コロナの第三波が到来し、再び外出自粛の呼びかけやテレワークの推進がニュースを騒がせ始めました。連日過去最高の感染数を更新したというニュースが流れ、この先大丈夫なのかという不安をお持ちの方も多いと思います。
しかし、暗いニュースばかりではありません。急ピッチで開発が進んでいたコロナワクチンがようやく承認され、イギリスでは接種が開始されました。副作用の影響などまだまだ未知な部分はありますが、終息に向けた大きな一歩だと言えると思います。
このような厳しい状況下ではありますが、実は企業の中途採用は活性化しております。特に普段、採用が難しい業界や中小企業の採用案件が弊社では増加傾向にあります。
案件が増えている理由は大きく2つあります。
1.多くの企業が採用を控えていることへの逆張り
コロナの影響により多くの企業が採用を控えています。特に飲食業やサービス業は自粛の影響による業績の悪化でほとんどの企業は採用活動に慎重な姿勢を示しています。中途採用もそうですが、特に新卒採用は将来への投資になるため、いったん様子を見るという企業が増えました。その反対に、競合が少ない採用市場だからこそ、逆張り戦略で採用活動を強化しようという企業が出てきたということです。
2.優秀な人材が転職市場に増えてきている
1をさらに後押しする要因として、今働いている企業の業績が悪化したり賞与が下がったりしたことで将来に不安を感じる方も多く出てきており、普段はなかなか中途市場に出てこないレベルの求職者が転職活動を始めているという事実があります。特に多くの企業が採用ターゲットにしているような30代前後の即戦力になりうる人材が増えました。実際に弊社では様々な求人媒体を扱っておりますが、ほぼすべての媒体が掲載社数は減ったものの登録者数は増加しております。
好景気の際には、どうしても求人媒体の費用対効果は低くなります。求人広告数は増加し、人材紹介に登録する企業も増え、どちらもなかなか応募を増やすことができません。どの企業も採用費をかけるのでコストばかりが上がります。また景気が良ければ企業も待遇を上げやすいため、優秀な人材が転職市場に出てくる可能性は低くなります。
今は真逆の状況です。特に求人媒体の費用対効果がとても高くなっています。30代前後の人材はちょうど新卒の際に求人サイトを使って就活をしていたので、転職の際も使い慣れた求人サイトを使う傾向にあります。もちろん、人材紹介でも採用できる可能性はありますが、待遇を優先する登録者が多いため、初期費用はかからないものの成功報酬費はかなりの金額がかかってしまいます。
求人媒体での採用成功のポイントはいくつかあるのですが、一つ上げるといかに他社とは違うなと思わせる魅力的なメッセージを届けられるかどうかが肝だと言えます。
例えば最近問い合わせの多い介護業界を例にとると、下記のようなメッセージをよく見かけます。
「利用者様に感謝されるとてもやりがいのある仕事です。」
メッセージはその通りなのですが、求職者からすると他の企業との違いが全くわかりません。
うまく差別化するためには表現を変えるか、事実を具体的に多く伝えるかの2つがポイントになってきます。もし方法を具体的に知りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。事例とともにご紹介いたします。
中途採用において、今は優秀な人材を普段より費用対効果が高く採用できるチャンスです。迷われている企業様がいらっしゃれば、すぐにでも動くことをオススメします。