この20年で100万倍になったものは?
と聞かれて、みなさんは何を思い浮かべますか?
答えはbps、通信速度です。
原稿用紙10枚分のデータを送るのに、
20年前は5秒かかり、
今は0.000005秒になったということになります。
インターネットサービスが日本で開始された1993年当時、
Amazonのトップ画面の表示に3分前後かかっていたと言うと、
その速度の違いがイメージしやすいかもしれません。
紀元前に起こった農業革命や、18世紀の産業革命。
これらの大きな技術革新は、長い時間をかけて一般に普及し、
人類はその恩恵を受け、文化を進化させてきました。
そして、21世紀の今、
ITの進歩により、情報化社会へと変化を遂げた世界に
私たちは暮らしています。
人類史の単位で見ても、
短期間で大きな変化をもたらしたこのIT革新は、
もちろん採用活動にも大きな影響を与えました。
あっという間にインターネット化した採用活動の情報受発信。
次に対応すべき新しい流れとは、
通信速度あってこその手法、動画ではないでしょうか。
動画自体は以前から存在しましたが、通信速度の向上により、
手元のデータを再生するビデオやDVDではなく、
インターネットでもストレスなく視聴できるようになりました。
更に、スマートフォンの普及で、誰でも撮影できる時代に。
「全動画使用時代」が訪れたと言えるのかもしれません。
こんな時代にあって、
動画を採用活動に使わない手は無いと私は感じています。
動画を使うメリットは、
まず、場所・時間の省力化。
誰もが、好きな時に、どこにいても視聴できる。
時間と場所の制約が無いのは大きなメリットです。
説明会動画をユーストリームなどで視聴可能にする。
遠方や、就職活動時間を取れない学生が、
自社や会場へ足を運ばなくてもエントリーできる。
選考活動中のオフィス・工場見学などを、
通常業務への影響を抑えるために紹介動画を制作し、
その動画視聴に切り替える。
などの試みは、今後更に増えていくのではないでしょうか。
企業側が動画で情報を出すだけでなく、
応募者側が動画で自己アピールするような動きも
徐々に広がってきています。
また、企業と応募者、互いのカラーが伝わりやすいことも、
動画を活用するメリットです。
個性を、よりイメージが湧くよう相手に伝える方法として、
動画は写真や文章よりも適しています。
たとえば、大手企業が重厚感や歴史を伝える動画。
応募者の抱くイメージギャップを解消する狙いの動画。
中小企業の動画では、事業内容や仕事の枠からあえて離れた、
ユニークな内容にチャレンジしている作品もあります。
そして、手軽に制作できることもメリットのひとつ。
プロでなくともそれなりの動画を制作できます。
弊社のサービスでも
企業の動画制作を学生が担う企画を提供しており、
学生視点のコンセプト作りやインタビューなど、
その完成度はなかなか好評です。
企業と応募者との間に、
必ず存在してしまうイメージギャップ。
互いの誤解やギャップを少なくするために、
動画は有効な手法です。
また、これまで動画を活用していなかった企業であれば、
動画を利用する応募者との接点は、新しい出会いとなります。
これまでの新しい技術が、普及率が高まった瞬間、
世界を変えてきたのと同様に、
もうすぐ、動画が当たり前の採用手法になるのだと、
私は思います。
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