3月のナビオープンを経て、
2016年度の新卒採用活動もいよいよ本格化しました。
すでに説明会を実施された企業様も
少なくないのではないでしょうか。
今回は、採用活動を成功させるための
"採用担当者の人選"についてです。
みなさんは、こんな言葉を聞いたことがありますか?
「採用担当者よりも優秀な学生を採用することはできない」
ここで言う採用担当者とは、人事部や総務部の方に限らず、
面接官や口説き役として採用活動に携わる社員全員を指します。
学生の立場で考えてみると当たり前のことですが、
せっかく働くなら自分よりも優秀で、
憧れを抱けるような先輩社員がいる会社で働きたいものです。
その証しに、
どんな理由でその会社に就職することに決めたのですか?
と学生に尋ねると、「社員の方に惹かれたからです」
「私も○○さんのようになりたいと思ったからです」など
ヒトにまつわる回答が多く返ってきます。
学生は、説明会や選考で接する社員を通して、
その企業に対する印象を決定付けます。
つまり、誰を採用担当者として選出するか。
誰を面接官として抜擢するか。
誰を学生の口説き役として任命するか。
で、採用活動の成果は大きく異なるのです。
採用活動を成功させるための最もシンプルな投資。
それが、自社で最も優秀な社員を
採用活動に参加させることなのです。
しかし現実には、この最もシンプルな投資ができず、
採用活動に苦戦している企業がたくさん存在します。
「うちのトップ営業は忙しいから、
採用活動に参加する時間がない」
「直接利益を産まない採用活動にエース級の社員を
参加させることはできない」
「参加させたいのはやまやまなんだけど、
いまはちょっと難しい」
事業内容や職種によっては、
確かに優秀な現場社員を採用活動に参加させることは
難しいかもしれません。
しかし、この投資可否を判断する上で大切なのは、
優秀な社員を採用活動に参加させることで得られる効果は、
採用の成果に限定されたものではないということです。
採用活動に参加することで、
社員は、学生に自社の魅力をどう伝えるべきかを
考えることになります。
・自社の魅力はいったいどこにあるのだろう?
・競合と比較した際の独自性はどこなのだろう?
・自社はこれからどんな方向に成長していくのだろう?
・お客様に対して自分が提供している価値は何だろう?
・自分はなぜこの会社で働いているのだろう?
現場の仕事に忙殺される日常から一つ俯瞰した視点で、
自社について、自分について、見つめ直すことになります。
そして、会社を代表する立場として、
学生に自社の魅力を伝えることで、
自分自身も自社の魅力について再発見し、
リーダーとしての自覚が芽生え、
経営視点に触れるキッカケを得ることになります。
また、自分自身が採用に関与した後輩だと思えたら、
新人育成に対する姿勢も劇的に変化します。
採用活動とは、まさにリーダー育成の場でもあるのです。
さて、貴社では、
最も優秀な社員を採用活動に参加させていますか?
採用活動の場を、リーダー育成に活用できていますか?
この4月に入社した新卒社員を育てる機運は、
高まっていますか?
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