昨年まで、11月の今ごろは、
12月の就職サイトオープンに向けて原稿を準備し、
入稿期限ギリギリまで粘っていました。
また、12月1日のサイト公開と同時にどう学生へアプローチし、
応募者獲得のスタートダッシュをどう切るか、
作戦を練り、準備していた時期です。
会社説明会のプログラムや選考内容もある程度固まって、
来る採用活動本番への準備が完了していました。
それが昨年までの11月です。
2016年度はサイト公開が3月になったことで、
この11月段階での意識には、企業ごとに大きな温度差があります。
現時点で、‘採用活動がはじまっている’感覚の企業と、
‘まだ準備を急ぐ時期ではない’感覚の企業との差は、
特にインターンシップの実施有無により生じています。
早ければ夏にインターンシップがスタートしていて、
実施企業はすでに学生と接触しているわけですから、
もう何か月も前から採用活動中という認識でいる。
一方、インターンシップを実施していない企業は、
4か月後の3月まで、採用活動中という意識になりません。
つまり、実施有無によって
採用活動中である期間が半年以上も違うのですから、
その結果に差異が出ることは、言うまでもありません。
そしてインターンシップにチャレンジしたか、しなかったかは、
昨年2015年度の採用活動時よりも、
スケジュールの変わる2016年度の方がその影響を大きく受け、
大きな差を生むと予測できます。
チャレンジした企業には、
・すでに学生との接点を持っている
・接点を持つことで独自の学生リストを保有している
・インターンシップのコンテンツがある
・実施経験から翌年に向けた課題の抽出、改善ができる
など、たくさんのアドバンテージがあります。
まだインターンシップ期間は続きますから、
・学生を集めることと、
・その学生を採用活動本番に結びつけるストーリー作り
に注力すれば、
より有利に採用活動をおこなうことができるはずです。
さらに、並行して3月以降に向けた準備も進められれば、
競争力は増すでしょう。
インターンシップを実施していないとアウトなのか、
もう諦めるしかないのかというと、そうではありません。
これからでも間に合います。
前向きに、今から準備してみてはどうでしょうか。
採用活動時期は後ろ倒しでも、企業側の準備は前倒しに。
待ちの姿勢でいるのではなく、
今できることを考え、行動することで見える課題があります。
その課題を解決していくことが、
自社の採用の仕組み作りにつながります。
目指したいのは、年々変化する採用活動時期や環境に寄らず、
採用を成功できる仕組みづくり。
経営者、人事担当者が本当に注力すべきは、
この仕組み作りなのかもしれません。
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