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KAKEHASHI SKY NEWS

2013.05.08 045


ビジネスコラム
大学生の就職活動解禁時期の繰り下げに伴う
中小企業の採用活動への影響について

就職活動解禁時期が現行の12月よりも繰り下がった場合、
中小企業の採用活動にどのような影響があるのかを考察したい、
と先月号でお知らせいたしました。

その段階では、まだ政府からの「要請」段階で、
「4月解禁へ」というニュースが出はじめた頃です。
この約1ヶ月の間に政府と経済団体との話し合いが持たれ、
大学生の就職活動解禁時期の繰り下げが決定しました。
現大学2年生、つまり2016年卒業予定者の就職活動から、
会社説明会は3年生の3月、選考は4年生の8月からとなります。
(参考:2013年4月30日・産経新聞配信記事

学生の就職活動、企業の採用活動の全体フローは、
大きく分けるとこの3つの要素となります。
1:募集広告を出す「広報」活動
2:会社説明会や面接などの「選考」活動
3:内定出し以降のフォローを含めた「内定通知」活動

今回の決定により、このそれぞれの時期が、
1:広報活動は3月に、
2:選考活動は8月に、
3:内定通知は10月になりました。
現在の時期は、12月広報、4月選考、10月内定。
今回の決定は、3月広報、8月選考、10月内定への変更です。

これまでは、広報開始が10月から12月に後ろ倒しになっても、
広報をはじめてしまえばある程度の応募者数を確保できるため、
中小企業にとっては選考や内定通知の時期の制限が
それほど大きな意味を持ちませんでした。
しかし、採用活動に臨む全企業の広報開始が12月から3月に、
大手企業にとっての実質の直接接触の解禁が8月になることで、
今回ばかりは中小企業へ大きく影響することは間違いありません。
知名度という点で圧倒的不利な立場にある中小企業は、
活動期間の短縮と大手企業の動きとの双方の影響を受けます。

私は中小企業への影響として、以下のような現象を予想します。
・広報活動の後ろ倒しによる応募者の減少
・選考活動の集中による面談(直接接触)人数の減少
・応募者確保の難易度向上と、それによる採用活動の長期化
・学生の企業理解不足による求める人材確保の難易度向上
・新入社員受け入れ時期との重なりによる業務の繁忙化
・入社を決意できない内定候補者の増加と、内定辞退の増加

こういったマイナスの影響を最小限にするためにも、
多くの企業で解禁前の接触を模索する動きが生まれるでしょう。
たとえば、インターンシップの開催や学校訪問などでしょうか。

しかし、自社でインターンシップを開催し、学生を受け入れ、
結果自社に合う優秀な人材を入社まで結びつけられるのは、
有名大手企業を中心とした一部の企業であるのが現実で、
インターン生を集めることも、受け入れることも、
そこから採用に結び付けることも、
困難な中小企業がほとんどなのではないでしょうか。

一方、学生側も当然多くの前例のない影響を受けるでしょう。
選考開始時期が4月以降とされている昨今の流れであれば、
選考にチャレンジできるタイミングが4度、5度とあるのですが、
これが8月以降となれば、
選考参加のチャンスが現在よりも少なくなるのは明白です。
就職先が決まらずに秋口を迎える学生はさらに増加するでしょう。

主に中堅・中小企業様の採用活動をお手伝いしている弊社でも、
運営サイト『ミートボウル』を中心として、
就活解禁前の学生との接点の作り方や実際に接触する場の提供、
解禁後の応募者確保とあわせて、
秋口以降の未内定学生の就職活動支援を一層充実させるよう、
計画しております。

政府や経済団体が学生の就職活動を規制することについて、
その是非を語ったところで、
これは、私たちには動かすことのできない外的要因です。
その時々の環境下でそれぞれの中小企業が採用活動に臨み、
自社の長期的発展に貢献する人材をいかに確保するか、
その課題に向き合い、心魂注いで取り組みます。
企業それぞれに適した採用スタイルを考え、模索し、
構築していくお手伝いを続けていきたいと思います。



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→letter@kakehashi-skysol.co.jp







執筆
カケハシ スカイソリューションズ
ヒューマンリレーション部
岩田 徹


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