新年あけましておめでとうございます。
本年もカケハシスカイニュースをよろしくお願いいたします。
年末年始はいかがでしたでしょうか?
私は実家のある関西へ家族で帰省し、新年を迎えました。
リフレッシュするとともに、
改めて新年の目標設定を行い、2012年をスタートさせました。
普段は訪れない場所へでかけたり、
あまり接点のなかった親戚とお互いのことを話すことで、
新たな発見もありました。
実家が関西でも少し“田舎”と言われる地域にあるためか、
学生が帰省している時期を狙って、新年早々1月3日から
近くでの大学3年生向け合同説明会開催のニュースがあり、
私はこのニュースを今春大学生になる甥と一緒に見ていました。
今どきの高校生の考えを知るいい機会だと思い、
春からの大学生活を楽しみにしている甥に、質問してみました。
甥は推薦入試で進学する大学を決めたこともあり、
一般入試は受けないのか、なぜその大学に決めたのか、
大学で何を学びたいのか、
その先の就職をどう考えているのか等、
まるで面接のように質問してみたのです。
甥の答えは明確なものでした。
元々目標としていた大学、学部に合格したので、
もう受験はしない。その後、自分が就職する頃には
もっと日本と海外との距離が近くなっているだろうから、
英語力をつけるのはもちろんのこと、中国語を勉強する。
そのために、高校では部活をしながらも、
交換留学制度を使って中国へ留学してきた。
母一人、子一人という環境で育ってきた自分だから、
高校卒業後すぐ就職という道も考えたが、
どうしても大学で勉強がしたかった。
学費の負担は決して軽くはないので奨学金制度を利用したり、
アルバイトも始めた。就職はまだ具体的にイメージできないが、
できるだけ早く母を援助できるようになりたい。
母だけでなく、お世話になった祖父母にも恩返ししたい。
地元での就職は大卒後すぐにはあまり考えていない。
60になってから地元でお店を開くので、
それまでは全力で仕事がしたい。とのことでした。
しっかりした答えを聞き、高校3年生の頃の自分は、
こんな考えを持っていなかったと感じました。
甥が育ってきた環境がそうしたのかもしれませんが、
祖父母、母への感謝の気持ちが非常に強く、
こういう子はしっかり学び、しっかり仕事をするだろう。
自分のお客様企業を思い浮かべながら、
あのお客様だったら喜んで採用してくれるだろう。
しっかり育てていただけそうだ。
と、身内贔屓かもしれませんが、そう感じました。
同時に、企業の採用活動、学生の就職活動に関わる者として、
現在の就職活動の仕組みの中で、はたして
彼のような意欲ある人材と中小企業が出会うことができるのか、
という問題意識も強まりました。
知名度のない中小企業がなかなか目を向けられない現状や
逆に知名度や企業規模があるからこその悩みを持つ大企業、
明確な意思や意図を持っているのに、
業種や規模、地域による効率的な検索を促される学生も、
なにかしらのジレンマを抱えているのではないでしょうか。
たとえば私の甥のような考えの人材を採用したいと思ったら、
「母一人子一人」で育った人材を探してみるのもいいですし、
今年は、就活必須ツールとなったfacebookやtwitterなどのSNSや
会社説明会、選考活動の工夫によって、
企業にも学生にも、新たな採用の仕方、就職のあり方を提案し、
創り上げていくようなチャレンジをしてみたいと思います。
コラムへのご感想・ご意見など、ぜひお聞かせください。
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