2025/1/8 vol.325 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “採用の原点に立ち返る年に。” 代表取締役 中川智尚 新年明けましておめでとうございます。今年もカケハシ スカイソリューションズならびにカケハシスカイニュースを、よろしくお願いします。
今年はいよいよ、大阪・関西万博が開催されます。前回の愛知万博、愛・地球博から20年ぶりの日本開催となり、デフレから脱却し始めた日本経済への大きな効果になることを期待したいものです。 以前の大阪万博、花の万博は1990年。ちょうどバブル崩壊と同じタイミングだったと記憶しています。万博の直前、バブル絶頂期に記録した日経平均株価の最高値は、その後34年間破られることなく、昨年2月に更新した時にはニュースになりました。 バブル後の当時、私はリクルートで採用広告の営業をしていました。有効求人倍率は1.4倍と高く、今と同じ求人難の時代。どこも人手不足で、企業成長の最大の課題は人材採用でした。 顧客企業は、有名大手企業から小さな町工場まで様々でしたが、どこも可能な限りお金をかけて、必死に人を集めていました。その頃に学んだのは、大手企業は有名だから勝手に人が来るのではなく、来てくれる理由を考えて、ちゃんとお金もかけ、集める努力をしていること。そして、無名の中小企業でも、人を惹きつける努力をしている会社は、しっかり採用に成功するということ。この当然のことのように見える事実は、採用の仕事を始めて35年経った今も、全く変わらない法則です。 時代とともに変わっているのは、採用成功のための、努力の中身だけなのです。 求人倍率が上がり、転職の動きも活発になっている今、採用の勝ち組企業は、一体どんな努力をしているのか。優秀な人材獲得のため、選ばれる会社になるために、我々はどんな努力をすべきなのか。2025年は、採用活動の基本に立ち戻って、努力の中身を考える年にしましょう。 令和の求人難で意識したい努力項目のひとつが、勤務形態に関する柔軟性。時間、場所、休暇など、求職者が、そして社員が求めるワークライフバランスの実現に、どれだけ柔軟性を持たせられるかです。 日本の多くの企業で完全週休2日制が導入され始めたのは1980年代。採用難を極めたバブル期に早々に完全週休2日制を導入し、採用広告でそれを打ち出した企業には応募が集まり、人気企業となりました。週休2日が増えた1989年の日本のGDPは430兆円、企業も学校も週休2日が普通になった2023年のGDPは588兆円ですから、企業も人も、仕事の効率を上げて休みを確保する努力、さらに生産性を上げる努力ができているのです。今は1日の労働時間を10時間にすることで週休3日制を実現している企業もあり、ワークライフバランスは新しい局面に入ってきていると言えます。 採用活動にも、先行者利益があります。時代の先行者は、確実に美味しい果実を手に入れる。人材獲得競争で勝ち抜くために、人が集まるための制度づくり、現状より一歩先を行くチャレンジを、一緒に始めましょう。 Pick up Seminar Articles |