先日携帯を機種変更して、スマートフォンユーザーになりました。
まだ使いこなしているとは言えませんが、
操作にもだいぶ慣れて、楽しめるようになってきました。
日本全体でのスマートフォン普及率は約20%とのことですが、
最もスマホ率の高い20代では40%を超えているそうです。
中でも、大学生のスマートフォン所有率は59.3%と、
前年同期比42.9ポイント増の急速な増加率。
移動中でも会社説明会や選考の予約をできるようにするため、
スマホは就活の必須ツールとなっています。
さらに、スマートフォンユーザーの約6割が、
ソーシャルメディアを日常的に利用しています。
facebookで見ると、日本国内のユーザー中、
就職活動世代である21、22歳の利用者数が断トツのNo.1。
スマートフォンを利用して企業の情報収集をおこなったり、
ソーシャルメディアを活用して興味のある企業を発見したり、
その発見した情報を友だちと共有したり、
はたまた実際にその企業で働く社員と接点を持ったりと、
スマートフォンとソーシャルメディア無くして就活はできない、
と言えるほど活用しているのです。
これが今の学生の就職活動。そういう時代になってきています。
さて、このような時代になった今、
企業として、どのように対応しているでしょうか。
どうもピンとくる学生が少ない。
みんな同じようなことばかり言って個性がない。
ここ数年、このような言葉を
本当に何十回、何百回と企業様からうかがいました。
「もっと個性のある優秀な学生を採用したい」
経営者や人事担当者の希望として、もっともなことだと思います。
では、個性ある人材がいない、採用できないと嘆いている
企業側の採用活動はいかがでしょう?
はたして企業の個性を伝える活動ができているでしょうか。
スマホやSNSを活用して情報収集、発信に取り組む学生たちは、
「自分にあった個性を持つ会社がみつからない」
そう感じているのではないでしょうか。
ソーシャルメディアの採用活動への活用についても
学生の利用率が低そうだから、他社での成功事例が少ないから、
成功パターンが見えづらいからとの理由で、
活用を検討しなかったり、導入をためらう企業様があります。
確かに採用でのSNS活用の成功パターンは生み出されていませんが、
成功する保証があるならやる、という考えでは成功できない。
それは営業や商品開発と同じです。
無論、求める個性的な人材を採用することも難しいでしょう。
個性ある学生を採用したいのに、個性ある学生が来ない。
ならば出会えないことを嘆くだけでなく、
自社を見つめ、採用活動自体も見つめなおす必要があります。
自分の価値、求める人材、活躍する風土、つまり汝を知り、
その個性を伝えることで、波長のあう個性が反応してくれる。
そんな出会いのための工夫に挑戦すべき時なのではないでしょうか。
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