いよいよ2014年採用が本格的にスタートしました。
12月スタートになって2年目。まだ動き出して2週間ですが、
就職サイト内での学生の動きに、昨年との違いを感じています。
イメージのいい業界や職種は昨年並の動きのようですが、
学生にとって事業や仕事のイメージが湧きづらい中小企業には、
エントリーはあるものの、訪問までは昨年以上に結びつかない。
そんな2014採用の様子が見えてきました。
知名度のない中小企業は今年もがんばらなければと思います。
知名度の無さで出会いの可能性を広げることに苦労しているのは、
企業だけではありません。
私は現在、ある新設大学を運営される学校法人のお客様で、
ブランディングのお手伝いをさせていただいております。
つい最近も大臣の言動で話題になりましたが、
「大学の質」が問われている時代。その中での新設大学。
ブランディングの必要性を、強く強く感じていらっしゃいます。
応募学生を学歴では判断しないとお考えの企業様であっても、
大学名をまったく気にしないことはありません。
新設大学であるために校名を知られておらず、
面接時などにあまりいい印象を持っていただけないことがあるのも
事実です。
実際、企業様にその新設大学の学生を何名かご紹介しましたが、
会う前に大学名を伝えた段階で興味を示す方は少数でした。
実際に面接でお会いいただけば、
他校にはない教育プログラムや授業のユニークさを学生から聞き、
積極的に採用を検討いただけるのですが、
面接前の段階では名も知らぬ新設校であることは確かであり、
会う前に期待を高めることは、難しいのかもしれません。
だからこそ、その大学固有の仕組みや他校にはないポイントを、
多くの企業に知っていただくブランディングをおこなっています。
余談ですが、その大学のブランディングプロジェクトでは、
理事、教職員、在校生、その親御様など、
大学に関わる様々な方の取材をさせていただきました。
また、授業や実習、校内イベントに参加させていただき、
他校にはない特徴、教育方針を体感させていただいています。
たとえば、実習を通して学問への興味を強める仕組みや、
まるで企業の新入社員研修のような体験プログラムなど、
学生自身が4年間での成長を実感できる教育手法から、
社会に貢献できる人材を育成するという教育方針を感じます。
新設大学だから、小さな企業だから、この業界だからなど、
外から見える情報、すでに知っている情報、イメージだけで
判断されたくないのは、企業も大学も学生も同じです。
出会いの可能性を広げたいのも同じです。
応募者を選考する企業側にも、柔軟な対応が求められています。
多様な人材と出会うために、
多様な出会い方に挑戦していくことが、
企業の採用活動に求められている姿勢なのではないでしょうか。
様々な出会い方をご提案することで
一人でも一社でも多くのベストマッチを生み出し、
企業と人の力の活性化の一助になりたいと願っています。
それが、ひいては日本経済の活性化につながると信じています。
コラムへのご感想・ご意見など、ぜひお聞かせください。
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