2024/11/27 vol.322 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “「27卒採用はすでに始まっている」という現実” 新卒採用事業部 ゼネラルマネジャー 齋藤友由樹 採用活動において様々な企業と接点が多い私たちの仕事は、早期化の波を最も感じる職種かもしれません。
事実、先月からすでに多くの2027年度採用に関するご相談を頂いており、プロジェクトが進行中のケースも珍しくありません。 まだ2025年度採用が終了していないという企業も少なくない中で、あまりにスタートが早いと感じるかもしれませんが、これが現実なのです。 採用市場の競争激化、早期化という状況下で、採用活動を成功させるためには、他社との差別化を図り、早い段階で優秀な人材を惹きつけることが必要不可欠です。 ここでは、採用活動を「点」ではなく「線」で捉えることで、自社の採用力を高めるための視点について考えてみたいと思います。 「27卒採用はもう始まっている」という現実
すでに一定数の企業が2027年卒の採用活動をスタートさせています。大々的な募集開始は2025年の4月からとなりますが、今はそのための準備に着手をしているのです。 内定率が大学3年生の2月1日時点で23.9%(前年4ポイントUP)、進路決定率が14.1%(前年2ポイントUP)と、年々早期化が進む傾向に合わせて、27卒採用においても万全の状態で4月から母集団形成をスタートさせようとする動きが活発になっています。 さらに言えば、4月は競争が激化するだろうからと、さらに前倒しをして1月や2月での本格採用に照準をあてて準備をしている企業も存在します。 もちろん、大手だけの話ではなく、中小、ベンチャー企業にもある動きです。 「まだ時間はある」と悠長に構えていると、他社が先行して学生にリーチし、魅力付けが完了してしまいます。この瞬間こそが、勝負を左右する局面だと捉えてください。 (参考:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2025年卒)「2024年10月1日時点 内定状況」』) この苦境を乗り越えるために必要な「差別化」
採用活動において、「自社の魅力が伝わらない」「他社に取られてしまう」という悩みを抱える企業は少なくありません。これを解決するためには、他社と一線を画す“自社だけの魅力”を伝えることが重要です。 とはいえ、単に「成長できる環境です」「アットホームで働きやすい職場です」という説明だけでは、多くの企業と同じような印象になりがち。 そこで、他社との違いを際立たせるために、社員の実際のエピソードや具体的なキャリアパスの例を交えてみるのです。 「ここでなら自分も成長できそう」と学生がリアルに感じられるようなストーリーを伝えることで、“他にはない、この会社ならではの魅力”を感じてもらうことにつながるのです。 「就活生が、貴社に入社するメリット/うまみは何ですか?」 この問いに即答できない場合は、ぜひ時間を取って考えてみてください。 採用活動を「点」ではなく「線」で捉える
採用活動は26卒、27卒、28卒と続いていく一連のプロセスです。しかし、採用活動を単年ごとに独立して捉えているケースが多くの企業で見受けられます。採用活動を「点」ではなく「線」として捉えることで、一つ一つの取り組みを次年度以降につなげる視点が必要です。 例えば、「差別化」という要素を一つとっても、自分たちで定めた差別化ポイントが本当に学生に求められているのかを検証するために、アンケートを取ってみたり、ONE CAREERなどのメディアで複数の広告バナーを制作し、動員数や質を分析してみたり、内定者や内定辞退者にヒアリングをしてみたり。 成果のバトンを次につなげる方法はいくらでもあります。 26卒採用でトライをし、成果を振り返り、27卒採用でその改善に取り組む。 こうして毎年少しずつ進化していくことで、採用活動の質が着実に向上し、よりよい結果が得られるようになります。 点で捉えるのではなく、線での連続性を意識することで、長期的な採用力が養われていくのです。 今の活動内容は、次年度を見据えていますか? 2040年には約1000万人の働き手が足りなくなると言われており、ここから10年以上、右肩上がりで求人倍率は高まっていくことが予測できます。 「早く動き、早く終わらせる」ことが、他社に先駆けて優秀な学生を確保し、かつ次年度以降の採用準備にも余裕を持たせることにつながります。 そのためにも、採用活動を「点」で終わらせず、「線」として継続的に積み上げ、企業としての採用力を長期的に強化し続けていきましょう。 カケハシ スカイソリューションズでは、新卒採用の成功を目指す企業様に向けた『採用戦略会議』を無料で開催しています。 27卒採用に向けた他社との差別化や優秀な人材の惹きつけなど「線」で捉える採用施策を、弊社トップコンサルタントと一緒に探りませんか?ぜひお気軽にご参加ください。 Pick up Seminar Articles |