満開の桜とフレッシュな新入社員たちを迎え入れると、会社の空気がとても華やぎますね。
今年の弊社の新入社員の挨拶で、「大学の授業は2年間オンラインだったので、出社してこんなに多くの人と顔を合わせることに慣れるか不安です」という話がとても印象的でした。
弊社の入社式は、全社員が集まって新入社員を迎えるというのが恒例行事で、今年は2年ぶりに対面で開催されました。私は普段、リモートワーク中心なので、多くの顔ぶれに会えて嬉しい半面、他部署に中途入社した方の顔があまりわからないことや、久しぶりに顔を合わす面々も距離感が掴みにくいという不思議な感覚もありました。
組織開発の現場では、いままでと異なるリモート採用や多様な働き方におけるOJTの育成力の向上、そして管理職のマネジメント力向上のご相談がとても増えています。
育成者・管理職の悩みとしては、
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・物理的に一緒にいる時間が短いので関係が築きにくい。 ・ジェネレーションギャップを感じる。 ・隣にいないので何がわからないのかが、わかりにくい。 ・仕事のタスクの話はするが、それ以外の話をする機会がない。 ・わからないことがあっても、聞きに来ない。 ・下手にかかわってハラスメントと言われたくない。 |
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新入社員の悩みとしては、
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・話しかけにくい。 ・誰に相談すればいいのかわからない。 ・仕事ができるようになっている実感がない。 ・失敗したくない。 ・とにかく、こなす毎日。 ・成長期待が持てない。 |
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という言葉が並びます。
このような状況下において「育成のやり方」や「1 on 1ミーティングのトレーニング」など、いまの状況を打破するための「手法」を望まれることが多いのですが、状況を聞いていると意外と答えはもっとシンプルなところにあると考えています。
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・どうしてこの会社を選んだのか? ・この会社で何ができるようになりたいのか? ・将来はどうなりたいか?
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といった「キャリアプランのコミュニケーション」
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・何ができるようになってほしいのか。 ・どうすればできるのか。 ・進捗はどうなのか。 ・何ができるようになったのか。 ・次何しようか。
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といった「目標設定のコミュニケーション」
このようなことを話すコミュニケーションの「量」と、関わろうとする「マインド」こそが、大切なのではないでしょうか。
リモートワークによる関係の希薄化により、早期退職やメンタル不調も増える傾向にあり、新入社員に対してつい腫れ物を扱うような感じで接してしまうこともあるかもしれません。しかし、早い段階でお互いを理解し、コミュニケーションを通して深い関係構築をすれば、お互いの背景を理解しているので、解決できる課題も沢山あると思います。
まずは、「キャリアプランのコミュニケーション」「目標設定のコミュニケーション」を話してみることから、はじめてみませんか?