事部としても、すごく強化されたように感じます。
人事部内では、メンバー一人ひとりが新しいアイデアや改善案をどんどん出してくれるようになり、私が依頼したタスクをこなすのではなく、チームで意見交換しながらより良い活動を自分たちの手でつくっているという実感があります。当初とは比べ物にならないくらい、組織として機能していますね。大変なこともあると思いますが、楽しみながら良い雰囲気で動けています。
また、採用活動では新卒1期生もよく手伝ってくれて、会社紹介スライドの作成やプレゼンターとしての発表など、本当に何にでも積極的で、優秀なだけでなく協力的な姿勢も素晴らしいなと思っているんです。仕事量をちゃんとコントロールしてあげないと、とこちらが気を張るくらいですよ(笑)。
これは、採用が成功したことの副次効果でもあると思っています。採用したいターゲットを設定し、アイデアルの考え方に共感してくれる志望度の高い人を採れたからこそ。単に採用目標人数を稼ぐのではなく、マッチングの高い人材をきちんと採用できたから、入社後も良い影響力を発揮してくれているのだと思います。
新卒の採用市場は年々変化が激しくなってきていると感じています。今上手くいっている成功パターンだけでなく、トレンドや新しい手法もトライしていきたいのでどんどん提案してほしいですね。また、新卒入社のメンバーがこれだけ頑張ってくれている中で、年間の採用予算を中途から新卒に振りなおすなど検討していく可能性もあります。今は新卒採用の領域のみでお話していますが、より広く人材戦略について聞かせていただければなと思います。
担当のTさんには、採用全体に関わる大きなものから細々したものまで提案いただいていますし、引き出しが多く、ちょっとしたご相談にも一案だけでなく三案・四案と色んな情報をシェアしてもらえるのでとても助かっています。もしTさんが担当でなくなるなんてことになると困ってしまうと思いますので、引き続きよろしくお願いしますね。
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