約17,000社 に対し、約570,000人。(1社あたり約33名)
約1,700社 に対し、約280,000人。(1社あたり約164名)
これは、主要新卒サイトの2017卒3月グランドオープン時と
2018卒6月インターンサイトオープン時の
掲載社数と登録学生数の数値です。
近年、インターンシップ(以下IS)市場の重要性が語られており
学生のIS参加率も15卒採用では32%でしたが、
17卒採用では62%まで増加。(マイナビ調べ)
冒頭の数値を踏まえると、
ISに対し学生は前向きに動き始めているが、
企業が二の足を踏んでいることが分かります。
多くの企業が一歩を踏み出さない理由として
よく耳にするのが「マンパワー不足」と
「受け入れ体制の未整備」。
その対策として今回は
「内定者を巻き込んだインターンシップ」の
可能性を探ってみたいと思います。
■ 内定者に任せて大丈夫なのか?
この話をすると、
「働いたこともない内定者にISを任せても大丈夫のか?」
という疑問を必ず頂きます。
近年のIS実施期間は1週間や1ヶ月など長期ではなく、
1日だけ接触をする「1dayインターンシップ」が
多くを占めることに。
(IS参加学生の83%が1day ISに参加/17卒マイナビ調べ)
さらに、参加したISの内容がグループワークだったと
答える学生が75%というアンケート結果もあり、
実際の仕事を体験するものではなく、
会議室の中で仕事の疑似体験をするケースが
今、最もポピュラーなISなのです。
つまりISに参加する学生が過半数を超えたことで、
ISの目的が「優秀層の採用」から「母集団形成」へと
変化しています。
誤解を恐れずにお伝えすると、
ISの為に、社内の受け入れ体制を整備する必要は無く、
内定者でも企画、運営が可能な市場へと変化したのです。
■ 具体的にどう取り組むのか?
内定者がISの企画実施に向けて行う必要なステップは
下記4つだと考えます。
1:決起会(主旨説明)の開催
ISに懸ける想いや内定者への期待を対面で伝えることで
動機形成を行い、積極的な取り組みを促します。
2:取材
社員取材を実施し自社の魅力、仕事の醍醐味を伝えましょう。
内定者の不安払拭や、企業理解促進はもちろん、
社員の活性化も効果として期待することができます。
3:企画
場所を提供しつつ、内定者主導で進めてもらいましょう。
質をより高めたい場合は、
監修で社員を1人付け、適宜アドバイスを。
4:リハーサル/当日運営
リハーサルを実施し、最後のクオリティーチェックを行います。
このステップを通じて内定者にとってISが自分ごとになり、
お客様企業で実施した際は、
自身の後輩に告知し、後輩など100名を動員した例もありました。
また、ある企業の内定者がこんなことを言っていました。
「最初は大役に戸惑いましたが、
任せてくれた社長の期待に応えたいと思ったし、
何より、僕もすぐに先輩になるんだなと感じました。
働くイメージがより具体的になったので、
今は早く働きたいです!」
3月のスタートダッシュが切れることはもちろん、
内定者の辞退防止のフォローにも繋がる。
17卒の内定者フォローと、18卒の母集団形成。
採用成功の鍵を握るのは、内定者なのかもしれません。
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