2018/03/14 vol.161
BUSINESS COLUMN
“ 間もなく、2020年度新卒採用の
『準備のハイシーズン』に突入します。”
経営者の方と採用担当者の方に質問です。
3月14日現在、「2019年度新卒採用のこと」と「2020年度新卒採用のこと」、
どちらの方が脳内を占める割合が大きいですか?
最近お会いした方たちとの会話をもとに、4つのパターンに区分してみました。
さて、当てはまるものはありますか?
A.19採用:100% 20採用:0%
「19採用がはじまったばかりなのに、20採用どころではありません。20採用について考え始められるのは19採用が落ち着く8月くらいになると思います」
B.19採用:80% 20採用:20%
「インターンシップのことがありますからね。20採用のことも考えはじめないと、という気持ちはあります。ただ、19採用で忙しくて、具体的な計画までは立てられていません」
C.19採用:50% 20採用:50%
「19採用でもサマーインターンをやりましたし、20採用でも内容をブラッシュアップして実施する計画をしています。19採用でも、インターン参加者からの説明会予約が多いですから、重要性は理解しているつもりです。4月から20採用の計画を立て始めるつもりです」
D.19採用:30% 20採用:70%
「19採用は大詰めの段階です。夏から接触してきた採用候補学生を絞り込んで、口説いているところです。すでに複数名から内定承諾も出ていますよ。20採用の計画はすでに大枠を決めていて、詳細のプランニングをしている最中です」
もし、A・Bに当てはまる方がいらっしゃったら、危険です。
3月に入り19年度採用が本格化したばかりという感覚の方もいらっしゃると思いますが、実は、これから20年度採用の『準備のハイシーズン』に突入しようとしているのです。目の前の19採用に注力するあまり、20採用の準備を後回しにしていると取り返しのつかないことになります。
例えば、マイナビの20年度の夏のインターンフェアの第一弾の申請期限は、すでに2月上旬に締め切られている状況です。
これまでは、インターンは大手や人気企業にとっては効果的でも、無名な中小企業がインターンを実施しても集まらないし、仮に学生と出会えたとしても、内定出しの時期まで引っ張るだけの力がないから、効果はないという論調が多勢を占めていましたが、時代は変わりました。
インターン時期に活動をしている学生は70%を超え、3月のナビオープン前に志望企業を固めてしまう学生もいるくらいです。3月から就職活動を開始する学生は、もはやマジョリティではなくなったのです。すなわち、「3月からの20採用本格化に向けて準備をしよう」という意識では、大きく出遅れてしまうということです。
20年度の採用活動は、6月から始まります。8月のインターン、秋冬のインターンを実施する可能性があるのであれば、遅くても4月から検討を開始し、5月には採用計画を定める必要があります。
仕事も、採用も、準備が8割です。
手遅れになる前に、20採用の準備を始めましょう。
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KAKEHASHI Q&A
“ もうすぐ入社式。いまからできる研修準備って?”
Q15. 東京都 / 専門商社/ 従業員数150名 / 営業職採用
新入社員の初期教育メニューの中でも特に効果的なOJT(オンザジョブトレーニング)研修に向けての準備強化をオススメします。配属先の先輩社員が支援しながら、事業や商品知識など入社直後の座学でインプットした知識を実践するOJT研修で注意したいのが、ただ現場に送り出すだけにしないこと。どのような採用広報と選考過程を経て入社したのか、それぞれの抱く期待や特徴など、採用担当者だからこそ知る新入社員の情報を担当する先輩社員へ正確に伝えることが大切です。共通認識を持つことで配属後に感じるギャップや不安を減らすことができます。
またOJTの担当に選ばれる社員は、ベテランであることも少なくありません。世代間ギャップを埋めるためにも、イマドキの新入社員の気持ちになって考えてもらう機会を作るとよいでしょう。入社してすぐは、メールの書き方もわからない、名刺交換で失敗するなど、できないことを事前に理解していると、コミュニケーションが円滑になります。現場と人事が協力し合い、即戦力人材を育てていきましょう。
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