2024/7/24 vol.314 KAKEHASHI SKY NEWSは、第二・第四水曜日配信 “なぜ無名企業が謎解き脱出ゲームを会社説明会に導入すると、採用に成功するのか” 企画開発事業部 事業部長 中野祐介 今回は表題の通り、知名度が低い企業が謎解き脱出ゲームを会社説明会に導入すると、採用が成功する理由について解説します。
最初にお伝えしておきたいのは、この答えは「おもしろそうなイベントを開催することで、人がたくさん集まるから」ではありません。この答えでは、集客はできても、入社まで惹きつけることはできないからです。 実はより本質的な答えがありますので、興味のある方はお付き合いください。 「終わらない会社説明会からの脱出」 これは、14年前の弊社(正確に言うと前身の会社)の会社説明会のタイトルです。 そしてこの謎解き脱出ゲーム会社説明会に参加して入社したのは、何を隠そうこのコラムを書いている私です。 実のところ、業界も事業内容も知らないまま謎解き脱出ゲームに参加し、そのまま選考に進み、入社に至りました。現在は勤続14年目になります。 入社後は、謎解き脱出ゲームを採用活動に取り入れる事業の責任者になり、10年以上にわたって企画や運営に携わっています。 これまで謎解き脱出ゲーム会社説明会に参加した学生の質や、選考の進み具合などについてデータを集計し、分析したところ、以下の結論にたどり着きました。 謎解き脱出ゲームを会社説明会に導入することで採用が成功する理由は3つあります。 【理由1】企業選びのこだわりが少ない無党派層の学生を集客できる 【理由2】価値観からマッチングを図ることができる 【理由3】参加学生の素のコミュニケーションやリーダーシップを見ることができる 気になるキーワードはありましたか?1つずつ説明していきましょう。 【理由1】企業選びのこだわりが少ない無党派層の学生を集客できる 「広告業界にいきたい」、「商社に入社したい」、「上場企業がいい」など、企業選びにこだわりを持っている学生は、通常そのこだわりにヒットする企業にしか興味を持たない傾向にあります。ヒットしない企業がどんなに頑張っても、説明会でこの層を集めるのは困難と言えるでしょう。 一方で、謎解き脱出ゲーム会社説明会で集まる学生の多くは、「なんかおもしろそう」という理由で参加しているケースがほとんどです。逆に、「なんかおもしろそう」という理由で参加する学生は、企業へのこだわりが少ない、あるいは柔軟に企業選びをしている、いわゆる無党派層であることが多いです。 ここで言う無党派層とは、「特にやりたいことはないけれど、おもしろいところで働きたい」、「社員と価値観が合う企業で働きたい」と考えている学生をイメージしていただくとよいかと思います。 無党派層の学生は一定数確実に存在しており、例えば弊社のような知名度が低く、特に人気業界にも属していない企業からすると、格好の採用ターゲットになります。 ちなみに、相性のよい集客手段は、合同説明会です。 合同説明会は母集団となる参加学生のタイプが幅広いため、無党派層の割合も高く、おもしろそうな会社説明会イベントを構えることで集客効果も高まりやすい傾向にあります。 【理由2】価値観からマッチングを図ることができる 無党派層は、業界や企業規模にこだわりがない分、企業の「理念」、「価値観」、「社風」などに惹きつけられる傾向にあります。 謎解き脱出ゲームは、ゲームのストーリーの中に会社の理念や価値観を潜ませ、それを強烈に体感させるのにはもってこいの手段なので、無党派層の惹きつけに大変相性がよいのです。 また、謎解き脱出ゲーム会社説明会を開催すると、ほとんどの学生はこのような感想を抱きます。 「謎解き脱出ゲーム会社説明会を開催していること自体が、その会社がおもしろいことをしようとしている証拠だ。」 通常のスクール形式のプレゼンテーションで「弊社は新しいアイデアをどんどん形にするような柔軟性があります!」と熱意を持って話すより、「実際におもしろいことをおこなっている姿」を見せることの方が、はるかに説得力があることは言うまでもありません。 ? 【理由3】参加学生の素のコミュニケーションやリーダーシップを見ることができる 謎解き脱出ゲーム会社説明会に参加した学生をゲームの世界に誘い、世界観に没頭させることで、通常のグループワークではなかなかわからない学生の「素の一面」を見ることができます。 学生たちは、マニュアル的なグループワークの進行から解放され、就活生としての仮面を外し、生身の状態でコミュニケーションを取ったり、リーダーシップを発揮したりするようになります。 そうすると、会社説明会の段階から、ある程度めぼしい学生をマークできるようになります。事前に採用したい学生をマークし、戦略を立てることで、採用成功の確率を格段にアップできるのです。 というわけで、「なぜ無名企業が謎解き脱出ゲームを会社説明会に導入すると、採用に成功するのか」の答えを端的にまとめると、「中小企業をはじめ、会社選びのこだわりにヒットしにくい企業が採用ターゲットにする無党派層を、集客・惹きつけ・見極めしやすいから」だと言えます。 もちろん全ての企業に相性がよい施策ではありませんが、「挑戦できる環境」、「柔軟な価値観」などを売りにしつつ、価値観や理念で惹きつけたい企業にはドンピシャな施策だと思います。 ここだけの話、コロナ禍を経て、謎解き脱出ゲーム会社説明会を開催する企業は減っているため、需要と供給のバランス的にも採用成功のチャンスが大きいのではないかと思います。 弊社では、謎解き採用イベントについて様々なサービスを提供しています。 ・汎用性の高い既製の謎解きイベントのライセンス提供 ・複数の既製の謎解きイベントを月単位・低価格で使いまわせるプランの提供 ・一から作り上げるオリジナル謎解きイベント企画 ぜひ、無党派層の採用に興味のある企業様はお問い合わせください。 このコラムを通じて、謎解き脱出ゲーム会社説明会がただのおふざけ・おもしろ企画ではないことが伝わりますと、大変嬉しく思います。 謎解き脱出ゲームは、会社説明会以外にインターンシップでも学生を惹きつけるコンテンツとして活用できます。 以下のセミナーでも過去好評だったユニークな事例を紹介していますので、ぜひご参加ください。 Pick up Seminar Articles |