2013年卒の就職情報サイトがオープンし、
いよいよだな、と気持ちが高まるとともに、
何とも言えない緊張感が出る時期となりました。

さて、今年の採用活動。
各種メディアで取り上げられる頻度が高まり、
注目度が高まっているのが「facebook」ではないでしょうか。

日本でも現在、約1000社が
人材採用のためのfacebookページを公開しているそうです。
来年度には2500社になるとの予想も出ており、
早くもfacebook内の人気企業ランキングが発表されるなど、
新たな採用メディアとして、一気に台頭してきています。

facebookが日本で話題になりはじめてからたった数年で
すでに1000社もの日本企業が取り組んでいるという事実は、
なんとか自社にマッチした優秀な人材を採用しようと
各社とも様々な挑戦と工夫をしている現れです。

年や月ではなく、本当に日の単位で変化し、進化をつづける
facebookという場と機能を知り、活用を考えることが、
あらためて過去を振り返る機会にもなります。

インターネットが登場し、
就職活動の方法をまるごと激変させたのが約12、3年前。
検索機能に優れ、学生はエントリーしやすくなりました。
企業側もエントリー者の獲得が格段に容易になるとともに、
応募者管理の面でも、業務は非常に効率化されました。

その反面、
企業からのメッセージが届きにくくなっているのも事実です。
利便性や効率の側面が強化され、
もっとも注力したい部分が弱くなったという見方もできます。
この利便性が当たり前のものとなった近年、
就職情報サイトの限界を語られる経営者、人事担当者様が
増えている一番の理由は、ここにあるのではないでしょうか。
そして、facebookでの情報発信に取り組み、
新たなメッセージ訴求方法を模索する理由もここにあります。

学生も「こんな仕事がしてみたい」「こんな職種がいいな」
という軸から企業を探すのではなく、
「こんな生き方がしたい」
「こんな考えの経営者の下で成長したい」
「こんなところを評価する会社ってどんな会社なのだろう？」
という切り口から企業を見つけたいのではないでしょうか。
企業にとっても、こちらの切り口から発見された方が
価値観の合った学生と出会える確率が高まるはずです。

facebookは、今までとは違う形での企業発見を可能にする、
価値観切り口の初期接点を生む可能性を持っています。
また、動機形成の面でも新しい形となるかもしれません。
もちろん、まだまだ採用場面での活用方法は未知数なので、
楽しみでもありますね。

就職情報サイトなのか、facebookなのか、他のどこかなのか、
どこで発見されるか、その方法や場所を模索するとともに、
企業は、なぜ自社なのか。なぜ他ではない1社になれるのか。
求職者は、なぜ自分なのか。なぜ他の誰でもない1人なのか。
その選ばれる理由を明確にし、
伝えられるようになるための取り組みも続けていきましょう。

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