4月になり、通勤電車で着慣れないスーツに身を包んだ
初々しい若者を目にする機会が多くなりました。
意気揚々としている雰囲気があり、
このまま真っすぐに各社で育ってほしいと心で応援しています。
私が入社したのは17年前。
さすがに昨日のことのようには思い出せませんが、
これまでの1年1年、多くの方と出会い、
様々な経験をさせていただけていることに、
これからも感謝していきたいと思います。
さて、4月に入って大手企業の採用活動が公に動きだし、
早くも内定を獲得し、すぐに承諾し、
就職活動を終える学生も出てきています。
この2015年卒は、12月採用広報スタートの最終年度です。
昨年2013年11月には求人倍率が1倍を超え、
企業の採用意欲がバブル期並みに活発化してきた煽りを受けて、
採用に苦戦を強いられている中堅・中小企業が続出しています。
人材採用マーケット全体が景気変動から受ける影響は、
中途採用市場の活況化
↓
中途市場で人材を確保できない企業の続出
↓
新卒採用市場での人員確保増
↓
新卒採用でも獲得できない企業が増加
↓
新卒紹介市場での補充採用
という順番に顕在化し、
実際に今、この流れになっていることを実感しています。
この4月、弊社カケハシにも10名の新入社員が入社しました。
10名の新入社員、その採用の経緯は実に様々なものです。
夏のインターンシップ時期に出会い、
ナビオープンの12月には入社内定が決定した新人。
弊社運営「ミートボウル」からの応募で、
一芸に秀でた個性を評価して採用した新人。
就職ナビサイトからの通常ルートで採用した新人。
プロ野球のドラフト会議を参考に企画した
「ミートボウルドラフト会議」からスピード内定に至った新人。
グローバル採用として、中国・上海で採用した新人。
…等々、十人十色の出会い方でした。
そして、採用目標数を確保できたと思っていた入社直前の3月、
「卒業できない」との理由による入社辞退が発生。
それから追加で採用を決めたのは、
弊社コーポレートサイトから応募のあった第二新卒の新人です。
つい数年前は、就職ナビ媒体からの一括採用方式が主で、
入口はそのひとつだけあれば、採用活動を完了できていました。
しかし今はもう、ナビだけで全て網羅できる時代ではありません。
現在活動中の2015年卒でもそう感じる中、
まして就職ナビの公開が後ろ倒しになる2016年度に目を向けると、
新卒一括採用とは言え、採用フローも完全に統一した一括採用は
成り立たないのかもしれません。
採用活動にもハイブリット化が求められている。
先月のKAKEHASHI SKY NEWSで私がご提案したことです。
実際、弊社に最近いただくお問い合わせは、
入社直前での辞退発生で急遽1名の追加採用を実施したい、
2015卒採用の中盤戦以降の戦略を提案してほしい、
はたまた、2016採用に向けたインターンシップ施策や、
早期の活動開始による優秀な人材獲得の戦略提案依頼など。
つまり、2014卒の追加、2015卒の増強、2016卒の前倒しという、
3年度分の施策が今、同時に動いているのです。
新卒採用だけをとっても、3年分が目まぐるしく動くこの春。
新入社員研修で大切に育てながら、
欠員補充も考え、未来の核となる次なる人材確保に挑み、
更なる採用市場の変化への対応方法を考える。
せわしいことこの上ない春です。
日本全体の採用意欲があがれば、競争はさらに激化します。
それでも、止めるわけにはいきません。
人材獲得に対する経営者、人事担当者の姿勢や本気が試される。
そんな時代がやってきたのではないでしょうか。
コラムへのご感想・ご意見など、ぜひお聞かせください。
→letter@kakehashi-skysol.co.jp