2016年度の新卒採用がつづく中、
2017年度のインターンシップサイトがオープンし、
次年度採用を考える機会が増えてきました。
求人倍率は益々高まることが予想されますから、
2017年度の新卒採用も企業にとって熾烈な競争になります。
2016年度と同じことをしていては、当然成果は落ちてしまう。
何に注力すれば採用成功に近づけるのか、
今から頭を悩ませている企業様が多いのではないでしょうか。
2万社を超える新卒採用実施企業の中で、
1.ターゲット学生に自社を発見してもらい、
2.興味を持ってもらい、
3.入社意欲を高め、
4.入社を決意してもらうことは、
どのステップを取っても、容易なことではありません。
特に中小企業やBtoB企業の場合、
採用広報前の学生からの認知度はほぼ0%です。
しかし、認知度が0%ということは、
採用情報のみで企業の第一印象が決まるわけですから、
工夫の余地が大きいという見方もできます。
ターゲット学生に、いかに魅力的な第一印象を伝えられるか。
今回はそのポイントを考えてみたいと思います。
さっそく矛盾することを言いますが、
多くの学生は企業に大きな先入観を抱いています。
〇〇業界で働きたい。
××業界はなんだか嫌だ。など、
先輩や友人の話を聞いて、あるいはニュースやネットの情報で、
業界や会社に対する自分なりのイメージを、
なんとなく形成しています。
つまり、1社単独のイメージではなく、
業界や職種から先入観を持たれやすい企業にとっては、
この”なんとなく”のイメージを覆すことこそが、
学生とのコミュニケーションの第一歩なのです。
学生が抱いているイメージ、先入観を良い意味で裏切ること。
業界イメージを超え、自社単独の第一印象をつくりだすこと。
その第一印象をしっかり演出できるかどうかが、
採用の成否を分ける大きな要因であると言えます。
では、先入観を覆すような第一印象をどのようにつくるのか。
その手法を考えるにあたり、
大切なのに、なかなか意識されにくいポイントがあります。
それは、コミュニケーションのスピードです。
「1時間じっくり話すことさえできれば、
うちの良さをわかってもらえる自信があるんだけど…」
では、ダメだということです。
学生は興味のない会社の話をじっくり聞いてはくれません。
ですから、どの段階のスピードを早めるべきかというと、
1.ターゲット学生に自社を発見してもらい、
2.興味を持ってもらう、
採用広報ステップでのコミュニケーションです。
ここでいかにスピーディに自社の魅力を伝達できるか。
つまり、スピーディに伝わり、
第一印象を決定づけられる魅力を持っているかが大切なのです。
このようなお話をすると、
「オンリーワンの技術があるわけじゃないからねぇ。」
「うちの業界はどの会社も似たような仕事だよ。」
とおっしゃる方が多いのですが、
実際には、詳しくお話をうかがって、
オンリーワンの魅力を見つけられない企業などありません。
ターゲット学生に響く魅力は、必ず貴社内にあるのです。
自社の魅力を見つけにくい理由はいくつかありますが、
最も大きな理由は、学生にとって魅力であるポイントが、
自分たちにとっては当たり前になってしまっていることです。
創業のきっかけ、お客様からの評価、先輩後輩の関係性、
社内イベント、各種制度など、
貴社内の意外なところに、
採用成功をたぐり寄せる魅力が隠れているかもしれません。
大事なのは、万人にとっての魅力ではなく、
ターゲット学生にとっての魅力が、第一印象になることです。
2017年度の採用が本格化する前に、
自社の第一印象について、
客観的に考える時間をつくってみてはいかがでしょうか。
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