2017/11/08 vol.153
BUSINESS COLUMN
“ これからの求人サービスの活用法 ”
「バイト探しはIndeed(インディード)」
テレビCMがスタートしたことにより、Indeedというブランドネームの認知度が、企業と求職者の双方でじわじわと高まっています。しかしながら、前述のワード以外CMでは語られないため、いったい何ぞや?と思われている方も多いのではないでしょうか。
人材業界では2012年にリクルート社が買収したことでちょっとした話題になったのですが、簡単に言えばIndeedとは、求人情報に特化した検索エンジンです。50以上の国、28言語での検索に対応しており、全世界での月間利用者数は2億人を超えています。ここ日本においても利用者数はすでに月間1千万人を超えており、この数は某大手中途媒体の実に2.5倍。CMなどの大規模な広告展開により利用者は急増中で、大手媒体各社も自社サービスへの求職者の取り込みのために活用しているほどです。
このサービスがなぜ今注目されているのでしょうか。求職者、求人企業、双方の立場から見ていきます。
<求職者にとって>
Indeedはあらゆる求人情報を1つの検索エンジンとしてまとめています。正社員なら80万件以上、アルバイトなら90万件以上と、膨大な求人が掲載されています。有名なリクナビNEXTやマイナビ転職でも約8~9千件の掲載件数ですから、扱う求人件数の圧倒的な多さがわかります。雇用形態、勤務地、職種、給料、待遇…と検索条件を増やすほどに、自分の求める内容に合った求人情報を、媒体の垣根を超えて収拾できることがメリットです。
<求人企業にとって>
応募数を増やすために大切なのは検索結果での表示順位です。従来の求人サイトのほとんどは、広告費をかけて上位表示順を「買う」仕組みです。そのため人材獲得競争が厳しい時には広告費が高くなり、かつ多くの掲載企業の中に埋もれるという現象が起こってしまいます。
一方Indeedは、ユーザーの検索履歴や状況にマッチした求人情報を優先的に表示する仕組みです。ユーザー個人にマッチした求人順に表示されるので応募率も高くなります。またその性質上、「ピンポイントのエリア」「資格が必要な職業」など、条件が限定的で対象人口が少ない、従来の手法では採用難易度の高い募集でもターゲットにリーチしやすく、マッチング率が高くなっています。
このような新しいサービスが海外から輸入され、従来では難易度の高かった採用を成功に導いています。
現在も売り手市場と言われていますが、少子高齢化と将来の人口構造を考えると、今後も日本全体の労働力不足、採用難は続きます。加えて、テクノロジーの進歩にともない、すでに昔のような特定の求人サイト一強の時代ではなくなり、Indeedをはじめとする様々な採用サービスが毎年出現し、独自の特徴のある出会いを生み出しています。
このような状況下では、大手求人サイトへの掲載とその効果的な使い方を試行錯誤する従来の成功パターンだけでは足りません。採用サービスの変化という大きな流れに乗りながら、その中で採用ターゲットを定めてマーケティングし、常時新しい取り組みを複数走らせる。そんな柔軟でチャレンジングな姿勢が、これからの採用成功には必要になってきます。
採用サービスは変化しています。貴社の採用活動は変化していますか?
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KAKEHASHI Q&A
“ 「Indeed」ってどんな仕組みなの? ”
Q7. 大阪府 / ソフトウェア / 従業員数82名 / 総合職採用
「youtubeの求人版」という例えが分かりやすいでしょうか。動画が集まっているのがyoutube、求人が集まっているのがIndeed。どちらのサービスも、誰でも気軽に閲覧・投稿できるプラットフォームです。大きな違いでいくと、Indeedは誰かが投稿した求人ページだけではなく、web上に無数に存在する求人ページも自動で拾いあげて掲載しています。もし貴社の求人ページが「1職種1勤務地につき1ページ」という基準をクリアしていれば、すでにIndeedに載っているかもしれませんね。
テレビCM効果もあり、現在毎月約1220万人(労働人口の約2割)の求職者がIndeedを利用しています。Indeedのなによりの強みは、人工知能(AI)を駆使し、検索したユーザーにマッチする求人を優先的に表示する仕組みになっていること。誰がどの端末で検索するかによって、同じキーワードでも表示結果が異なるんです。この高いマッチング率のおかげで、多くの中小企業様で採用の成果が出ていますよ。
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